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クレタ島 モクロス共同墳墓遺跡 Mochlos/ギリシア


モクロス島・共同墳墓遺跡
クレタ島/1982年
  現在のモクロス島は同名の小さな漁村の沖合100mに浮かぶ無人の小島であるが、ミノア時代のモクロスはクレタ本島から突き出た小さな半島であった。この地方が地質学的な沈下現象の顕著なクレタ島東部にあることから、長い年月の間に半島から小島へと変化してしまった。
  そのロケーションと意味が非常に特徴的と言えるモクロスの遺跡は、絶壁を背景に造られた家屋構造に類似した初期ミノア時代後半期(紀元前2400〜2100年頃)の無数の共同墳墓群である。
  墳墓群からの発掘品は、燦然と輝く金製ヘアピンやペンダントなどの宝飾品類、おびただしい数の石製容器類、クレタ島の最初のファイアンス製品である(イラクリオン考古学博物館在)。金製品類は紀元前2700年頃の後期メソポタミア・ウル遺跡の王家墳墓からの出土品と酷似していると判断されている。
  その後、中期ミノア時代に一旦破壊されるが、群青色とでも言える透明でありながら深い濃紺の海に突き出た半島であったモクロス周辺は、紀元前1500年前後に最盛期を迎え繁栄する居住地となった。しかしクレタ島の多くの宮殿や邸宅、或いは町が破壊されたのと同じく、その後急速に衰退していく。最初の発掘は1900年代初頭にアメリカの考古学チームにより行なわれた。

  クレタ島の特徴であるが、山の中腹を走る幹線道路から地方道で海岸まで下りねばならない交通不便な場所にもかかわらず、村に民宿やレストランが数軒あり、高級ではないが隠れた小リゾートのような雰囲気がある。漁船の他に、島と村との間の海には外洋ヨットが留まっている時もあり、特に夏には北ヨーロッパ人には人気のスポットとなっている。
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