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position は「位置」「立場」「職」「意見」「姿勢」などやたら意味が多いけど、sexual position,coital position の短縮形として、セックスの「体位」の意味にも使われる。 What's your favorite position?(あんたって、どんな体位が好きなの) 語根の pos は「置」を表しており、pose「姿勢」、post「地位」「柱」なども同じグループの単語。 compose「つくる」、composition「構成」、depose「追放する」、dispose「処理する」、disposition「気質」、expose「さらす」、exposition「博覧会」、impose「課す」、oppose「反対する」、opposition「対立」、suppose「想像する」…。 propose「提案する」「計画する」。愛する彼女の前に(pro-)ココロをささげる(置く)ことで「求婚する」という意味にもなる。proposition「前置詞」も名詞の前に(pro-)置く約束になっているもんな。 ★
そやそや、体位はドイツ語、Lage「位置」「姿勢」のほうが馴染みが深かったっけ。このラーゲというコトバを日本で流行らせたのは、産婦人科医の謝国権センセイだ。この人、昭和35年(1960)に『性生活の知恵』を出版。2年半で100万部、5年半でなんと500万部を売りつくしている。男と女の人形を使って、ラーゲのエロエロを表現。当時としてはかなりきわどく、且つショッキングな性の解説書だった。ハイ、ミネラル魚田も拝見いたしましたです。 日本のラーゲは、相撲の取り口と同様に四十八手あるといわれている。思い付くままに羅列してみると、田植え、船出、淀の水車、帆掛け舟、鵯越え、横やぐら、横取り、とまりぜみ、立ち掛かり、後ろ水車、時雨茶臼、松葉くずし、裾野、仏壇反し、松葉ちがい、茶臼、宝船、茶臼くずし、反り観音、股すかし…。 ★
ま、それぞれの解説は省略して、茶臼に絞り込んでで話をすすめてみよう。女性上位のことで、茶臼のネーミングには@上になった女性の腰がちょうど抹茶を挽く石臼のようにグリングリンと円運動をするからA大阪冬の陣(1614)で家康が本陣を構えた場所が茶臼山で、天下(の常識)がひっくり返った場所だから---などの説がある。 女房に茶臼ひかせりゃ引っぱずし へたな女性に茶臼をひかせると、四苦八苦のすえ、しょっちゅう脱輪をおこすようだが、この体位はアンコ型のお相撲さん相手に好都合な体位なんだってさ。日本相撲協会の関係筋の情報によりますと、すぐさま抜けてしまわないように、女性の方はお相撲さんの腰に紐をまわして、手綱さばきよろしくハイシドウドウ、ハイドウドウ。一方、お相撲さんは、ドスコイ、ドスコイってか。 ★
それはそうと、すでに紀元前1世紀ごろのエジプト遺跡の古文書には、14種類の体位が、13世紀のインドの性愛文献『アナンガ・ランガ』には、32種類の体位が記されているそうだ。ところがなぜか欧米のラーゲの種類は貧弱このうえない。ネーミングにも遊び心がない。キンゼイ報告では、体位は大別して体面位、背面位の2種類あり、それをさらに細分化して12種の基本形に分類。「そのほかの体位は実用不可能で、アクロバットな体位にすきない」と言いきってる。そりゃそうかも知れないが…。 ★
man-above position「正常位」、man-behind position「後背位」、man-below position「騎乗位」…、ほらね、模範解答みたいだろうが…。スラングもそれほど多いとはいえんな。 正常位は belly to belly(臍あわせ)、bellyrade(腹乗り)、missionary position(宣教師体位)、old fashioned way(昔風の方法)、後背位は bottoms up(カンパイ!)、dog fashion(ワンワンスタイル)、rump(尻)、騎乗位は pendula Venus(振り子のビーナス)…。たかだか、こんなもんだわさ。 ★
There once was a Polack named Wayne,Who dated a girl from Tulane. When she said her passion Was going dog fashion, He went out and bought a Great Dane. ウェーンなんていう名前のポーランド人と ツーレンからのかわいコちゃんコがデート ワンワンスタイルって体位は そりゃ、おおいに歓迎するわ といわれてグレートデーン犬を買ったっと ★
ところで、動物たちのセックスのことが、もちろん『四十八手』なんてバリエーションはない。おおむねワンワンスタイルのワンに限られている。この体位ってメスがすっかりその気になって、4本の足でしっかり踏ん張ってくれないとペニスの挿入はむずかしい。前へ前へと逃げていかれたら、結合どころじゃない。だから、人間以外の動物たちにレイプ(rape)という言葉は、絶対ありえないことになっている。 |