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カスティーリアの風吹くセゴヴィア Segovia/スペイン


綿雲流れるアルカサール城
カスティーリア地方/2001年・夏

 
  セゴヴィアはスペインの首都マドリッドの北西約100kmにある中規模の町である。古城アルカサールは、13世紀以来、歴代の城主により繰り返し増改築が行なわれた優美な城.。周辺には松林や豊かな平原が広がり、突然の雷雨も上がり、真っ青な空に柔らかなコットンのような綿雲がゆったりと流れて行く。まるで絵に描かれたようなスペイン中世の夢物語を見ているようだ ・・・

  バスターミナルからセゴヴィア旧市街地へ向かうと、最初に視界に入ってくるのがローマの水道橋の雄姿であろう。規模や損傷状況などから判断した場合、現在このセゴヴィアに残る水道橋がヨーロッパ全域で最も原形を保つローマ時代の水道橋と言われている。
  水道橋は紀元前1〜2世紀頃にローマ人が建造したもので、花崗岩の切石積み大型建造物の典型的な例と言われ、その規模は全長728m 最大高さは29m近い巨大なものだ。ここでもローマ人は高いレベルの建築土木技術を発揮していた。
  ローマ時代の水道橋では、南フランス・アヴィニオンの西方に残る「ポン・デュ・ガール」も有名である。


                 
               ローマ時代の水道橋                         ベラ・クルス教会堂 遠望
            カスティーリア地方/2001年・夏                   カスティーリア地方/2001年・夏
                               

 セゴヴィア旧市街の北西端、古城アルカサールの展望台からの眺望は素晴らしい。蛇行しながら徐々に登り勾配で西方の村へ延びる道路の右側にひっそりと建つベラ・クルス教会周辺ののどかな風景。
  ベラ・クルス教会の建立起源は明確に分かっていないが13世紀説が有力である。殆ど装飾のないその建築は、間違いなくロマネスク様式の集中式礼拝堂と分かる。古城の展望台から遠目に眺めた時、円形に見える教会の外観だが近づいて良く確認すると、カーブを描き突き出たような礼拝室を備えた10角形、或いは12角形である。入口をほぼ90度左へ回った所にも小さな出入口があり、その脇が鐘楼である。
  スペインの夏、ある日の午後、短時間の雷雨が上がった後、結婚式を終えたと思しき緊張感の取れた新郎と白いウェディングドレス姿の新婦が、このベラ・クルス教会の前で記念写真を撮っていた。歴史ある古風で小さなこのロマネスク様式の教会を背景として、結婚記念の写真を撮る新しいカップルに幸運が齎されることを祈りたい。
  しばらくして写真を撮り終えた美しい新婦は、近くで佇む私に彼女の人生の全ての幸福を表わしているような笑みを投げかけ、手を取り合った新郎と共に気持ちの良い幸運なるカスティーリアの微風を受け、ウェディングドレスの裾をわずかに揺らしながら静かに去って行った。ロマネスク様式の古い教会堂と人が織り成す何ともスペインらしい綺麗で美しい情景だ。
  スペイン政府観光局URL: http://www.spain.info/jp/tourspain
  セゴヴィア観光局URL: http://www.turismodesegovia.com/
  アルカサール城URL: http://www.alcazardesegovia.com/index.htm


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  日本ユネスコ協会連盟・世界遺産活動URL: http://www.unesco.jp/contents/isan/
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