(1)「人は何処より来て、何処に行くのか」と言う質問の切実度はやや減少したように感ずる。これは今、生きていると言う事実を先ず大切にしようとする気持ちが強くなって来たことによるようだ。人の命には限りがあり、今生きている事が極めて稀なことであり、貴重であることを友人たちの死のニュースで思い知らされたからであろう。
(2)会社との関係と言う点では、1年の内100日程度、以前勤務していた会社で働くという関係を維持している。この仕事は在職中の経験がものをいうので、特別な準備も不要であり、どちらかと言うと楽しみながらやっている。会社とは穏やかな関係を維持していると言うべきか。後輩などに廊下で出会えば気楽な会話を楽しむことも出来る。私としては、定年後の仕事とのつき合いとしては幸運な形を捜し当てた様だ。仕事は適度な緊張感をもたらしている。
(3)仕事をしていない時は、囚われないで好きなことをしている。旅行に出掛けることもある。海外は珍しい物見たさで適当に出掛けて行く。国内だと温泉を中心に車を運転して行くことが多い。
最近、海外に出掛けて感じることはどの国に行っても、風俗・習慣・言語はそれぞれ異なれど人間の根本は驚くほど酷似していることを痛感させられることだ。
(4)映画は良く見る。面白くない映画の場合は眠って鋭気を養うことにしている。だが、眠ることは滅多に無い、一応題名を確かめて、面白そうな映画を選んでから映画館に入るようにしているからだ。映画も仕事と同じで適度に刺激を与えてくれる。
(5)再び会社との関係について。
朝、起きて背広・ネクタイで会社に行かなくてよいと言う事を本当に有難いと実感するようになった。これは体力・気力が劣化しつつある事に一部起因しているようだが、会社勤めのカラクリも理解してしまったからだと思う。個人と会社の関係がクールになったのだと思う。或いは熱病にかかった様な会社との熱い関係は消えて、個人として本来の定位置(ホーム・ポジョン)に戻ったからだ。会社に過度の幻想は持たない。
01/9/27 22:48