オーバー・ザ・ムーン A Walk on the Moon (USA 1999/109min)
監督:Tony Goldwyn トニー・ゴールドウィン
脚本:Pamela Gray パメラ・グレイ
出演:Diane Lane ダイアン・レイン (Pearl Kantrowitz=浮気妻)
Viggo Mortensen ヴィゴ・モーテンセン (Walker Jerome=浮気相手)
Liev Schreiber リーヴ・シュレイバー (Marty Kantrowitz=浮気された夫)
Anna Paquin アンナ・パクィン (Alison Kantrowitz=娘)
Tovah Feldshuh トヴァ・フェルドシャー (Lilian Kantrowitz=姑)
Bobby Boriello ボビー・ボリエロ (Daniel Kantrowitz=息子)
元ヤン・ママ、気がついたら三十路。夫と姑、14歳の娘と5歳(くらい?)の息子の5人暮らしは平和で幸せっちゃ幸せなんだけどもぉ〜。
夫はマジメが取り柄で仕事優先人間。それゆえ、せっかくのバカンスなのに家族は放ったらかし。夫が家族を愛していて、そのためにこそセッセと働いてくれていることはよーくわかっちゃいる、わかっちゃいるんだけどもぉ〜。
姑のゴキゲンをうかがうのも、ご近所の奥さん連中とのお付き合いにも、いいかげん飽きちゃったわ、ほんとにもう。まったく私の人生ってば、こんなハズじゃなかったのに……世の中はラヴだピー
スだフラワーだって、なんだか楽しそう。いいなぁ、気楽な人たちは……。
と、平凡な日々を嘆く主婦のアリガチ浮気話。っていうのは、ちょっと言い過ぎだけど。マァ、そんな風なもんですな、この映画は。ちょっと素っ気なさすぎなのでフォローすれば、ヴィゴ・ファンとしてはけっこう楽しめちゃいました。
1969年が舞台で、音楽が懐かしい。ウッドストックっぽいシーンもすごくいい。ああ、あの伝説のコンサートの現場にいたかった……それはともかく。
退屈した人妻パール(ダイアン・レイン)と束の間の浮気相手ウォーカー・ジェローム(当然ながらヴィゴ様)のお熱いラブ・シーンはなかなかよいですよ、うひひ(不気味)。
ところが問題がひとつ。この映画は日本未公開。でも、レンタル・ヴィデオは存在していた模様。ところが既に入手不可。中古を探せば発見できるかも、だけど。で、面倒なので、USA版を某am○zonで購入、いやー便利な世の中になったもんじゃわい。安いしね。
ヨーロッパ仕様は日本のデッキでは見られないけど、米国版はOKなのね、知らなかった、ウカツ。んが、大問題発生。字幕がない!(当たり前だろうってば) というわけで、細かいニュアンス全然わかってません。
が、一応見た、ということで。
ヴィゴさまファン限定情報
ヴィゴ演ずるウォーカーはトレイラーでサマーキャンプ地に現れる女性モノの洋服屋さん。Blouse
Man っつうものらしい。「ブラウス屋さん」ですね。リゾートとはいえ家族の世話で退屈している奥様がたに、ちょっとした気晴らしを提供するってな雰囲気。服選びをマメマメしく手伝ったりして(笑)。「あなたにはこっちのが似合いますねぇ」とかいっちゃったりして。
いくつかのコッテージが立ち並ぶキャンプ地は一種のコミュニティみたいになっている。いろんな規則もあったり、レクリエーションとしてダンス・パーティーや映画上映会なんかも催される。ここのダンス・パーティーがスタンダードなジャズバンドを呼んでチークっぽいのを踊っているのと、すぐ近所で開かれるウッドストック=ロックのお祭りとが対置されていたりする。
あちこちにスピーカーが取り付けられていて、「お知らせ」や「注意」を流している。そういうのだけでも私はメッチャ苦手。薄気味悪い。案の定、キャンプ地内は”健全”とか”家族の和”とかを重視する世界で、そこへ突然ヒッピーの一団が闖入してきて、大人たちが眉をひそめる場面なんかもある。
ウォーカーもそこへ紛れ込んでくる”流れ者”的な存在。服装もヒッピーっぽくて、”自由”の象徴みたいだ。倦怠期妻はヨロヨロヨロ〜っと彼に惹かれて…という展開はまぁ、平凡ですな。とはいえ流れ者のワリにはけっこう”いい人”(笑)で、頼りがいもあり、「一緒に行こう!」とパールを誘う。彼にとってパールは決して一時の浮気相手ではなかった…というわけ。
ファッション・ウォッチ
なんといっても60年代末のコンサバな服と、流行し始めたヒッピー風やサイケ、フラワー志向のファッションの対比がおもしろい。といっても、夏なのでそう際だった対照をみせてくえるわけじゃないけど。そうはいってもラインのフィット具合の違いとか、プリントの柄なんかがナツカシい雰囲気。スカートの丈のビミョーな変化なんぞに注目してみても面白いかも。
ちょっとしたメモ
原タイトルの A Walk on The Moon 、人類の月面着陸成功にかけている。キャンプ場でみんな集まって、アポロの月面着陸の様子をTVで見ているシーンが出てくる。ちょうどその時、パールとウォーカーは二人きりで”イケナイコト”(笑)をしていたのでした。それと主人公の「ウォーカー」という名前もひっかけてるんでしょうね。邦題「オーバー・ザ・ムーン」はやめていただきたいなぁ、できれば。
(2002/11/22 日乗にup。2003/01/14 加筆/訂正 輸入版ヴィデオで)
※日本では劇場未公開
カリートの道 Carlito’s Way (USA 1993/144min)
監督:Brian De Parma ブライアン・デ・パルマ
出演:Al Pacino アル・パチーノ (Carlito)
Sean Penn ショーン・ペン (Kleinfeld)
Viggo Mortensen ヴィゴ・モーテンセン (Lalin)
ブライアン・デ・パルマにしてはちょっと…私にはタルめの映画。ヴィゴはちょっとしか出てこないし。いや、それだけが理由じゃなくて。マフィアのマッチョな世界とか派手なドンパチじゃなく、もっと内面的な葛藤を描こうという意図はわかるんだけど、それにしても渋い。
アル・パチーノの老けた姿はそれなりに様になっていて、時代に取り残された”老兵”の哀愁はたっぷりだ。けれども、中盤まで同じような背景ばかり。トロトロとした速度。だんだんムラムラしてくるよー。
ヴィゴさまはほんとうにチョイ役でしたねぇ。それも昔は一目置かれるいっぱしのヤ○ザだったのに、ピストルで撃たれて下半身不随。車椅子生活で貧窮しているという設定。カリートに泣きついてきて、思わず紙おむつを振り回すという泣ける役どころでした。ああ、かわいそう。
(2003/01/19up DVDで)
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