プロローグ
まだ年が明けたばかりの1月16日、K師匠から1本のテレパシーが。
「解禁、どーすんのー?」「はい、長野方面に行こうかな、なんておもっちゃってます。」
なんていう軽い会話が、いままで体験したことがない、「零下18度の世界」への誘いだったのです....
ということで、みなさま。
長野県渓流解禁、おめでとうございます。
いよいよ待ちに待った解禁、今年は、K師匠、不肖弟子の筆者、およびその弟子のMちゃんという3代に渡るアホアホ病患者たちで、長野釣行となったのです。やはり、解禁釣行、ゴーヂャスに泊まりでいきましょーっ、とはりきって、宿の手配をしたのでした。おりしも、前の週にはK師匠と知人のK児さんのKKコンビが、岐阜は郡上八幡への解禁釣行をなされ、まあ一部いろいろ事件はあったらしいですが概ね成功だったようなので、これにつづけということで着々と準備をし、2月16日(金)、出発の夜を迎えたのでした。
あなたは知っていますか?〜マイナス18度の世界〜
Mちゃんと筆者を乗せたホレチッタ1号は、東名大井松田の近くの待ち合わせ場所でK師匠と合流、今回は筆者の操縦するホレチッタでの出撃。師匠と弟子を乗せて一路中央道を長野・伊那谷方面に向かって突き進むのでした。諏訪ICでおり、152号を高遠方面へ...。まず最初の川は、三峰川支流の里川、「藤沢川」にしようと思っていたのですが...、どうもイマイチの印象だったので、行き先を変更、辰野の「横川川」に向かったのでした。
何回か入ったことのある橋横に駐車し、少し仮眠をとる。高遠もそうだったがこちらも大変な積雪で、車の外気温計は、この時点でー9度になっていた。しらじらと夜が明けはじめ、着替えて出撃。
ゲロゲロ......
「さむ〜〜〜」
この一言につきます。指先や、露出している肌の部分が、どちらかというと寒いと言うより「イタイ」という感じで、同日同時間帯に相木方面に出撃中のU1号・2号さんたちも、「軽い凍傷」状態であったようだ。後で聞いたことだが、信州地元のU1号さんによれば、「いつもの年はー10度」くらいだそうで、それだけでも軽いめまいを感じる数字だが、今年は「さらに5度ばかし低いですよ」ということで、めまいというよりも怒りを感じる寒さでありました。体感温度は、ー18度くらいでしょう.....

さっそく一尾、でも後が続かん.....
師匠がゲット...、ところで、イト見えるでしょ?
運良く(とそのとき思っていた)、この場所は一番乗りで、他に釣り人はいない。3人で好きな場所にそれぞれ入り、釣り始める。筆者とMちゃんは、護岸から深みにエサを入れるが、さっぱりアタリ無し。寒さもあって、筆者は少しからだを動かそうと、上流部の堰堤で釣っているK師匠の方へいってみた。積雪は40cmくらいはあろうか、ラッセルで息が上がるが、体も温まる。ちょうど堰堤にたどり着いたとき、師匠が待望の1尾目をあげる。
K師匠の掛けたアマゴ。氷の下から出た。
ところで、どれくらい寒いかというと、上の師匠の写真をご覧下さい。うっすらと、ラインが見えるでしょう。イトもエサもどんどん凍っていって、小指くらいの太さになっていきました。こんなのはじめて〜。上の魚も、あとでびくの中を見た師匠が、凍結しているのを確認しました。
地元のおじさんが、カンジキをはいて朝の散歩(なのかな?)にやってきて、お話をしました。
「どっからだね、神奈川?、スキだね〜」「ー14度?、いや〜、昨日はー18度だったよ...」
と、ほのぼのとした世間話をさせていただくことができました....ゲロゲ〜ロ。
「KJHK、JHSDFYKJNJ、DS+DJF!! (し、師匠!! れ、零下18度だといってます!!)」
「Pf、kTfkjkjsdfkjsd、fDKjsfk!! (そりゃまたたいへんだ〜!!)」
ということで、そろそろ限界になってきたのでした。
移動
あまりに寒くて、他に釣り人がいないのが、ラッキーなのではなくてもしかしたら自分たちがアホなんじゃないか、とうすうす勘づき始めた3人は、協議の上場所の変更を決定。もう少し駒ヶ根よりの「小黒川」に移動する。ここでは、気温が低すぎてデジカメが電池切れ、写真が撮れなかったが、積雪の状況はあまり変わらず。横川より里っぽい。ここでは、天竜漁協監視員のおじさん二人がきて、現場売り釣り券と引替に情報をゲット。それによると、「昨日、藤沢がよかったっていってたな〜」ということ。が〜ん!!
ここでも一尾も出ず、昼食をとると本日の宿泊場所である下伊那郡売木村に移動開始。ここで、午後の最後のチャンスで、村の中央を流れる売木川の本流にトライ。Mちゃんはここでチビ3尾をゲットするも、日頃の筆者のしつけに従って、全てリリースしたとのこと。エライエライ。
師匠と筆者は、堰堤下のポイントで粘っていた。師匠が、
「Sさん、あそこ、いるよ、こう入れてこう流してごらん、こうアタルから」
その通りにいれると、いわれたとおりのアタリがでた。
「きたっ」とあわせると、グングンとうねるような引きだ。だが、次の瞬間、根がかりの感触にかわる。石下に潜り込まれたのだ。完全にオモリが咬んでしまっていて、そのうちイトが切れてしまった。
この時点で、師匠キープ1、リリース3、Mちゃんリリース3、ということで、筆者にはアタリが1度あっただけ。これも、伝家の宝刀「ナチュラルリリース」でおじゃん。う〜む、キビシイネ!!
今日のところはこれで打ち止め。宿に入って、温泉につかったあと、夜の宴会へと突入です。

すき焼きをつつき、ご機嫌な師匠と弟子 傷心の弟子を励ます楽しそうな師匠
この日は、21:00に就寝っ、明日は爆釣だ〜っ!!。
日曜日
翌日は、5:00に起床(ほんとは4:00の予定が....かなりヘタレ。)、飯田松川に向かう。
飯田市内の松川下流部
ここでも、堰堤を一人一つずつ釣ってみるが、全くアタリ無し。いったいお魚ちゃんたちは、どこにいっちゃったの〜? で又移動。こんどは、三峰川支流の山室川へ...
風景は最高なのですが...
作戦会議 じっくり釣ってみる
始末
ここでも全くアタリ無しの筆者。それでも、Mちゃんはリリースサイズを3尾あげている。筆者はかなりへこんでいて、かおにチビ丸子ちゃんのタテ線スクリーントーンがはっきりと乗っていたようで、K師匠が、
「もう時間もないから、とりあえず茅野の方に行こう」
といってくれた。ついてみると、完全な里川だが、尺ものの実績がある川で、宮川の支流だった。

ここでも、K師匠に1尾
ついてすぐ、K師匠が小堰堤下で7寸をゲット。さすが師匠の実績のある川です。
「いるいる」とすこし元気になった筆者にようやくかわいいマスがヒット。18cmくらいで、リリースしたが、とりあえずほっとしたのでした。このあと、ちょっとしたたまりから、このクラスがつぎつぎとあがってきて、サイズは小さいながら、爆釣ペース。18cmのを4匹、カミさんおみやげにキープさせていただくことができ、最後の最後で、ようやく解禁らしくなったのでした。
ニジマスのようだが、パーマークがうっすら見えた。
というわけで、今回は最初渋かったですが、いろいろ粘っていろんな川のいろんなポイントを見ることができたので、ロケハンとしては大成功だったのでした(強がり)。最後に師匠推薦の川で何とか落ち込みも治ったし、結果的には大変楽しく、思い出になる釣行でした。同行の弟子Mちゃんが
「釣れなくても楽しい、という人がいますが、その意味がわかりました」といっていたのが、印象的でした。
どうやら、過酷な環境は人に悟りを開かせるようです。
ともあれ、楽しく無事故で行って来れました。今年もがんがん行きましょう、同行の師匠とMちゃん、お疲れさまでした、ありがとうございました。
|