アメリカ
| ぶらり アメリカ農業見てある記(上) | |
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| 9月の暑天下30度は越えているのにカラッとして汗は流れない。広大な大農業地帯と35年ぶりに再会する機会を得ました。ここ「国附田農場」の稲作経営の概要を紹介したいと思います。カリフォルニア州のまん中、サウス・ドス・パロスという町に福島県から移民し、日系人として最も成功した一人です。今は二世・三世が中心となっています。
経営面積は2000ヘクタール(減反率5%)、他に麦・綿・牧草など800ヘクタールの規模です。1枚の圃場はなんと 93ヘクタールと驚きです。この地方は80年前に稲作栽培が始められ、夏の日照時間は50%と多く、降雨は年間20ミリ、湿度は20%と好気象に恵まれ灌漑施設の整備により、強力な稲作地帯が出現しました。しかし少降雨のためアルカリ化が年々進み塩害の増加により今後の経営に頭を痛めているようです。 |
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今ちょうど稲の収穫に最盛期で28台の大型汎用コンバインが活躍中でしたが、圃場の再遠方で小さく見えるだけで、つぶさに見られなかったのは残念でした。 種まき肥料まき水の見廻りは全部飛行機で昔と変わりませんが、その広大さは想像していただけると思います。1日におおよそ7000俵の刈り取りをしています。 サイロはサタケの機械を導入し3基設置して10万俵を保存、1万2000俵の種子を保存しています。当時雇用人は50〜60人で稲作の10アール当たりの労働時間は1時間半です。この地帯は農家180戸に対して1戸が水稲耕作をしています。 |
| カリフォルニアは、全米水稲栽培面積の中で20%を占め、残りの80%は中東部のアーカンソー・ミズリー州など4州に多く、採算は合わず政府の補助金に頼る赤字経営だそうです。しかしカリフルニア米だけは水不足が恒久化している中で、水の制限さえなければ今以上に儲かる産業で、今後も増加の傾向にあります。アメリカ人は最近心臓病や糖尿病が増加し、肉の消費が減り、野菜や副食としてのコメの消費が増えつつあり、カリフォルニア米だけは輸出に回ることなく安定傾向のようです。 | |
| 昨年は平均収量10アール当たり550kgで、播種も5月中旬に行い「M201」という中粒種早生が70%を占め、草丈も75〜85cmと低く「M401」の晩生種が2番目に多い。しかし、そのほとんどがインディカ米の細長い米で70%を占め、ねばる米(ジャポニカ米)は30%と好まれない。加工用米として1〜2割安く、重宝されています。 この農場は、生産から精米まで一貫経営をし、消費者に直接「国宝ローズ米として販売し、年内にすべて売り切れるそうです。ちなみにその価格は9kgが8jだそうです。 |
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| 最後に、説明をいただいた農場経営者から次のような言葉を聞かされ、反省の念にかられました。 「毎年世界では一億人の人口が増加し、幾万人もの人が餓え死んでいる中で日本人だけは”カネ”にものを言わせて世界の食材を買いあさっている。日本人はもっと地球規模で将来を見据えた農業政策が必要なのではないか。」と。 日本は世界の先進国で、穀物の自給率は最低。世界で一番の食料輸入国です。 農業従事者の1人として頭の痛い思いで後を去りました。 |