
聖書に聴く
「もろびとこぞりて」
平尾 輝明
![]()
マタイによる福音書2章1-2節に「イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、言った。『ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。』」とあります。星に導かれてはるばる旅をし、幼子であったイエス様を拝み、贈り物をささげた学者たちの記事です。占星術というと星占いを想像してしまいますが、それは当時の天文学であり、最先端を行く学問でした。様々な知識を持ち、世界の状況などをよく知っていた学者が、自分の国、家族、仕事から一旦離れて、旅に出たのです。それは、ユダヤの国に、王様が生まれたことを告げる星を見たからです。
それにしてもどうして彼らは、わざわざ他の民族の王を拝みに来たのでしょうか?学者たちが見た星は、自分の希望や理想を実現するという星ではなく、自分が本当にひれ伏す方、正しく導き、守り、支えてくださる王へと導く星でした。あなたは今まで自分がひれ伏して拝んだものがありますか?自分の主人として受け入れ、その方に従ったことはありますか?おそらく親にさえそんなことはしたことがないでしょう。私達はとかく、自分が主人になり、王になり、自己中心的な生き方になります。そのような生き方に本当の喜びがあるのでしょうか?2000年前、ベツレヘムの家畜小屋でお生まれになったイエス様は、私達の罪を背負って十字架にかかって死んで下さり、三日目に復活させられ、私達とともに永遠の命を生きてくださっています。神様が、命がけで一人ひとりを愛し、導いて下さる、その恵みがイエス様において示されているのです。このひれ伏して拝むべき方、イエス様のもとへと導かれる時、喜びに生きることができるのです。
クリスマスは私達のまことの王であられるイエス・キリストの誕生を喜び祝う時です。この方のもとへと導く星が、今一人ひとりの心に輝いているのです。神様からの希望は、もろびと、すべての人に与えられる約束です。それは、イエス様によって明らかにされ、与えられます。だからこそ、もろびとこぞりて、と主を讃美をするのです。
