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イスラム・キリスト教文化の融合する古都 トレド Toledo/スペイン
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タホ川対岸から古都トレド遠望 カスティーリア地方/2001年・夏 ![]() |
| スペインの首都マドリッドから南西へ約70km、深く切り込まれ蛇行するタホ川に囲まれ、天然の城塞のような古い街トレドは7世紀〜400年間に渡ってイスラム勢力に支配され、その後11世紀になって、アルフォンスY世の指揮の下、レコンキスタとしてキリスト教徒に奪還されるという複雑な歴史を秘めている。このためコルドバのメスキータ寺院やグラナダ・アブハンブラ宮殿と同じく、トレドの街はイスラム文化とキリスト教文化が上手に融合する不思議な魅力に溢れている。 古都トレドの旧市街地には石畳の狭い通りが網の目のように走り、13世紀建立のゴシック様式のトレド大聖堂を初め、宮殿アルカサールや12〜15世紀頃の教会堂や修道院など、数え切れない歴史的建造物がびっしりと並ぶ。深い谷を形成するタホ川の対岸から眺めるトレド旧市街の情景は、融合文化の混沌とした独特な雰囲気を醸し出し見飽きない美しさを提供している。 初めてこの美しい街トレドを訪れたのは1973年であった。その後再訪しようと密かにチャンスを狙っていたが、実現できいなまま28年の歳月が経過してしまった。念願が叶いこうして再訪して見ると、改めてこの古都の持つ混沌の中に潜む不思議なバランスの美しさに感動するだけでなく、表現の言葉を失い胸詰まる思いさえもする。長い歴史が創り出す壮大なドラマを見ているようで、トレドは私にとって正に心に刻む遥かなる「時」である。
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