2003年8月27日

この日、六万年ぶりに火星が地球に最も近づいたのだそうだ

六万年前と言われても、想像は出来ないが

その頃、地球では下顎の張った現世人類の始まり、ネアンデルタール人が生活していたようだ

彼らは火星の何たるやも知らず、ただ日がな一日、獲物を追っていたに違いない


何しろ六万年ぶりだと言うので気にはなる

それで、夜も十時頃、街路に立って南東の空を見上げれば

明るく輝く星がひとつ

天候のせいだろうか、市街地が放つ明かりのせいだろうか

他の星は見えず

その星ひとつ、際立って明るかった


翌日、スーパーに買物に行った

入り口のドアの傍に、夏の日の蝉の死骸、ひとつ

03/8/29 21:22

火星