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江戸五色不動について知ったのは中井英夫の『虚無への供物』がきっかけでした。目黒と目白は有名ですが、意外とそのほかの色は知られていないと思います。五色不動はもともと徳川家光の天下太平祈願に応えて天海大僧正が江戸守護として設定したものとされています。仏教では青、黄、赤、白、黒を五正色、あるいは五大色と呼び、人間の把握できる基本色としており、五色不動はそれに対応しているとされています。いわゆる「五大」の思想もそれに影響しているといえるかもしれません。もともとは目白、目黒のふたつの不動だったのが、のちに目赤、目青がくわわり、最後に目黄が入ったといわれています。これらの不動は江戸城守護、江戸城五方の方難除け、五街道守護の役割があるといわれています。五街道とは中山道、甲州街道、東海道、水戸街道、日光街道で、それぞれ赤、白、黒、黄、黄です(青はありません)。 |