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スキーに出会って
F-style School 代表 角皆優人
わたしの天職であると共に、情熱でもあるスキー。
スキーはいつでも…、毎日、毎月、毎シーズン…、新鮮な感動や新しい技術で、わたしを魅了し続けてくれます。
生きている限り元気で、楽しく滑り続けられること。そのためにも健康で、活動的で、自主的でいられること。
それがわたしの夢です。
いつまで滑り続けられるかわかりませんが、可能な限りスキーを楽しみ、味わいたいと願っています。 |
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Message for You
わたしには小さい頃、夢がありました。
それは世界中を飛び回ること。
いろいろな国に行き、さまざまな人と知り合うことを夢見ていました。
しかし、いつ頃からでしょうか。そうした夢は遠ざかり、しだいにきびしい現実の波に流されるようになりました。
そんなある日、不思議なきっかけでスキーとめぐり会ったのです。
高く青い空。白い雪と雲に魔法をかけられた白い山々。澄んだ大気と風。
そんな世界がわたしを揺さぶり、とりこにしました。
取り憑かれたようにフリースタイルスキーのクラブを創り、スキー場で働きはじめました。

初めてやったスキー場の仕事は気象観測。
気象観測から圧雪車の運転手を経てパトロール、スキースクールのインストラクターへとつながっていきました。
ついに選手となり、大学すら中退して滑り続けることになったのです。
しかし、それほどまでしても、スキーの魅力は汲み尽くせませんでした。
無我夢中で滑り続け気がついてみると、わたしは世界中を旅するようになっていました。かけがえのない経験と、大切な友人たちが世界中に待っているようになりました。
まさにフリースタイルスキーはわたしの小さな少年だったころの夢を現実に変えてくれたのです。そして、それ以上に滑ることの喜びを与えてくれました。
考えてみれば、人生とは「死に向かって滑り降りる命のスロープ」に他なりません。その滑り方は無限に存在しています。ポールを立て、どう早くクリアするかに賭けてもいいですし、深雪を探したり、林間コースに迂回してもいいでしょう。また時々ジャンプするのもいいかもしれません。
わたしはあらゆる斜面を滑ってみたかったように思います。急斜面も緩斜面も、深雪もアイスバーンも。いくつかの国にまたがるヨーロッパの巨大なスキー場も、ロープトウ一本の小さな斜面も、人跡未踏の山々も滑ってみたかったように記憶しています。
だからこそ、競技をはじめる際、フリースタイルスキーを選んだに違いありません。
当時、フリースタイルはホットドッグスキーと呼ばれ、三種目が一体となっていました。やがて、競技として確立され、フリースタイルと呼ばれるようになりました。しかし、そこでもやはり三種目をすべてこなすことが普通でした。そして、それら三種目が異なった性格を持ち、異なった要素を必要としていることが、わたしにはまぶしく感じられました。
現代文明はすべての事物を切り分け、分化させる傾向にあります。
フリースタイルスキーもそうした文明の波を受け、三種目に切り分けられてしまいました。種目だけでなく、採点方法も切り分けられ、細分化されています。
そんな現状を思うにつけ、まるでフリースタイルスキーが死体解剖されているかのような悲しい想いにとらわれます。なぜなら、今でもわたしは異なった三要素を合体するスポーツとしてのフリースタイルに魅せられているのですから。もし、フリースタイルスキーが現在の形をしたスポーツだったなら…モーグルだけやエアリアルだけをこなすフリースタイルスキーだったなら…、きっと選ぶことはなかったに違いありません。わたしは「切り分けることのできない何か」の重要さを、心のどこかで感じています。
「わたしたちの存在は、より大きく偉大なる何ものかの一部である」、という感覚に魅せられています。
わたしは自分自身の小さな命の中で、分割された何かを統合しようと試みています。そして、そんな試みが、わたしの命をより健やかにしてくれること…、それを祈ってスキーを滑り続けています。

Whether I am conscious of it or not,
I am one with the cause of all that exists.
Whether I feel it or not,
I am one with all the love in the universe.
(Thaddeus Golas)
意識しようとしまいと、
わたしは存在するすべてのものの源とひとつである。
感じていようといまいと、
わたしは宇宙のすべての愛とひとつである。
(タデウス・ゴラス)


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