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「ロマンティック街道」・ノイシュヴァンスタイン城 Neushwanstein Castle/ドイツ
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ノイシュヴァンスタイン城 「ロマンティック街道」 南ドイツ地方/冬 ![]() |
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| 深い森のブナや西洋杉などの全ての木々の枝々が、柔らかな霧氷に包まれた極寒の南ドイツ・アルプスの山懐。淡い色彩のノイシュヴァンスタインの宮殿は、静寂な空気が支配する真冬の季節、氷点下10℃の気温の中で優美に佇んでいる。 街全体で「中世」を今に伝えるドイツ中部のローテンブルグなども素晴らしいが、背景であるはずの周囲の自然をも巻き巻き込み、季節までもがその圧倒的で美しい情景を提供するという役目を果たすこのノイシュヴァンスタイン城こそが、「ロマンティック街道」の南終点を飾るに相応しいと言えるかもしれない。今やこの白亜の城はドイツを旅行する殆どのツーリストが訪れる、誰でも知っている第一級の観光スポットとなっている。 1884年、第四代バイエルン国王ルートヴィッヒU世が建造した宮殿であるが、音楽家ワーグナーに傾倒し、究極の芸術を愛した宮殿の所有者たる王が滞在したのは僅かの日々と言われている。若き王は王国の国家財政が破綻に至るまで国庫を使い、退位・幽閉された後、1886年、湖で謎の死を遂げてしまう。宮殿内部はオペラや物語・伝説のテーマを画いた見事な天井画や壁画で満たされ、精巧な造りの大理石を使い、或いは金色とロイヤルブルーで統一された豪華な装飾や家具・調度品類が残されている。 なおバイエルン王国は神聖ローマ帝国の崩壊の後、1806〜1918年まで、6代の国王により中部から南ドイツを中心とした領地(首都ミュンヘン)を統治した。 またルートヴィッヒU世はノイシュヴァンスタイン城の他に、山を越えたオーバーバイエルンにはロココ様式のリンデルホーフ宮殿、更にミュンヘン東方のキーム湖の島には、フランス・ヴェルサイユ宮殿を模倣した豪華なヘレン・キームゼー宮殿を建てている。
かつて1970年代に訪れた時、このノイシュヴァンスタイン宮殿はドイツ平原や嶮しい山岳、崖や深い谷などの周辺の自然をも取り込んだ完璧な舞台の中心に存在していた。当時日本には海外の旅行情報もほとんどなく、何も知らない若かった私は、その絵に描いたような圧倒される美しさに感動し身震いさえも覚えた。 |
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