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ミストラス廃墟都市 Mystras/ギリシア


ミストラス廃墟都市
ペロポネソス地方スパルタ近郊/1982年

 
  かつて13世紀に十字軍が要塞を築いたことがミストラスの歴史の始まりで、その後東ローマ帝国(ビザンティン帝国)の重要な都市になり、皇帝の支配下で繁栄を極め、文学・芸術など帝国の文化面の中心的な都市となった。
  現在のミストラス地区には、廃墟と化した無数の宗教関連施設を初め、城塞、王宮、パンダナサ修道院、13世紀のディミロリオス大聖堂、14世紀の壁画の残るオデロリア教会などが、標高のある山の頂上や急斜面に残され、また幾らかの建造物や施設は現在でも使用されている。地区全体は中世のままほぼ原形を留めていると言われ、現在UNESCO世界遺産に登録されている。

  山頂にあるという好条件から、ミストラス遺跡からの展望は素晴らしく、オレンジやオリーブが特産のスパルタ・ラコニア平野を一望の元に眺められる。スパルタの東方に残るメネライオン遺跡や新石器時代〜初期ヘラディック期に栄えたコウフォヴォーノ遺跡方面の村々が手に取るように確認できる。
  コウフォヴォーノ遺跡は現在のスパルタから南南西方向の村にある小規模な遺跡である。遺跡では、オリーブ林の中に5mほどの小さな丘に間違いなく居住地があったと確信できる無数の石器と陶器片が散乱している。表面調査では、特に緑灰色のスパルタ玄武岩系の研磨握斧や尖頭器類が多数確認できた(1982年)。

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