ひさしぶりの、伊豆隠れ沢釣行記 2001,07,06
プロローグ
「すみません、師匠、明日NGになっちゃいました.....」
なにも出発当日の朝に、こんなメール打ってこなくても...。わたしは、多少の腹立たしさと、少しの戸惑いと、ほんのちょっとの開放感を順番に感じつつ、あの男の電話を待った。
「すんません、オレが甘かったっス、ずいぶん前から言ってあったんで、昨日改めてヨメに言ったら、見事NGでした...」
かねてからまっちゃんが「そろそろ川ぎれっス、どこかいきましょうよ〜」と言っていたので、「では、奥鬼怒はどうか」と自分から言っておきながら、ふと奥鬼怒の流れと目に染みる初夏の緑、そして最高の露天温泉を思いおこし、まんざら悪くないな、なんてわたし自身がこのプランを気に入ってしまった。以前訪れたとき、きれいなヤマメとが元気なイワナが遊んでくれた。「よしいこう」ということでその気になっていたのが、多少の腹立たしさの原因だったが....
まあいいや。それならそれで、またまた気楽に一人で行くか、でも毎回丹沢もちょっと飽きたしなぁ、と思っていたのです。そしたら、こんどはK師から電話。

「なに、まっちゃんにふられちゃったんだってぇ?」
「はあ...」
「では、12時に町役場に来る様に!!」


てな感じで、伊豆への釣行に急遽変更となったのです。
「そろそろ行きたいと思っていた」といってK師にさりげなくTELしてきた、という渓児さんとも合流して、町役場に集合。すでにK師は待っていてくれて、早速出発。



逢えて良かった、伊豆の元気アマゴ

おりからの「空梅雨」状態で水量が心配であったが、思ったほど渇水ではない。ただし、やはり水は多くはない。天気予報は雨だったが、空は泣き出しそうでなかなか泣いてくれない....、厳しい釣りになるでしょうねぇ...、そんな心配を、それでもカラッと明るくおしゃべりしながら、あっという間に現地に到着。釣り師は本来、脳天気で楽観的なのでしょう。夜明けまでさっさと仮眠して、まだ薄暗いうちから期待の入渓。
渓児さんは下流、K師とワタシは、少し上流から釣り始める。サカナの活性が心配だったが、エサを追ってくるようなシーンも見ることができ、なかなかのもの。
「こりゃあ、入れがかりかぁ」自ずと期待は高まる。魚信はポイントごとに必ずあり、予想以上の活性だ。目印にライズする魚もいる。

入渓点すぐ上のボサを抜けたところで、早速K師がヒット。8寸のきれいなアマゴです。

アマゴ8寸 K師一発目、8寸アマゴ


「今日は思ったよりいいね、後で塩焼きパーティーだ〜」ということで、1人1〜2尾を目標にキープサイズを狙っていく。途中、渓児さんが7寸のキープサイズを上げた後、今度はまたまたいい感じの瀬のポイントに流していると、「あっっっっ....」という間延びした声とともに、口をあんぐり開けたと思ったら、すぐに「イタタタ...」という感じで悔しそうな顔になった。

あっっっっっ.. あっっっ.... おおおっ....??おおっ!!?? 

「いまの8寸、いや9寸はあったんじゃないの〜」 というK師の目撃情報。
「いや、尺はあったな〜」(自己申告)
わたしは仕掛け替えで見逃したが、どうやら結構大きかったようです。
「ク〜...」、渓児さん、尺モノ(自己申告)のバラシに、ちょっと悔しそう。
その後も、魚信は続くが、やはり水量が通常よりは少ないのであろう、また、ここのところの日照りで、魚が相当ナーバスになっているらしく、針にかけるのはだいぶシビアだ。それでも、6寸程度を飽きない程度にかけながら、釣り上がっていく。
渓児さん大物(自己申告)ばらしに前後して、私にもゴソゴソ系の魚信。アワセると、運良くかかってくれたのが、美形の7寸アマゴ。キープサイズということで、一安心。

美形アマゴ  超美形アマゴ(自画自賛)

「K師匠、あっしゃあ、これで満足です」と思わずこぼしてしまいました。
「なにいっちゃってんのよ、これからが核心部よ〜、ホレホレ〜」
師匠は止まらない。その後、3人とも一応型をみて、渓児さんの尺(自己申告)バラシがあったものの、K師の8寸を筆頭に、7寸以上が6尾そろった。


 渓児さん7寸   アマゴ   アマゴ
 きれいで元気なアマゴが、次々とあがってくる。うひょひょ。


ちょっと源流遊びごっこ

今日は、なかなかいい釣果で、順調に遡行を消化していく。こういうときは、気持ちもどことなく余裕のよっちゃんで、気持ちよく釣り上がることができた。

 直登   直登


途中の堰堤越えで、渓児さんの護岸直登シーンをカメラに納めさせていただきながら、相変わらず耐えない魚信を楽しむ。退渓点につくと、時計は10:30。それでも、夜明け前から結構な時間を釣っている。そろそろ休憩&昼飯かな、ということで、K師が知っているとっておきの「たき火ポイント」に直行。途中コンビニで麦のシュワッとするおいしい液体3Lと、カップラーメンを仕入れ、現場に到着。そそくさと枯れ木を集めてたき火を開始。

 たき火  たき火 たき火


「うひょ〜ん」「うひょひょ〜ん」
こうなると、もう言語というモノはあまり必要ないようで、みなそれぞれ無心に火を熾し、魚を串に刺し、そしてただただ飲む....
ちょっとした源流釣行気分を楽しみながら、じっくり焼けた天然アマゴちゃんを味わう。
「うまいっすね〜」
「いやぁ、これぁ最高だ」

こういうところでこの状況で食べる塩焼きは、又格別なものです。いつになくきれいに平らげてしまいました。
「これだけきれいに食べれば、アマゴちゃんも幸せでしょう」
と勝手に殺生を正当化しつつ、おいしい渓ご飯と麦ジュース一人1Lをぺろり、ごくんといってしまいました。その後は、3人とも落ちるように爆睡です。


始末

ふと気づくと、すでに4:00PM。次の渓に移動してきて、駐車スペースについた瞬間、全員「お昼寝タ〜イム」ということで、爆睡してしまったのだった。
「お〜し、いくべ〜」
K師が、2人を起こしてくれて、夕マヅメの攻めに突入。渓児さんとわたしは、入渓点にある2段の堰堤で粘る。K師は、先行して上流部の瀬をねらう。そのうち、K師の姿が消えてしまったが、堰堤の2人はハヤにだまされ、「次こそアマゴちゃ〜ん」と粘りまくるが、どうやら最初に私がばらした姿見えずの引き以来、ハヤしか残っていないようだ。
30分くらい粘っただろうか、「K師、結構先に行ったみたいですから、車に戻ってましょうか....?」
と弱音を吐くと、渓児さんも「そうだねぇ...」と、K師を気にしつつも、疲れと眠気にかまけて車に戻る。しかし、K師はすぐ上で待っていていただいたらしく、「なんだ〜、せっかくあの上の瀬がよかったのにー」と、イカッテいる。K師さん、すみません。結局、K師はここで8寸1本と、7寸2本をゲットしたそうです。

というわけで、今回の釣行は、なかなか充実したものになりました。渓児さんは久々の伊豆釣行で、期待を裏切らないK師の渓で大満足。わたしも、丹沢でいい釣りができつつも、久々の入れ掛かりに近い釣りで、大変楽しかったのでした。
「Kさん、これくらいだと、あまりガツガツ釣らなくても、なんか余裕がありますねぇ」
「そーだねー」
「今日は、久々に『余裕のヨッチャンづり』といっても過言ではないですかねぇ」
「う〜む、いいでしょう。」

K師のお墨付きがでたところで、今回伊豆釣行の顛末記は、このへんで...

そうそう、このあと、「夏の伊豆といえば....」、温泉「がりがりくん」でリフレッシュした後、ラーメンで仕上げて帰ったのは言うまでもありません。


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