日本には二つの、明らかに性格の異なる領域(または国家)が存在している。それは、企業で働く為、労働年齢の人々が集中して暮らしている大都市と言う領域、他のもう一つは非労働年齢の人々が中心になって暮らしている地方、田舎などの領域である。この二者の間に国境はないが生活の方法、文化が、画然として異なる。政府は同じ、税金も同じだが、物価は大いに異なる。仮に前者をA国、後者をB国としよう。A国の住人は、平日は必ず仕事をしなければならないと言う厳しい戒律を心に抱いて生活している。その為、A国では人々が行楽に出掛けるのは、必ず土曜日、日曜日、又は国家公認の休日(例えば、お盆休み、年末・年始の休み)に限られている。従って、その時の道路はいつも混んでいて、渋滞状況は最悪だ。ほとんどのサービスを受ける為には必ず行列に並ばなければならない。大抵の場合、楽しかったというよりも、ああ疲れたという感覚で一日が終わる。
B国では、自由に時間をコントロ−ル出来る人々が多いので、出掛ける時の道路は閑散としていて、スイスイと車など走行出来る。どの様な施設を利用にするにしても行列に並ぶなどと言う事はまず無い。
A国からB国に移る手続きは簡単である。時間が経って、ある日に定年になれば、その日からB国の住人である。