老子
「道」を会得した人は、細心で、奥深く、物事に通じている。
慎重であり、純朴であり、謙虚である。完璧を求めないから失敗することもない
世の人々は、声・色・貨・利に目の色を変えているが、本当は、淡白な生活を守り、しがらみを持たず、ただ精神の向上を求めるべきである
揚子江や大海が、百谷に王たりうる理由は、低い所にあるからである
功遂げて身引くは天の道なり
天の道は、争わずしてしかも善く勝ち、言わずしてしかも善く応ず
私は定めなくたゆたう海、あてどなく吹く風
解説:老子は二千五百年前の人である。「出来るだけ目立たないことこそ、最良」としていたようだ。周の宋廟の書庫の管理人をしていたが、春秋戦国時代となり、世情が乱れてきたので隠棲する為、国を出て函谷関に至った。この時、関所役人のヰ喜(いんき)に請われるままに五千余言の文章(道徳経上下二篇)を書いた。そして、何処へともなく立ち去り、その後の消息は誰も知らない。