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バルカン山脈 エタル民族博物村 Etara/ブルガリア


雪のエタル民族博物村の路地
バルカン山脈地方/2002年・冬
  バルカン山脈の町ガブロヴォから南方10km、変化のある深い森を切り裂くシベク川に沿って造られたエタル民族博物村では、伝統工芸の刺繍・毛織物・金属細工・伝統菓子、或いは水車を利用したヒモ編みや木彫細工など、実際の製作作業を行なう独立した工房を見ることができる。狭い通りを挟んで2階部分が幾分外へ張り出したこの地方の伝統様式で造られた工房が軒を連ねる。 通りに降り積もった粉雪が博物村の建物に違和感なく、静かで絵のように美しい冬の情景に良く溶け込んでいる。

  数日前より幾分冷え込みが緩んだとは言え、風のない晴れの天候で冷え込んだ氷点下の気温、ツーリストが誰もいない静寂感から、ふと丁度20年前のまだ若かった頃にこの博物村を訪ねた時と全く同じ感覚が蘇って来た。20年の年月が経過していたにもかかわらず、かつてと同じ場所で同じ感情を覚えたことがとても不思議でならなかった。あの時、1982年の冬の旅行は東欧に極寒の雪の季節が始まろうとしていた時期であった。この国を含めた東欧の社会主義を基盤としていた国々が、民主化される前の本当に厳しく緊張した社会情勢と救いようのない破綻経済を至る所で感じた緊迫した時代であった。

  この民族博物村の唯一の路地のような通りがメインの通りであるが、バルカン山脈を南へ越えたブルガリア第二の都市プロヴディヴの旧市街地に似た雰囲気を持っている。
  エタル民族博物村URL: http://www.etar.org/

   「エタル民族博物村/1982年・冬」

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