永井荷風が私と同じ年齢の63歳の夏の今日という日−8月6日に何をしていたのかを、突然知りたくなった。それで、JR横浜線の電車に乗って、横浜駅ビルにある有隣堂に行った。
岩波文庫から「断腸亭日乗」として、荷風が39歳から79歳までの間、毎日書き記していた日記が上下二巻として出版されている。
それによると、荷風63歳の8月6日は以下の様に記されていた。
「八月初六。秋近くなりて風の音のみ騒しけれど炎暑昨来やくが如し。晩間物買いにと浅草松屋に行きオペラ館を訪ふ」。
荷風は平凡な、いつもと同じ一日を送っていた。それを知って何と無く安心したりした。ただ、当時は第二次世界大戦が終盤を迎えつつあり、毎晩のように空襲があって、荷風は庭に掘った防空壕に駆け込むこともあったようだ。また、庭に掘った防空壕に水が溜まって蚊など発生して不衛生だとも書いている。
01/8/6 22:59