それがその人の能力・個性だと思われたことの顛末


「それが良い」と信じてきた「もの」によって、人は足を掬われ失敗に至る。「それが良い」と思っているそのこと自体が、実はその人の単なる思い込みに過ぎなかったことが時の経過と共に証明されるからである。或いは、もう少し詳しく言うならば、時の経過が真実を思い込みに変えてしまうが人はそのことに気がつかないと言うべきか。この世で善だけで成り立つものは一つもなく、悪だけで成り立つものも一つもない。この辱めから逃れる唯一の方法は「これで良い」と永遠に信奉できるものなど何もないということを心得ておくことである。

200506.18