鴨 長明の方丈記の中に次の一文がある。 「事を知り世を知れば、願はず、わしらず。ただしずかなるを望とし、うれへ無きを楽しみとす」 小生訳。 「定年退職をするような歳まで生き長らえた今となっては、もうこの世のなりわい(生業)というものが分かってしまった。今となっては、もはや「ああしたい、こうしたい」と愚かな欲望に振りまわされて、あたふたと世間を走り回ることはしない。ただ、心が静かで穏やかであれば良い。そして心配事が無ければこんなに嬉しいことは無い」。