| 2000年の夏休み、ATSは初めて中欧に行きました。たまたまベルリン・マラソンのツアーを見つけたからだけれど、このツアーはウィーン、、プラハ、そしてベルリンと回る観光も付いたものでした。 ベルリンの壁は、あのブランデンブルグ門近くですらも殆ど残っていません。冷戦時代、東西がもっとも接近していた一色即発の街は、いまでは建築ラッシュ。公園の緑も多く、プラタナスの並木道にカフェやショップが並ぶ街並みは、ちょっとパリにも似ていました。 |
| 9月8日(金)♪プラハ・曇り/ベルリン・曇り | |
| 9月9日(土)♪薄曇り | |
| 9月10日(日)♪薄曇りのち晴れ | |
| 9月11日(月)♪ベルリン・曇り/ロンドン・晴れ | |
| 9月12日(火)♪東京・晴れ | |
| 中欧紀行 - ウィーンわが街へ | |
| 中欧紀行 - ベルアミのふるさと(プラハ編)へ |
| 9月8日(金)♪プラハ・曇り/ベルリン・曇り ドレスデンを後にして、アウトバーンでベルリンへ向かいます。広大なドイツの大地はずーっと森の中を突っ走ります。しらかばや松が延々と植えられています。途中で休憩したサービスエリアは案の定チェコとは大違い。物も豊富だし、手入れも行き届いていてとてもきれいです。ドイツ人は清潔好きと聞きますが、このきれいさ、ATSには溜まりません。 ベルリンまで30kmほどの場所で漸く森から抜けます。東京から30km圏内に果たしてこんな森があったでしょうか。この自然がとても羨ましく思えました。市街に入っても、やはり窓はきれいです。 車内からのベルリン観光がドライバーには指示されていたようで、街をぐるっと回ってホテルに向かいます。車窓からはテレビ塔、ウンター・デン・リンデン、ベルリン国立歌劇場と続き、ブランデンブルグ門はコンサートを開いていて通ることができません。迂回したおかげで、あのベルリン・フィルの本拠地、フィルハーモニー・ホールを見ることができました。帝王カラヤンが作ったホールです。さらにバスは進み、今や一大スポットとなっているソニービル、そしてパリで言えばシャンゼリゼに相当するメインストリート・クーダムを経てホテルに到着します。 部屋はそれほど大きくはないものの、設備はなかなかのものです。絵画だけでなく美術品の置き物があったり、カーテンは電動。そしてアニメティーも充実していて、バスも大きくきれいです。 実はゴージャスも大好きなATSは大喜びです。 ホテルの部屋に酔いしれているのもそこそこに、ここベルリンでもホテルのビジネスセンターを使ってネット・アクセスを試みます。ドイツでもキーボード配列がUSキーボードと異なっていて四苦八苦します。今日はHotmailのアカウントも急遽取得して、SOSメールをカレに送ります。 そんなことをしていたために、ベルリンでの音楽会は断念せざるを得ません。残念ながらベルリンドイツオペラしかシーズン開幕していず、こちらの演目が魔笛です。まあ、魔笛ならいいとしましょう。 当然のごとくレインボーカラーの飾りがされていて、お店はすぐに分かりました。店内に入ると、その広いこと、そして明るくオープンなこと。どこでもゲイ・ショップというと陰湿な感じですが、ここは余りにも健全なお店です。その広いお店を埋め尽くすBrunoの写真集や出版物。ちょっと見るのが恥ずかしいようなグッズ関係はここにはありません。ちょっとしたカルチャーショックです。まあ経営的に成り立つかは分かりませんが、日本でもこのようなきれいなお店ができると嬉しいです。 さて、今日の夕食は歩き回るのが疲れてしまったのでホテルのレストランで取ることにします。メイン・ダイニングは当然のごとく高価なのですが、クーダムに面してテラスのあるECKはなかなかリーズブルな料金です。ATSが選んだメニューは、Menu。何をバカなことを言っているかと思うかもしれませんが、こちらでMenuと言えば、セットメニューのことなのです。これが39マルク、約2000円です。スープはカリフラワーとえびのスープ。泡立っていてちょっと沖縄のぶくぶく茶のようです。ちょっと塩味がきついですが、まあここはドイツ。これでよしとしましょう。それより、スープの量がたっぷりあって、これは嬉しかったです。メインはサーモンのソテー。4cmはある厚切りのサーモンに、ちょっと水気の多いマッシュポテトとほうれん草ソテーが添えられています。黒いお皿に盛られており、ビジュアル的にもとても素敵です。パンにつけるスプレッドはバターでなくサワークリーム。これにデキャンタでワインを頼み、さらにデザートにはストロベリームースとさまざまなベリーをバルサミコソースで合え、チョコレートのバスケットに盛ったもの。こちらも量たっぷりで満足です。チップを入れて全部で50マルク、約2750円。ベルリンで最高級のホテルでこれだけの食事をして、大満足です。 食事をしている最中にクーダムで何やら大きな騒ぎ。目を向けると、そこではローラーブレーダーに対するホコテンをやっていたのでした。パトカーに先導されて街のメインストリートを決まった時間内だけ駆け抜ける。その柔軟な思考に心からドイツに感心した次第です。 ちなみに、料金は部屋付けにしたのですが、サインをした部屋番号を間違えてしまいました。^^; いいサービスをしてもらったので、慌てて電話で訂正した次第です。 目次に戻る |
| 9月9日(土)♪薄曇り 今回のツアーでは毎朝モーニングコールをツアコンの方がセットしてくれるのですが、今日に限ってはどうも聞こえません。そして、ホテルのボーイさんがドアをノックをしに部屋まで来てくれます。回りの人の話しによると、ここの電話は音量が絶妙にコントロールできるようで、モーニングコールの音量は殊のほか小さなものだったそうです。ATSはモーニングコールがノックなのかと思った次第ですが、いずれにしても日本人以上に心配りが行き届いています。 慌ててシャワーを浴び、ここのクリーニングは絶対にはずれがなさそうなので、ここでもクリーニングを出して朝食に行きます。ここ朝食は、朝食のみの部屋があり、半分はオープンテラスになっている素敵な部屋です。 ここでもブッフェ形式なのですが、ハムやチーズ、そしてフルーツの種類が格段に違います。食べている途中にお皿を下げられてしまう、プラハのホテルと比べようものなら。。。 チェックインには時間がかかることも考えられるので、下見の前にチェックイン会場であるICCの見本市会場に行きますが、まだオープンしていません。ということで、先にコースの下見となります。コースは、勝利の塔近くの6月17日通りをスタートし、そのままブランデンブルグ門をくぐり抜け、ウンター・デン・リンデンを通ってアレクサンダー広場を右折、旧東ベルリンの街を少し通りぬけた後はクロイツブルク、シェーネベルクを通ってシュテークリッツ、ツァーレンドルフを抜け、最後にクーダムに戻って行くといものです。ベルリンの地理に詳しくない方には、ベルリンの中心地に五角形の星型を置き、その右と下2つの腕をたどるコースと言えば分かりやすいでしょうか。高低差はほとんどなく、最高点が34km過ぎの海抜54.3m、その他はほとんど海抜35mくらいのところを走って行きます。 下見の最中は窓の外をきょろきょろしているのだけれど、そんな中に見つけた広告がまたひとつ。今度も大きな看板に男性のヌードが、それもふつうの状態のあれもしっかり写ってあります。これにはちょっとびっくり。明日、走っている最中にもう一度見つけられるかな? (笑) コースめぐりは順調に終わり、見本市会場に戻ってもまだチェックインが始まっていません。列に並ぶこと10分ちょっと。慌てて行くことも無かったかなと思うくらい、順調にチェックインを終了。ATSのゼッケンは26347番でした。何でも、今回はエントリーが4万人を越えたとか。もの凄い大会となりました。何を隠そうATSも、昨年この大会で犬伏さんが当時の日本人最高記録で2時間6分台を出したところなので、来ようと思った次第なのです。 チェックイン終了後はフリータイムとなり、見本市会場内のマラソングッズ展示&即売を見て回ります。ただ、このフリータイムが1時間30分もあり、買い物にはあまり興味のないATSには苦痛でした。早々にバスに戻って休んでいた次第です。 ホテルに戻ったあとは、遅らばせながら最後の調整に少し走りに出かけます。動物園脇からテイアーガルテンに向かった積もりが、途中で道を間違えたようでなかなか元に戻れません。それにしても、このベルリンでも街の中心地にこれほど大きな公園があるのは羨ましい限りです。公園には運河が通っていて、船での遊覧もできるようになっています。 公園の中をうろつくこと1時間強、やっと元の道に戻ってホテルに帰ってきます。体調は悪くはありませんが、少々足がむくんでいます。もしかしたら、明日は攣ってしまうかもしれません。 ホテルに戻る途中で、スーパーでVolvicを買ってきます。スーパーめぐりはどこでもとても楽しい(ダイエーを除いて。笑)のですが、ここでもいろいろ買いたくなってしまいました。ATSの買い物癖には困ったものです。 ホテルに帰ってゆっくり休めばいいものを、ホテルに帰った後に再び外出。こんどは街中をうろつきに出かけます。 まずはクーダムを散策。クーダムでもっとも賑やかなオイローパセンター前の広場では、あのくしゃおじさんが今も頑張っていました。たぶん別人でしょうが、妙に懐かしかったです。その先のヴィッテンブルク広場では、屋台が数多く並んでいて、その一つのお店でホットドッグとコーラ買ってを昼食にします。コーラは栓はプラスチックでも壜はガラスです。さすが、エコが徹底している国です。 うろうろ歩いてゲイ・エリアも一応日中にチェック。臆病なATSは一人では決して夜なんかに出歩けないものね。ベルリンはゲイ・シーンでもかなり先進のところとのことですが、昼間歩いただけでは全く分かりません。ちなみに、ちょっとだけ覗いたショップでは、店内の常連と店の人がATSの方を見て「カンボジア」とか「ベトナム」とか言っています。はぁーっ。ATSはそう見えるのかなぁ??? お目当てのメモリーカードが買えなかったので、アレクサンダー広場のSaturnまで足を伸ばします。マラソン前日にこんなに歩き回っていいのでしょうか? 案の定、こちらのお店も棚卸しで閉店です。がっかりしてSバーンで戻ります。ベルリンは、Uバーンと呼ばれる地下鉄、Sバーンと呼ばれる近郊電車、そして市電が全て同じシステムで運営されていて、とても乗りやすく便利です。ちなみに、2時間券で4マルク。こちらは220円とちょっと高めです。(2時間以内だったら、何度乗り降りしてもOK) このSバーンは自転車の持ちこみもOKのようです。自転車専用道路といい、この自転車OKの鉄道といい、全てが一貫しています。 動物園駅でもいいのですが、一駅先のサビィニー駅から反対方向のクーダムを歩いて戻ります。途中の写真店で絵葉書をゲット。この絵葉書には毎年春に行われるLove Paradeのフォトでちょっと驚きの写真です。戦勝記念塔のある広場が全て人で埋め尽くされて、街灯の上まで人がぶらさがっています。ドイツに住んでみたいと心から思います。 明日ゴールできたら、こちらから電話を入れることにしましょう。 夕食は今日もホテルのレストランで取ることにします。今日はカーボローディングということで、トマトとバジルのソースをかけゴートチーズをかけたマカロニに、アプリコット・パフェです。マラソン前日だというのに、ビールまで飲んでしまいました。ちょっとやばいです。でも、美味しかった。付け焼刃のドイツ語を使って、「Ich nehme xxx.」とか「Sehr gut.」などと話すと、お店の人もしっかりドイツ語で対応してくれちゃいます。これにはちょっと困りましたけど。 明日はマラソン当日ということでおにぎりのお弁当が配られます。日本から持ってきた入浴剤を入れゆっくりとお風呂に入り、ウェアにゼッケンを付けて休みます。 目次に戻る |
| 9月10日(日)♪晴れ いよいよ今回のツアーのクライマックス、マラソン当日です。 どうも夜半に雨が降ったようで、外は暗いです。ただ天気予報では最高気温が22度にまで上がるとのこと。暑さの心配をしなければいけないかも知れません。テレビを見ていると、朝からゲイ・マガジンのCM。あらららら、という感じです。 配られたお握りを無理やり押しこみ、いざ出発です。ちょっと食べ過ぎで苦しいです。バスで移動しますが、すぐに交通規制となって先まで進めません。まだ時間が早いのと、エリアがとても広いのでスタート地点もそれほど混雑はしていませんが、4万人のエントリーに対して、昨日は3万4千人のチェックインがあったそうです。物すごい規模の大会です。会場では、エアロビのイントラを読んでの準備体操が行われています。これがやたら長く入念で、まともにやっていたらこれだけで疲れてしまいそうです。ATSはそこそこのい退散し、ウォームアップなどのウェアを預けに行きます。このような荷物は大会側でゴール地点まで搬送してくれるのですが、これも至ってシステマチックです。ドイツだから安心して預けることができます。 おりしも、日本人の実業団の一行が通り過ぎます。ちょっとイケメンの真内選手もいます。こちらはしがない市民ランナーの一行ですが、お互いの健闘を祈念します。 スタートは、ゴール予想タイムによって分かれてとなります。ATSは黄色ゾーン、かなり前の方で、スタートラインもすぐ間近に見えています。 8時55分、スタートタイムです。号砲は全く聞こえませんでしたが、風船が上がったのでスタートしたのでしょう。比較的早くに動き出しますが、なかなかスピードは上がりません。スタートラインを切ったのは、スタートから1分半が過ぎた頃でした。 走り出してすぐ暑くなり、防寒のために着ていたビニール袋(ゴミ用。笑)をすぐ脱ぎます。遅いと思いつつも、5kmは24分程度で通過。気がつかないうちにオーバーペースとなる可能性がありそうです。 外人は当然のことながらデカく、日本人としても小柄なATSは外人の肘がちょうど顔の高さになります。これはちょっと恐いです。混んではいるものの、なるべく離れて走るように心がけます。途中のアレクサンダー広場近くでは路面電車の線路を越えますが、この起動にロープが詰められています。段差に足を取られないようにとの心遣い。本当に驚き、そして頭が下がる思いです。 体調がいいのかどうかはまだよく分かりませんが、次の5kmは22分台。ちょっと速いようです。ただ、それほどきつくも感じないので、流れに合わせて走っていくことにします。このあたりから次第に応援が増えてきました。途中の左手には、ちょうどサーカスの一団が公演を行っていて、ピエロの衣裳を着、竹馬を足に括り付けて応援してくれます。倒れてきては恐いけれども、とても嬉しいです。 15kmを過ぎた地点ではツアーコンやマラソンには参加しない応援メンバーの声援を受けます。一週間の旅行でだいぶ親しくなった中です。嬉しくてこちらも満面の笑みで応えます。ペースは相変わらず22分台のままです。 ところが、20kmを過ぎたあたりで突然ガクンと疲れを感じるようになります。20kmは1時間半ほどで通過し、とてもよいペースで前半を走ってきたのですが、これまでのハイペースと、喉の乾きを感じていなかったので水分を余り取っていなかったことが影響したのでしょうか。この疲労感に、リタイアしたい気持ちに襲われます。脚が攣るとか、どこかが故障するというのではなく、全身が突然ぐったりとしてしまったのです。 せめて、ハーフまでは走ろう、21kmを越えてからは、せめて全体の2/3にあたる28kmまでは走ろうとだましだまし走っていきます。そして、給水ポイントではしっかり歩いてポイントを休むことにします。コースでは応援が余りに多く、申し訳なくて歩くに歩けないので、給水ポイントだけを歩いて回復を心がけた次第です。この結果、これまで22分台で走ってきたのが、いきなり25分近くに、そしてその後もずるずると遅くなって行きます。 どうにか30kmを越えるあたりでは体力も挽回し、とぼとぼと走れるようになります。この先では、先ほどのツアーメンバーが先回りをして応援をしてくれているはずです。そのためにもみっともない走りはできません。ところが、予定の場所には応援団がいません。もう少し先か、申し少し先かと緊張した走りを続けます。 途中での応援は本当に励みになります。このベルリンはほぼコース全体で応援の方が声援を送ってくれます。これは、あのホノルルマラソンとは大違いです。ホノルルは実は応援が少なく、一部の地域にしかいません。あとは炎天下のハイウェイをただ黙々と走るだけなのです。ところが、ここベルリンにしても、そして4年前に参加したニューヨークにしても、沿道は応援の人の山です。そう、まるで箱根駅伝のように。 なかでも、異郷の地での日本語での応援は涙が出るほど嬉しいです。やはり顔つきからすぐに分かるのでしょうか。現地に住んでいる日本人の方から「がんばってー」と声をかけてもらうと、がんばらない訳には行きません。 途中でチアリーダーの応援もあります。ただ、ATS的にはチアボーイ(そんなのあるんかい?)だったらもっと嬉しかったのだけれど。^^; 走っていて励みになるのは、イケメンを見つけたときも。(笑) これまで意識したことはなかったのですが、ドイツ人でも結構カッコイイ人もいるんですね。そんな人がいると疲れているのを忘れて、とことこ付いて行ってしまいます。(爆) 残り10kmを割って、気分的にもとてもラクになります。ここベルリンのコースは坂のないフラットなコースなのですが、坂がない分、スピードが落ちたときに下り坂でスピードを上げることもできません。これは予想外のことです。すでに日差しは高く、気温も低くはないのに、走っていて悪寒を感じたりするのは、やはり体調的にはあまりよくないのでしょうか。 39km地点あたりで、ようやくツアーメンバーの応援を見つけます。このときは、どのような顔で応対できたのでしょうか。 40kmを過ぎて、とうとうクーダムに戻ってきました。物すごい応援の数です。ところが、ATSはどうにも辛くて、この応援を十分に見ることができません。ただただ黙々とゴールを目指すだけです。もしできるものならば、この素晴らしい応援の中を胸を張ってにこにこと微笑んで軽やかに走りぬけたかったです。 結局、タイムはネットで3時間35分36秒。ロスよりはほんの僅かだけよかったですが、自己ベスト更新はおろか、3時間半も切れませんでした。タイムを見ると歴然ですが、前半が1時間36分、後半が1時間59分もかかっています。どうにかしてスタミナ切れを防ぐことが、今後の課題です。 ゴールエリアを抜けると、そこでは無料マッサージに長い列ができています。ATSはとてつもなく腰が痛かったので列に並ぶ気も起きず、預けたウェアと靴に取り付けたICチップのデポジットを受け取りに進みます。また、さすがここはドイツ。ゴールエリアには無料のビアスタンドも出来ています。そしてここにも長い列が。間違っていまATSがビールなどを飲もうものならば、それこそぶっ倒れてしまうことでしょう。 結局預けた荷物は遥かかなたのコンテナの中にいて、ホテルまで戻るのに地下鉄を使うことにします。今日はぜっけんさえ付けていれば、SバーンもUバーンも無料で乗れるのです。 ホテルに戻ってシャワーを浴びてから、カレにゴールを報告しようと電話をかけますが、なぜかうまくつながりません。仕方なく、ゴールエリアに再度応援に出かけます。ちょうどATSの泊まったホテルの少し先がゴールなのです。 改めて応援者の立場に立ってランナーを見ると、みな誇り高く走っていて、それは感激しました。よたよた走っていても、その人なりにベストを尽くして走っています。腰の曲がったおじいさんも、髪が真っ白なおばあさんも。応援の家族から子供を受け取り、我が子を高々と抱えて走る人も。キスしながら走るカップルも、ダウン症の子供を車椅子に乗せ、それを人力車のようにして走る人も。
最後まで応援の列は減ることはなく、とても素晴らしいシーンでした。たぶん、ATSが走ったマラソンの中でもベストの大会といえるものです。もはやこのマラソン大会は単なるスポーツイベントでなく、ひとつの文化と言えるものでしょう。日本でこのような文化が育っていないのが本当に残念です。このベルリンマラソンには、市長自らが参加しています。片や日本えは、石原都知事が市民マラソン大会だった東京シティー・ハーフを応援者が通えないお台場に会場を移した挙句に、とうとう大会自体を中止してしまいました。日本の文化レベルって、そんなものなのです。 アイスクリームを食べながら、ウンター・デン・リンデン方面へ歩いて行きます。クーダムと比べて、この旧東ベルリン中心地の雰囲気はまるで異なったものです。19世紀まではベルリン唯一の目抜き通りだったそうですが、壮大な建築のみがその面影を伝えています。マリエン教会、ドーム、ベルリン国立歌劇場、フンボルト大学、ドイツ・コミーシェ・オーパー、そしてブランデルク門。 明日はもう帰国の途につきますが、このベルリンではまだ何もお土産を買っていません。ベルリン一のデパートKaDeWeも日曜日は当然のように休みです。明日、空港で何かゲットするしかありません。 最後にもう一度Brunoをチェックし、こちらもドレスデンの聖マリア教会と同じように爆撃を受けた状態のまま残されているカイザー・ヴィルヘルム記念教会をデジカメに収めてホテルに戻ります。 ホテルに戻り、再度Telをかけます。今回もうまく繋がらないので、オペレータにお願いして、やっとカレに無事ゴールを伝えます。 ホテルでは室内プールが無料なので、脚のクールダウンを兼ねて5つ星ホテルのプールをチェックします。円形の小さなプールで、長い辺でも15mほど。ここをゆっくり何度も往復します。 ちょうどプールには日本人客も。話しを聞くと視察ツアーでウィーン、ベルリンと回り、このあとはロンドンへ行くそう。恐らく官公庁関係の人でしょう。ATSは自分のお金でここに滞在しているのですが、税金でこのような最高級のホテルに泊まっていることが許せず、にこやかに会話すると顔が引き攣ってきます。 今日の夕食は、完走記念パーティー。ツアーに含まれている食事です。 ホテルから歩いて直ぐのところにあるドイツ料理のレストランでの食事です。レストランは満員で、マラソンを完走したことを伝えるとみんなが祝福してくれます。ビールもツアコンの予算の許す限り飲み放題で、ATSはビール2杯にワインを1杯飲んで、よい加減に酔っぱらいました。 料理は、グリンピースのスープに、チョイスからATSはポークのグリル、チーズとマッシュルームソースかけ、そしてデザートはアイスクリームです。 一週間旅行を共にし、そしてマラソンを一緒に走って、とてもいい関係となりました。これはとても気さくなツアコンの方い負うところが多いですが、マラソンツアーという特殊なツアーの持つ魅力でもあります。 ATSはホテルに戻って、疲れも一気に出てそのままベッドにバタンキューです。12過ぎに目が覚め、旅の余韻を楽しみにクーダムを散歩に出かけます。さすがに日曜日の12時過ぎでは人通りもほとんどなく、ホテルのカフェもクローズの作業中です。 終夜営業のファーストフード店で、ガス抜きのミネラルウォーターを買い(こちらでは、しっかりとガス抜き「Ohne Gas」と告げないと、炭酸水が出てきます)、ホテルに戻って少しだけパッキングをしてから、本格的に寝ることにします。 目次に戻る |
| 9月11日(月)♪ベルリン・曇り/ロンドン・晴れ まだ眠いものの6時前にいったん目を覚まします。晴れていたら、朝から散歩をしようと思っていたのです。が、今日は曇りのようです。あっさり断念し、もう一時間惰眠を貪ります。 7時に起き直し、パッキングとシャワーを済ませ、ゆっくり朝食を楽しむことにします。部屋にあるアメニティーをお土産に持って帰ろうとも思いますが、結局は使ったスリッパだけにします。それにしても、詰め替えボトルのシャンプーは、果たして使い掛けの場合どうしているのか、とても興味があります。単に足しているのとしたら、悪い客がいたらどうするのでしょう。逆に使いかけを捨てているとしたら、環境的には大きなダメージです。 けさの朝食には卵料理をリクエストで作ってもらいます。チーズオムレツをリクエストしたのですが、この料理人はどうもオムレツを知らないようです。卵をフライパンに入れると一切かき混ぜることをせず、ひたすら待ちつづけます。その間にポケモンの話しをとても嬉しそうにしてきます。きっとお子ちゃまなのでしょう。果たしてそのオムレツは、かなり火が通ったところで半分に折りたたんで出来あがり。フライパンには焦げ付くし、卵は火が通り過ぎだし、5つ星ホテルにしては驚きの出来でした。 今日は、ベルリンからロンドンに飛び、ロンドンからの日本直行便に乗ります。 ホテルからテーゲル空港までのバスは、3列のシートが総革張りゴージャスなものです。バスでなく、飛行機がこのような室内だったらと願わずにはいられません。 実は休暇中でありながらもロンドンでの乗り継ぎ時間が5時間もあることを利用して、イギリスはウィンブルドンの郊外にあるATSの仕事のパートナーと小1時間のミーティングを予定しています。そして、電話でアポを再確認します。ちょっと憂鬱です。 あっという間にヒースローに近づきますが、今日のアプローチにはロンドン上空を経由しませんでした。街を見たかったので、ちょっと残念です。しかも、アプローチは一回失敗。大きく旋回して2回目で着陸となります。 エプロンまではかなりの距離を移動します。さすが大空港のヒースローはさまざまな国の飛行機があります。目を凝らしましたが、コンコルドは見当たりません。やはりBAが一番多く、中には日本をイメージしたマーキングのものもあります。一方、バージン航空に目をやると「No Way BA/AA」のメッセージ。大西洋路線では、BAとAAが組んでしまっては、さすがにバージンと言えども手が出せなくなってしまうのでしょうか。 飛行機から降りてツアーメンバーと分かれ、一人入国審査をしてイギリスの入国スタンプをゲットします。そこからタクシーで目当ての会社に向かうのですが、いくらかかるか想像がつかないので、多めにポンドを作ってしまいます。タクシーは懐かしいオースチンのタイプ。なんでも今日は気温が30度もあるそうです。ATSには暑いとしか思えないのですが、ドライバーに言わせると「Lovely」な天気とか。ふだんから陽が差すことが少ない国ならではの発言です。 ミーティングはそこそこ順調に終わります。これまで、テレコンとメールでした知らなかった相手なので、こうやって面識を持つことは今後のビジネスを行って行く上でも極めて重要なことなのです。 オフィスからの戻りは、先方でタクシーを用意してもらいます。ここでは、このATSに対してさえも「Sir」で受け答えをするプロフェッショナルなドライバーです。タクシーには冷房も付いています。予定通りヒースローに戻り、離陸までにはまだまだ余裕があります。 チェックインでは通路側の席が取れました。太平洋路線やヨーロッパ路線では、通路側で自由に席が動けないと、まさにエコノミー症候群になってしまいそうです。出国手続きをするとすぐにツアーメンバーに再会できます。荷物を見て貰って、最後の免税品の買い物です。コロンはエルメスのいつものもの、お土産にはフォートナム&メイソンの紅茶。そして、Walkersのクッキーと、どれも定番のものばかりです。ハロッズのクマのぬいぐるみに触手を動かされますが、意外とかわいくなくあっさり断念。お腹が空いてきましたが、またもや飲み物を買うお金もありません。一度はチャレンジしてみたいオイスター・バーなど、とても手が届きません。それにしても、ツアーのみなさんの買い物の量も激しいものです。 ヒースロー空港ではIRAによるテロ防止のために、出発直前までゲートの案内がないそうです。今日もゲートが漸くオープンする時間になっての案内でした。 買わないつもりが、紙袋ひとつ分のお土産となってしまったATSは、運悪くゲートへ向かう途中で紙袋の手が切れてしまいます。どうにかゲートを通過しますが、そこで地上係員からガムテープを借りて袋を補強。どうにか搭乗できます。 ビールとワインを飲んだら一気に疲れが出たのかとても眠くなってしまいました。別に眠くなったからではありませんが、機内食の間にシャツをうっかり汚してしまいます。狭いエコノミーの席でもぞもぞと食べていたらこうなることはかなりの確率でありますよね。今度からは、機内は汚れてもよい格好で乗ることにしましょう。 食事が終わると映画。今回は織田裕二さんのホワイトアウトです。まだ見ていなかったので眠いのをがまんして一所懸命目を開けることにします。ところが、これが意外に面白くありません。がんばって起きていて損をしてしまった感じです。さあ、本格的に眠ることにしましょう。 目次に戻る |
| 9月12日(火)♪東京・晴れ 成田はまだ29度とかなり暑いです。さすがにヨーロッパとは季節が違います。荷物が多いので行きと同じように渋谷までバスに乗り、今日はそこからタクシーで部屋まで戻ることにします。 さすがに一週間の旅行の最後にフルマラソンを走るという強硬日程では疲れました。でも、短い期間にあちらこちらを見て回ることができ、そして感動のマラソンもありと、とても充実した旅行であったことも確かです。さて、次はどこに行こうかな??? 目次に戻る |
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13 January, 2001![]()