蘇民将来子孫門

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備後国風土記逸文によれば、旅に出た武塔神(素戔嗚)尊がある村で宿を請うたところ、富裕な弟の巨旦将来はことわったが,貧しい兄の蘇民将来は宿にとめ歓待したため、スサノオは茅の輪の護符を腰につけるように蘇民将来に教え、そのおかげで蘇民将来は疾病を免れたという。この伝説は各地に残っており、蘇民将来子孫之門とか蘇民将来子孫繁昌也などと書かれた護符を家の戸口にかけることは厄病よけの役割を果たすと信じられている。上左の写真は三重県伊勢市で収集したもの。なお護符(中央の板)の裏には伊勢志摩地方でよく見られるセーマン・ドーマンがかかれている。
なお同じ蘇民将来でも場所がかわると、かたちもかわる。上右の写真は長野県上田市の信濃国分寺で購入した蘇民将来の護符。毎年1月7日から8日に行われる八日堂縁日で配られる。蘇民将来のほかに子孫・人也・大福・長者と書かれている。ただし、上の写真は土産物で、実際に信仰の対象になるのはもっと立派なもの。右の写真は上田別所温泉の旅館の玄関に飾ってあった蘇民将来。奥のものはかなり年季が入っているようだ。前にある小さいほうでも高さは30cmほどあった。


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