企業が既に退職した元社員の為に「健康・生き甲斐セミナー」と称して、2泊3日の日程で三重県・賢島の保養所に招待してくれたので出掛けた。

私は早朝に東京を車で出発し、東名高速道路を浜松で降りて、海沿いの国道を一路、伊良湖崎に向かった。伊良湖からは伊勢湾フェリーで鳥羽に渡り、そして賢島に行った。途中。時間に余裕があったので二見が浦の夫婦岩を見物した。これは15才の時、中学の卒業旅行で来たことがあった。二つの岩に架けてある締め縄が新しくなっていたが、それ以外は昔のままであった。
保養所で昼食として準備されていたカレーを食べた。セミナーは午後1時から始まった。
内容としては、「生き甲斐をどうやって見付けるか」についてその道の専門家から講演を聞くこと、健康維持の秘策についての医師の講演を聞くこと、近所の見晴らしの良い丘に半日かけてハイキングすること(今回はあご湾を一望出来る標高五百米程度の丘に登る)、健康体操のやり方、簡単なマッサージの方法、料理教室ーこれは男性も含めて、皆で手巻寿司を作って食べること、などの内容を3日間で消化するコースだった。

このテーマが気になっている世代の人たちが一つの場所に集まって、結局、互いに何事も上手く行っていないこと、ただただジタバタと手探り状態で平凡に暮らして、歳を重ねているだけであることを互いに発見して、そしてそれが誰もがやっている普通の事だと知って安心するコースでもあった。
一緒に歳をとりつつある元同僚たちと、損得・利害・競争を離れて、穏やかな時間を共有した3日間であり、或種の納得感を得たのであった。
帰りは何十年振りかで伊勢神社に参詣し、赤福のあんころ餅をお土産に買って帰途についた。


01/10/29 21:27

健康・生き甲斐セミナー