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ボヘミアの栄華なる遺産 プラハ(プラーハ) Prague/Praha/チェコ共和国
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プラハ(プラーハ)/夜の「旧市街広場」 チェコ共和国首都/秋 ![]() |
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| プラハ(プラーハ)の中心、栄華と混乱の歴史を経た総石畳の旧市街広場とそれを取り巻く周辺の荘厳な建物群は、ゴシック・バロック・ルネサンス様式など歴史的な建築様式の全てのサンプルを集めた様がある。 旧市街広場の中央付近には、教会改革と唱え、15世紀始めに処刑されたプロテスタントの先駆者でチェコの英雄であったヤン・フスの大型像が立っている。彼の処刑以降、チェコの歴史を揺り動かした「フス戦争」が起こり、チェコだけでなく周辺諸国まで巻き込む宗教戦争へと拡大して行く。 また広場の旧市庁舎に近い場所の石畳には27個の十字架がパターンされている。ここはかつて16世紀前半に、ハプスブルグ皇帝に背いた反カトリック貴族など27人が処刑された場所を示している。この後10万人以上とも言われる多くのプロテスタント系の貴族・市民がボヘミアの地から追放され、チェコの歴史と文化に大きな打撃と深い傷跡を残すのである。 このようにプラハの旧市街広場は正に時間を凝縮し封じ込めた歴史の空間とでも言えようか。それはグルメとショッピングを「第一目的」としたツアー・ツーリスト達には関心も理解もないかも知れないが、チェコ人のみならず、この広場を訪れる民族や文化を重んじ、思考深く歴史を正しく認識しようとする全ての人が抱く共通した、そして印象的で圧倒される程の過去の重みと言えるであろう。 初秋の夜、恐らくはホテルの部屋にこもっているのか、或いは伝統的なレストランで美味なボヘミア料理に舌鼓を打つのか、昼間あれ程大勢いたツアー・ツーリスト達の数も少なくなった旧市街広場を訪れ、歌人でもないのに思わず詩ってみた; 「黄金に光り輝くプラーハの古き広場に栄華漂う」、と・・・ 「フス戦争」とは1420年から14年間にわたり、ヤン・フスの開いたキリスト教の改革派(フス派)とその教理を異端としたカトリック教徒や神聖ローマ帝国との間で繰り広げられたもので、チェコの重要な歴史的な出来事であった。 個人ツーリスト向け/プラハへの往復フライト・「成田⇔アムステルダム⇔プラハ」: ![]() プラハ城とマラー・ストラナ地区/秋 ![]() ヴルタヴァ(ドイツ語・モルダウ)川河畔の丘に広がるプラハ城は歴代王の居城であり、幾多の増改築を経て、現在の形容となったのは13〜14世紀とされる。広大な城内には旧王宮や聖ヴィート大聖堂を初め、狭い路地にはチェコ人作家カフカの仕事場も含む工芸工房(黄金の小道)なども残されている。城内にカトリック大聖堂を建て、一般市民にも開放していたプラハの歴代の王の政治と宗教は、チェコの歴史のうねりの中で常に同時進行的に発展と混乱を共にして来た特質がある。 王城を取り巻くように展開する美しいマラー・ストナラ地区には、中世のままの石畳の古い通りが多く残されている。それらは決して広く直線ではなく、坂道を含め少し進むと屈折し再び狭い路地が合流するといった、変化と趣の絶えない旅情を創りだし、心で旅する人に小さな感激や期待を提供してくれる。古い路地や坂道の途中には、伝統的なレストランやカフェが点在し、人々は思い思いに集い語らいと笑い、そしてチェコの美味な料理と世界的にも有名なピルスナー・ビールに酔うのである。 また左手、丘の頂上付近には、沈み行く夕陽の中に美しく映える12世紀に建立された歴史あるストラホフ修道院、そして「聖家」を祀るキリスト教巡礼聖地イタリア・ロレート村に由来すると言われる17世紀初期に創建の綺麗なロレッタ教会などがあり、これらはプラハを訪れるツーリストにとって必見の場となっている。 余談だが、プラハに代表されるチェコの多くの街は中世の面影が色濃く、「アマデウス」、「スパイ・ゲーム」、「ミッション・インポッシブル」を初め多くの映画のロケ地としても有名である。 ヴルタヴァ(ドイツ語・モルダウ)川はドイツ領を源流として、蛇行しながらチェコ・南ボヘミアの美しい街チェスキー・クルムロフを通り、プラハからドイツ国内でエルベ川と合流した後、ドレスデンから北海へ流れ下っている。
![]() 夕陽のカレル橋からプラハ城を望む/秋 ![]() プラハの栄華の歴史を見守ってきたカレル橋は、ボヘミア王であり、神聖ローマ皇帝でもあったカールW世(ボヘミア王・カルルT世)が14世紀にプラハを帝国の首都に決めた後に建造された。 長さ約500m、左右の欄干にはボヘミアの聖ヤン・ネポムツキーを初め、片側に15体づつ合計30体の聖人達の彫像が立ち並ぶカレル橋をかすめ、今、夕陽がストラホフ修道院の建つ丘へ沈もうとしている。栄華を極めた「百塔の都・プラハ」のあらゆる物が薄紫色の黄昏のベールに包まれる。チェコの国民的な作曲家スメタナが、交響詩・「わが祖国」・第2楽章で奏でるヴルタヴァ川の水面も神秘的な色に染まり、一際高いプラハ城や聖ヴィート大聖堂が明暗の美しいシルエットを描き出す時刻になった。 オーストリア・ザルツブルグ、あるいはエストニア・タリン(タリーン)などと同様に、歴史あるヨーロッパの古都の黄昏は心なしか哀愁があり、何か人を日常から別の世界へと誘ってくれるような気がする。紫色の不思議なベールの時間はそう長くは続かず、中世の混乱の歴史を秘めた首都の街は、徐々にだが知らぬ間に淡い朱色の街灯とレストランのカンテラの光が灯る静かな時へと移ろいで行く。吸い込まれてしまいそうな東欧の古都が醸し出すこの短くわずかな時間帯が、私はたいへん好きである。 プラハ観光局URL: http://www.pis.cz/a/index.html |
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