大井川源流 バカなが隊一日入隊体験記 2002,06,1〜2
 南アの空
 最近は天気に恵まれることが多い。青い空はいつみてもいいものだ。

ひょんなことから
  「渓流宴会実施予定。バカなが隊といっしょに渓で大酒をかっくらいたい方募集」という告知mailをいただいたのは、3月頃であったでしょうか。「おお、これは!!」
 バカなが隊といえば、泣く子も黙る渓流軍団、隊員たちは渓での遡行、釣りともに超弩級で、普段からの訓練も尋常ではなく、志太平野にその名をとどろかせている方々ではありませんか。その方々と、一緒に渓で宴会が出来るとは。こんなチャンスは滅多にない、是非参加させていただこう、ということで、参加希望の返信をしたのでした。

 隊長T氏から、快い参加OKのご連絡をいただき、その日がくるのが待ち遠しいものでした。
「どんな事をするのだろう...?」
「みんなやっぱりアレを履いているのだろうか...?」
「バ●なんだろうか...??」

などと、期待と不安が混ざりながら、とうとう当日を迎えたのでした。


「会場」へ一直線
 今回は、ワタクシの他に、「あまごの誘惑」川虫くんも参加します。川虫くんとは、昨年禁漁期に川根のログハウスで、これまた隊主催のまったり飲み会で初めてあっただけ。お互い久々の再会を喜び合い、隊長が合流したところでもう一人の隊員、浅川さんをピックアップ。今回は残念ながらこの4人でしたが、他にも個性豊かな隊員が2人いるのです。この方々とも、昨年の川根飲み会でお会いしているのですが、また別の機会にご紹介したいと思います。
さてスーパーでどっさりと食い物を仕入れ、会場へ出発です。

車止め みんなで準備は万端


渡渉 本流は水が少ない.... 
簡単にわたれるが、果たしてオサカナは?


 会場は大井川の源流部をさかのぼり、車止めで車をデポし、そこからさらに1.5時間くらい歩いたところ。林道から川に降りてしばらく歩くと、広々とした快適そうなテン場があらわれます。


早速テン場の準備です。 テン場到着


ひえひえ〜 酒は一番大切な渓のアイテムです。


 「うーむ、隊長と浅川さんは、このあとまずどうするのだろう」と緊張して指示を待っていると「さーて。まず酒を冷やしましょう」と一言言うと、そのときにはもうすでに浅川さんが水際に小さな溜まりをつくって大量のビールを冷やし始めました。
 「おおっ。なんというチームワーク!! こういう呼吸が隊としてだいじなのだ。」
ワタシはいきなり滝に打たれるような思いで、かれらの洗練された連係プレーに感心したのでした。
 そのうち、「さあ、では行きましょう」というので、ワタクシもそそくさと「釣り」の準備を始めたのですが、
「カンパーイ!!」
 なんと、すでにカンを空けてみなで飲み始めてしまっているではないですか!! ワタクシもいつの間にかカン酎ハイを片手に、呑んでしまっていました。
「行くというのはそういう意味だったのか!!」
我ながら不覚でした。
「なんという油断のならない人たちなんだ、これは想像以上にスゴイぞ」
 今回参加できたことに、多少の緊張とちょっとした誇りのようなものがわいてきたのでした。


 緊張してしまったワタクシは、つい「お、こんなところに竿がありました。あらあら、なんかエサもありますねぇ。これはちょうど川もあるし、釣りなんぞをやってみたら良いかも知れませんねぇ」などとしらじらしく釣りの意向を向けてみると、隊長と浅川さんは「ああ、どうぞ行ってください、私らはテン場で宴会の準備をしていますから!!」というお言葉。「ワタクシと川虫くんに、いきなり釣りのウデをみせてくれ、ということなのか?! うーん、これは... どうしようもなくデカイ!!」
 父親のような威厳に感動しながら、ワタクシと川虫くんは二股をそれぞれ釣り上がり、夕マズメの渓を釣り上がったのでした。

 渓相抜群な川でした。時間も1時間くらいの遡行でしたが、少々水量が少な目でワタクシのようなヘナチョコ釣り師にはとうてい太刀打ちできない強敵のおさかなちゃんたちの住まいです。結局アタリ一つだせず、テン場にトボトボと帰ってくると、すでに「バカなが隊火力班長」の浅川さんが、焚き火を燃して待っていてくれました。隊長は自らテン場をならし、いろいろな料理の準備をしていてくれました。川虫くんは、得意のテンカラで1尾ゲット出来たようです。よかったよかった。「この人たちは、父の威厳と母の優しさをもっている....!!」ワタクシは涙をこらえながら、冷えたビールをかっくらい、あとは大宴会となったのでした。


宴会 渓の宴会はいつやっても楽しいものだ。


翌日♪
 朝も早く起きて焼きおにぎりなどを隊長自ら準備していただき、ワタクシもお世話になりっぱなしではいけないと、唯一持参のそうめんをゆで、腹ごしらえをして出発です。 今日は、昨日ワタクシが入った支流を4人で詰めます。どうやら、1時間以上歩いたところからがポイントらしく、そこまでは絶好のポイントを惜しげもなくとばしながら、抜群の渓相を遡っていきます。「おお!!」これぞ「バカなが隊」!!
   すっかり日が昇り、気温もだんだん上がってきましたが、隊長と浅川隊員は、しっかりバカ長を履いてぐんぐん遡行、高度を上げていきます。
「あのー... 暑くないですか..?」
ワタクシはおそるおそる聞いてみました。
「アッツイです。わっはっはっはっ。」
 うーん、多分言っているだけだろう、本当はぜんぜんへいきなのでしょう。1時間近く歩いても全く遡行スピードが落ちません。ようやくポイントにあと少しというところで、隊長はやおら竿を出し、釣り始めました。
 「いまね、いたのよ。サカナが。何匹もいるよ、ほらほら!!」
 なにか隊長らしくないあわてようで、でも、やはり随行者に正確な情報を迅速に伝えるという隊長としての行動なのでしょう、そそくさとエサを付けては竿を降っています。浅川隊員は、「もう行くよ!!」と、隊長の情報収集釣行に多少焦っている様子。ここからまだ30分くらいがポイントの開始なのです。隊長は、数回のアタリに後ろ髪を引かれるような様子ながら、またまた遡行を開始します。


翌日は、結構釣りモード 遡行


むむむむ 魚影を発見し、臨戦態勢に入る隊長


 いよいよ待ちに待ったポイント到着、ここからは皆で竿を出しながら、時々高巻をし、釣り上がります。
 「隊長、どうですか」とお尋ねすると、「うーん、今日は渇水で厳しいね、あ、そこそこ、そこね。左の巻きだから」
 私たちは、隊長の常に冷静なルートファインディングに感心しながら、先行させていただいたのでした。ふと気づくと、隊長がなかなか巻いてきません。
 「浅川さん、隊長はどうしたんですかねぇ...」
 「うーん... はっ!! しまった!!」

という浅川隊員の声をかき消すように、その声が聞こえたのでした。
「ふぉーーーっふぉっふぉっふぉっふぉっ!!」
「なんすか、ありゃ...」
 それは、隊長があげている雄叫びなのでした。みると、なにやら片手におさかならしきものをもち、先ほど私たちが巻いた廊下で仁王立ちになりながら、勝ち鬨のようにもう一度
「ふぉーっふぉっふぉっふぉっふぉっ」
と天を仰いで笑っています。
「・・・・浅川さん、なんか隊長の様子が変ですよ...
「やられた...」
 どうやら、隊長は私たちを高巻かせ、自分で強引に廊下に入り込み、良いポイントを狙ったようです。
 「うーん、さすがは隊長、『油断大敵火がぼうぼう』ということを実演して見せたというわけだ」
 ワタクシはまた一つ関心してしまい、思わずうなってしまいました。
「侮りがたし!!」


釣り上がり 美しい渓釣り上がる


川虫くんはテンカラで勝負 テンカラ


アマゴ 美しい渓の美しいアマゴ


 ということで、釣りはその後1時間程度、あとはまたまたマッタリで、河原でラーメンの回し食いです。
 「今度はサバイバル訓練か。全くスゴイ人たちだ...」
と感心していると、ワタクシがエサを付けたまま流しておいた仕掛けが、ツンツンと動いています。
「おお、いよいよ来たか!!」
 実は、ワタクシの唯一の釣り技「置き竿」での釣果を狙っていたのでした。
「はっはっはっ。心頭滅却すれば火もまた涼し!!」
と、意味不明の事を言いながら、ワタクシも先ほどの隊長にナラって大笑いをしたのでした。


 

楽しかった渓宴会
 ということで、今回はバカなが隊の皆様、川虫くんいろいろお世話になりました。ワタクシの帰りを気遣っていただいて、回転寿司を焦らせてしまってスミマセンでした。皆様とは初めての釣行でしたが、大変楽しいひとときを過ごさせていただきました。また近いウチに、第二弾をやりましょう、今度は2泊くらいしたいですねーっ!!

この釣行は、
「バカなが隊がゆく」釣行記「宴会渓泊まり」
「あまごの誘惑」釣行記「渓流飲み会 Part.1〜」でもごらん頂けます。

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