2000/01/28(土) Sans Filtre

六本木 Sweet Basil 139
 

ソン・フィルトル Sans Filtre 、「両切り煙草」。
そのソン・フィルトルとは何か。
ムッシュかまやつ、堺正章、井上尭之のお三方からなるグループ。

3人に共通している要素は何か、それは全員スパイダース出身。
昨年末のNHK紅白歌合戦に唐突に出現したユニークな存在。10月に Sweet
Basil 139でやって満員盛況。それがどうやらすべての発端だったらしい。
年明け 1/28、29の2日間、再びの登場。両日ともチケット完売だったそうです。

かまやつさんが60歳(還暦!)、マチャアキ 53歳、尭之さん 58歳(「あと少し
で59歳」とのこと)。「3人合わせて171歳。頑張れるんだぞ、と皆さんに勇気を
与えるバンド」なんていっていて、もしや今後の高齢化社会のニーズを狙って
るのか? どうかはわかりません。

ドラムス、ギター、ベース、キーボードに若手をそろえ、しかもトランペット、
サックス、トロンボーンからなる3人のホーン・セクションつき。豪華でしょ
う?! ホーンズも入ってにぎやかに音がなり出したオープニングの瞬間に
「来てよかった」と文句なしに実感させてくれました。

1.Honky Tonk Woman  2.Midnight Hour  3.I saw her standing there.
4.Dizzy Miss Lizzy  5.Something wrong with my baby.  6.Boom Boom
7.Yei Yei  8.Time  9.Soul Man  10.Day Tripper
(アンコール) 11.Long Tall Sally  12.If I Feel 13.Around and Around 
14.What'd I Say 15.YA YA

以上の全15曲(very special thanx for Fさん&ご友人)。

ロックンロールの古典ともいうべき曲の数々やビートルズ・ナンバー、2月に
発売されるCDに収録されているオリジナル曲までを楽しそうに。しかもMC
が長い、多い(笑)。これほど涙なしに聞けないライブも珍しい。笑いすぎで。
見事です、堺正章さんの話芸。しかもかまやつさん! ナイス・ボケ。しょっぱ
なから歌詞を間違え、中盤までさんざんマチャアキに突っ込みまくられる。

ムッシュは黒の革パンに黒のロングジャケット・ロンドン風、白のシャツ。辛
子色に茶のマダラのある面白い靴で、これもマチャアキに「すっごい靴ですね
〜、ちょっとないよ」とさんざんいじられる。それにしても還暦なんて、全然、
問題外のかっこよさ。Boom Boom で3人そろって踊る姿もキマってました。け
ど、またもや歌詞間違えて「もう1回」とマチャアキに言われちゃって。しか
もかまやつさん、2度歌っちゃうんだもの、驚くやら笑い転げるやら。ギター
の弾き方・振り方?から踊り方まで、幼児期の記憶(ゴマ化してない?)が呼
び起こされてうれしいったら。Day Tripper なんてウルウルくるでしょう?

マチャアキは薄いベージュの三つ揃いスーツ。ピンクのストライプのシャツに
縞のマフラーを襟元に。これはよくTVでもみかけるスタイル。靴が赤茶で全
体の色合いにすごくマッチしていて、おしゃれな人だな〜と思わせる。とても
ダンディだし華がある。タンバリンを振る姿もまた最高。こんなシーンが今、
この2000年になって目の当たりにできるなんて。話も面白いけど歌がまた非常
に上手い。バラードの熱唱、Something wrong with my baby が絶品だった。
「今日は特によかったね」とかまやつさんが一言。そのいい方がまたすご〜く
優しげで品があって。

井上尭之さんは全体を黒で統一。黒のジーンズに黒Tシャツ(Sweet Basil マ
ークの)、ジャケット、定番の黒のキャップ。井上さんの着る黒は漆黒ではな
くて、洗いざらしてシラっとした感じになった黒。そこがまた井上さんの雰囲
気に良く合っている。「この3人で新しい一歩、この謙虚さがいいね」と尭之
さん。人柄が滲みます。歌も何曲も披露。いつ聞いても懐かしい音色のギター
と相まって素晴らしかった。

3人そろってコーラスをする曲などもあり、声がよく出ていてうまい。やはり
そこらのワカモノ・バンドとは筋金の入り方が違うとつくづく。人を楽しませ
ることに徹しつつ、自分たちが実は一番楽しんでるっていう、そういう幸福な
時間を共有できた喜びを噛みしめました。
 

                       2000/01/30 feifei記


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