六十歳で定年退職をしてから、五年と言う歳月が流れ、私は今六十四歳になった。
退職時、「定年退職とは社会による職場からの強制的追放である」と息巻いていたが、五年が経過した今は、会社が来てくれと言っても断る心境になっているのが不思議な気もする。これは徐々に体力が衰えているからであり、更に会社と離れて生きる事に慣れたからでもあろう。人間の物事に対する感じ方は絶えず変化して、留まる事がない。
私の日常は会社なしで、それなりのパターンを形成して、それなりの場所を見つけたようにも見える。

今、計画している事は、友人三人と自動車で北米大陸横断を敢行することである。一ケ月から三ケ月を掛ける予定だ。広いアメリカを、走りまくろうと言うのである。


02/10/24 7:36

定年退職後、五年が経過して