同窓会に出席するのは久し振りにかって職場を共にした同僚たちに会ってみたいという純粋な気持ちが働くからである。

当日午後七時、銀座の指定された会場へ行った。四十人ばかりが集まっていたがその三分の一は六十歳以上、残りは五十歳代でも後二、三年で六十歳の定年と言う人々がほとんどであった。
不思議に昔の話題も少ない。昔のことを今さら語ってもどうなるものでもないことが分かっているからであろうか。

その様なことよりもこの三年の間に皆随分変わったことに驚く。変わっていない人もいるがやはり大部分は昔の俊英な面影は何処へやら、年齢の波がヒタヒタと押し寄せて元気そうに振舞っても身体全体から漂う疲労の色は覆い隠されはしない。

私は、出席前の皆に会いたいと言うはやる気持ちはいつの間にか消え失せて、帰りの足取りはやや重く、今夜来なかった人達のことも気になりつつ雨の銀座を家路につく。
心はなぜか今夜の曇り空のように重い。

銀座は今夜、火事があって消防車が数台出ていた。私は暫く火事を見てから電車に乗った。


03/3/8 4:10

三年ごとの同窓会