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ヴェレメール初期ゴシック様式教会堂 Velemer/ハンガリー
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ヴェレメール・初期ゴシック様式教会堂 西部地方/1987年・夏 |
| 旧ユーゴスラヴィア・オーストリア・ハンガリーの3国の国境地帯では、小さな村村がお互いに離れて点在することから、オスマン・トルコの支配時代もイスラム文化の大きな影響も受けず歴史から忘れ去られてきた感がある。このため宗教的にもキリスト教が人々の間に連綿と信仰され続けてきた特異な地方となっている。 旧ユーゴスラヴィア国境まで2km、人口100人の小さな村ヴェレメールには、14世紀のフレスコ画を残す初期ゴシック様式の教会が鬱蒼と茂る雑木林の中に建っている。前建築様式であるロマネスク様式の影響を顕著に引き継いだ内部はシンプルな造りであった。 ヴェレメール村以外にも、例えばヴェレメールの北方12km、ハンガリー西部の国境地帯であるエルセーグ地方の中心地オーリセントペーテル(人口1,300人)の郊外にある丘には、13世紀の1230年頃に創建されたロマネスク様式の教会堂が残されている。教会の近くには、木造建て草葺き屋根の家々が残り伝統的で特徴ある風情を提供している。 またオーリセントペーテル村では、毎年夏6月の最後の週末には村の広場で「エルゼーグ民族フェスタ」が開催される。沢山の出店があり、特設の舞台ではバンド演奏に合わせ民族衣装を着飾った子供達や若い女性達のフォークダンスを初め、数多くの催し物が行われる(1987年)。このフェスタには遠くの地方からもバスを連ねたくさんの観光客がやってくる。 1987年当時、「東西冷戦」と国際政治の複雑性を反映して、この国境地帯への立入は個人ではかなり難しく、パスポートの携帯は当然のこと、当局の係官の同行と特別パーミッションを必要とした。社会主義体制の「東側」の国であったハンガリーのヴェレメール村から、比較的「中立的な立場」であった旧ユーゴスラヴィアとの国境線まで雑木の森が続き、その距離はたった2kmである。 |
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