誰でもできるパソコン手品 牧 潤二
パソコンを使った手品のタネを、いろいろと紹介しましょう。
まずは、古典的な手品のテクニックを、パソコンの領域に応用したものです。
▼未来を予知する
相手に1〜3くらい(最低限1〜2)の数字を頭に思い浮かべてもらうのですが、その数字を事前に予測し、すでに紙に書いておいて、相手を驚かせる、という手品です。
これは、事前の準備がすべての手品です。パソコンの周辺を見渡してください。通常の据え置き型のパソコン、ノートパソコンそれぞれに、プリンターがつながっているはずです。また、据え置き型(デスクトップ式)のパソコンなら、近くに独立した形のディスプレーがあるはずです。これで、パソコンと周辺機器のうち重さが比較的軽いものとして、キーボード(ノートパソコンの場合はパソコン本体を兼ねる)、プリンターの2つはあるはずです。また、一太郎、マイクロソフトオフィスといったアプリケーションソフトのパッケージ(箱)があれば、それも活用します。ここでは、(1)キーボード、(2)プリンター、(3)箱、の3つがあるとします。
事前の準備として、3センチ四方くらいに切った紙を3枚用意します。次に、1つの紙には数字の「1」、もう1つには「2」、最後の1つには「3」を書きます。次に、キーボードの裏には「1」の紙、プリンターの裏には「2」の紙、箱の裏には「3」の紙を貼ります。何の裏にはどの数字を貼ったか、必ず覚えておいてください。ここでは、パソコンおよび周辺機器として使用頻度が高い順に数字を貼った、と理屈を付けて覚えておきましょう。これで、準備はできました。この後で、人を呼んで、手品を見せることになります。
いよいよ手品の開始です。
「さて、最初は小手調べだよ。これから、君が頭に思い浮かべる数字は、もうぼくはわかっているんだ。ここにある紙に、もう、その数字を書いているんだよ。1〜3までの数字を、頭に思い浮かべてくれるかい。ありがとう。数字は、いくつだい?」
「2だよ」
「数字が2だということは、予知していたよ。プリンターの裏をみてごらん」
ここで、相手に、プリンターを持ち上げてもらって、その裏を見てもらいます。事前に準備していたので、「2」と書いた紙が貼ってあります。
もし、相手が「1」だと言ったのであれば、その数字に合わせて「キーボードの下を見てごらん」といえばよいわけです。
この手品の場合、相手に機器を持ち上げてもらうので、例えば17インチのディスプレーなど重いものを使うのは無理です。ですから、液晶式の比較的軽いディスプレーなどがある場合は、それも活用し、「4」と書いた紙を貼っておき、相手に対して1〜4の数字を思い浮かべてもらって、良いでしょう。
[注]これは、あくまでも、1回しかできない手品です。最初に実演するか、中程で実演するかは、その日の全体の構成を考え、決めてください。
追記 筆者と手品の関係
筆者の場合、医学ジャーナリストという科学の立場から、いわゆる超能力はすべて手品であるという観点で、手品に興味を持つとともに、その超能力(手品)の方法について研究してきました。
また、かつてはラジオにおいて音だけを使って手品をしたマジシャンがいましたが、これほどパソコンが普及した今、パソコンを使った手品の手法があるのではないか、と考えました。今回紹介したのは、そのほんの導入部です。
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