菜根譚(1644年頃、書かれた中国の書)に次の様に書かれていた。

「富貴だ名誉だといってもいろいろある。人柄や人徳によってそれを得た場合は自然に咲いた花のようなもので、放っておいても生育して行く。努力によってそれを得た場合は、鉢植えの花のようなもので、生育もすれば枯れもする。権力によってそれを得た場合は、花瓶にさした花のようなもので、根がないのだから、すぐ枯れてしまう。」

現代社会は競争によって成り立っている。個人の競争、企業の競争である。競争は善であり、社会発展の原動力である云う考えが基本にある。そして、この競争に勝ち続けている限り「富貴と名誉」は手中にすることが出来るのだ。すなわち、2番目と3番目で現代の「富貴と名誉」は成り立っているのだ。

そして、定年退職とは年齢を理由として、競争の圏外に赴いたということである。その時点で鉢植えの花は生育を止め、枯れてしまって、「富貴と名誉」は失われたのである。

しかし、、尚「富貴と名誉」を維持することを望むならば1番目の路線に急遽、切り替える必要がある。だが、社会全体が2番目と3番目で成り立っているので、その様な試みはカヤの外に置かれる可能性が高い。


02/11/12 21:35

富貴と名誉