| Dalbello Kyripton Boots | ||
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スキーを始めたとき、こう思った記憶があります。 「用具が滑りを左右する」 それまで水泳をしていた自分にとって、スキーというのは想像を絶したスポーツでした。まるで、自動車レースのように用具はマシーンであり、それが大事だと感じたのです。 自分で買った靴は最初がラング、次がカベールでした。 やがて成績が出始めると、最初にスポンサーとなってくださったのはハンソンブーツでした。 次にサロモン社がサポートしてくれ、二種類のリアエントリーブーツが続きました。近頃、リアエントリーはまるで初心者専用かレンタル専門のように扱われていますが、わたしはそう考えていません。造り方によっては素晴らしい性能を持つブーツ創り出せると信じています。 選手を終えた頃、ある有名スキーブーツメーカーと契約し、フリースタイル用のブーツを開発しました。その時、いくつかの有名メーカーのブーツを分解し、詳しく構造を調べたのです。 まず感じたのが、「フリースタイルスキーにはスリーピース構造がベスト」ということ。 スリーピースのブーツなら、「わたしがねらっているなめらかで深いフレックスを生みだすことができ、かつストレートな方向性を持たせることができる」とわかったのです。参考にしたブーツはライケルでした。当時、ライケル(フレクソン)は優れたダウンヒル用のブーツとして知られていました。 スリーピースがいいと分かっていながら、それを作れなかったのは単純にコストがかかるからでした。 現在主流となっているキャップスキーも、結局コストダウンのために生まれてきたスキーです。性能なら、従来の構造の方がよいことを、技術者たちは知っています。 わたしが理想を見たフレクソンブーツが、2004年シーズンを最後に、その製造を中止しました。 たぶん、このホームページを読まれる方なら、ご存じの方も多いでしょう。なぜなら、フレクソンほどフリースタイルスキーヤーの間でもてはやされたブーツはないからです。 エドガー・グロスピロンが某社と巨額な契約を結んでからも、ワールドカップ会場でフレクソンを使い続けたこと。他メーカーの契約選手でありながらも、ビッグレースになるとフレクソンを使う選手が、今でも多いこと。製造を中止されてから、フレクソンを買いだめしている有名モーグルスキーヤーが何人もいること。そんな現実から、性能は推して測れます。 わたしもフレクソンの愛好者でした。 「そんなフレクソンがなくなる」 2005年シーズンの悲しいニュースでした。 そんな時、F-style を訪れたグレン・プレイクがこう言ったのです。 「フレクソンを開発した同じメンバーで、新しいブーツを創ったんだ。重さ以外なら、すべてフレクソンを上まわるブーツができたよ」 興味をひかれたわたしは、さっそくグレンの奥さんのブーツを試し、彼の言葉を実感しました。 「フレクソンが好きな人なら、このブーツしかない」 そう素直に感じました。 グレンの創った新ブーツも、フレクソンと同じ3ピース構造によって支えられています。 フレクソンがワイヤーバックルを採用していたのに比べ、新ブーツはバックルを使っているため、見かけはごつく変わっています。そして、壊れやすかったフレクソンのプラスティックやヒンジを改造し、丈夫なブーツになっただけでなく、ヒンジ位置を改良し、より優れたフレックスを実現しています。 グレンの協力もあり、わたしたちF-styleは3ピース構造による世界唯一のブーツ『クリプトン』を応援します。 ブーツの買い換えを考えているみなさん、一度クリプトンに足入れしてみてはいかがでしょう。クリプトンには二種類のタングが付いています。できれば柔らかい方で試してください。そうすれば、フレクソンを彷彿とさせるブーツであることを、すぐに知ることができます。 |
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