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1970年代・「ロマンティック街道」・ノイシュヴァンスタイン城 Neushwanstein Castle/ドイツ
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ノイシュヴァンスタイン城 「ロマンティック街道」 南ドイツ地方/1972年・春 ![]() |
| 穏やかに波打つ牧草の平原、神秘的とも言える緑濃い森林、雪解けの清流の谷川、真青な水をたたえたアルプス湖、後方には残雪のチロル・アルプスの山々、澄明され限りなく続く青空
・・・ 完璧に整った見事な舞台に建つこの夢のような城は、19世紀後半、第四代バイエルン王・ルートヴィッヒU世が建造したものである。 外観の優美さに劣らず、城内部も豪華絢爛である。金色に輝く調度品、色彩豊かな天井画や描かれた壁面画など、国費が傾くまでに、執念の如く投入したルートヴィッヒU世王の芸術への異常なほどの傾倒の結果である。 なおバイエルン王国は神聖ローマ帝国の崩壊の後、1806〜1918年まで、6代の国王により中部から南ドイツを中心とした領地(首都ミュンヘン)を統治した。 またルートヴィッヒU世は、ノイシュヴァンスタイン城の他に、山を越えたオーバーバイエルンにはロココ様式のリンデルホーフ宮殿、更にミュンヘン東方のキーム湖の島には、フランス・ヴェルサイユ宮殿を模倣した豪華なヘレン・キームゼー宮殿を建てている。 私はこの城のある南ドイツ地方を春夏秋冬、合計では9回、いずれの季節も訪ねている。極めて個人的な感想になるが、この地が最も美しい情景を提供してくれるのは、何と言っても極寒・真冬の季節であろう。季節柄めったに起こり得ないが、雲もなく風の止まった前夜、放射冷却で氷点下となった気温が作り出す朝方の白一色・霧氷の世界こそ、この城を含めたホーエンシュワンガウ村一帯の本物の美しさではないだろうか。
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