蔵書票の世界
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【蔵書票】とは何かをご紹介
 


蔵書票に関する説明を、『広辞苑』(岩波書店)から調べてみました。

「蔵書票」 :蔵書の表紙・見返しなどに貼り付けて、その所蔵者を示すための、印刷した小票。
        書票。エクス・リブリス。
「書票」 :蔵書票に同じ。
「エクス・リブリス」 :(「…の蔵書より」の意)蔵書票。書票。

これらを、もう少し具体的なイメージで示すと次のようになります。




浜畑賢吉氏の蔵書票 
「ラ・マンチャの男」
(105×75 S2/5  末廣吉成作)





蔵書票の役目からすると、通常次の要素が
必要です。

●蔵書票であることの表示
  表示:Ex Libris(ラテン語:世界共通)
  「…蔵書」 「…愛書」 「…の本」など
●票主の名前
  (個人名または団体名:本来は本の持主)
  票主:浜畑賢吉(俳優)
●票主を示す絵柄
 ・票主の職業や出身などを表す絵
 ・票主が好むものの絵
 ・蔵書票作家におまかせした絵
 ・蔵書票コンクールでの指定テーマの絵
  絵柄:浜畑賢吉氏が出演された舞台演劇
  「ラ・マンチャの男」から

蔵書票に関する様々な観点からの解説につい
ては、市販の本や雑誌などに出た論文があり
ますので、それらをご覧ください。
蔵書票作品については、それらの本や雑誌に
数多く紹介されています。また、蔵書票作家の
作品集や内外の蔵書票コンクールの図録が
沢山ありますので、それらで楽しめます。また、
インターネット上の関連サイトでも、蔵書票を
楽しむことがことができます。


●本来、書物に貼る目的であった蔵書票も、現在では小版画作品としてコレクション対象と
なっていることの方が多いと言われています。

●蔵書票は概ね版画技法で制作される美しい美術品であり、小紙片ですから「紙の宝石」
とも言われていて、愛好家も多数います。

●最近では、蔵書票もIT技術を駆使して制作されたり、また印刷や篆刻技法で制作されたり
します。

●基本的には蔵書票は版画制作の技法で作られますので、主な技法については作成技法
ご覧ください。

●蔵書票のサイズは、本に貼ってその所有を示すという目的から、自ずとあまり大きいもの
ではありませんでした。しかし、現在では美術品としての価値が中心になっていることから、
かなり大きなサイズの蔵書票が数多く見られます。このサイトにある蔵書票は必ずしも原寸
ではありませんので、できる限りサイズ(タテ×ヨコ)を付記するようにしました。

今では、蔵書票本来の本に貼るという目的ではなく、版画(いわゆる美術品)として蒐集
する方が増えています。したがって、蔵書票のサイズもかなり大きいものが多くみられます。
また、Ex Librisや票主の名前が小さくなり、絵が主体の蔵書票が増えています。なかには
これらの文字をよく探さなければ、すぐに目にとまらないものもあります。また、Ex Libris
EXLなどと表記するものが増えています。

●蔵書票に関する日本の団体としては「日本書票協会」があります。その内容などを詳しく
お知りになりたい方は直接協会宛に連絡してください。

●海外の諸国にも蔵書票の団体がありますので、情報がまとまり次第、そのページを開設
します。また、世界的な蔵書票の団体として"FISAE"(国際蔵書票連盟会議)があり、2年に
一回のペースで国際会議を開催しています。

●蔵書票は、西欧社会の文化の中で生れ
発展してきたものです。
また、日本では明治時代に海外から紹介
移入されて今日に至っています。

●蔵書票の歴史や文化的価値に関する
解説については、専門の書物が出されて
いますので、それらをお読みください。

[右図]世界で現存する中では最古という
ヨハネス・クナベンスベルグの蔵書票です。
俗称「ハリネズミの蔵書票」といわれ1400年
代半ばの版画による作品です。

 




 


●いずれにしても、日本でも蔵書票に関する素晴らしい書物が何冊か出版されています。
蔵書票のことを詳しく知りたい方は、世の中で市販されているそんな本をお読みください。

●蔵書票に関する文献の一部を、
参考文献に掲載しましたのでご覧ください。これらは
まだ発売中のものもあるし、また図書館などで読めるものもあるでしょう。ただし、ここに
紹介 した文献は、あくまで私が個人的に保有しているものを中心にしていますので、それ
だけでは 偏りがあるでしょう。

●蔵書票に関する本探しは、国立国会図書館で蔵書検索するのもいいし、古書店情報で
検索してみるのも面白いでしょう。
リンク先一覧をご覧ください。

それでは蔵書票作家の作品のページで実際に各作品をご覧になって ください。
 
●蔵書票の絵柄は実に様々ですが、票主の好みのものを中心に作家に作ってもらったり、
自分で作ったりする、独特のものがあります。

●私が知っている蔵書票コレクターの中に次のような蔵書票蒐集家がいます。
 「ドン・キホーテ」の蔵書票
 「ガリバー旅行記」の蔵書票
 エロチック蔵書票
 蝶の絵の蔵書票
 ふくろうの絵の蔵書票
 アカンサス(植物)の絵の蔵書票


 


 
票主:関根烝治氏
HRAPOV, Sergey(ウクライナ)作
110×83  銅版(複合)
票主:松菱多津男氏
BEKKER, David(ウクライナ)作
130×130 銅版(エッチング)


 
票主:原野賢吉氏
神崎温順氏作  型染め
 
票所:和智朗氏
井上勝江氏作  板目木版
「アカンサス」

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