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梅と鴬、松と鶴、牡丹と唐獅子ってな。近ごろじゃあんた、栗と栗鼠(クリトリス)、栗鼠と虎(リストラ)、栗と豚(クリントン)ってな言い方だってある。 そこで今夜の主題は、clitoris「栗と栗鼠」「クリトリス」のことなんだけど、clit とか、clitty と語尾を変化させてやると、可愛らしく「クリちゃん」のニュアンスになる。ほら、Elizabeth の愛称が、Bess,Betty,Elsie,Eliza ってのとおんなじこった。 “Touch my clitty,please,touch it” (ね、ねッ、お願い。クリちゃんをクリクリしてってば…) あるデータによると、クリちゃんてのは、普段5ミリから1センチくらいだが、性的刺激を受けると2〜3センチの大きさになるらしい。しかも「コリコリして、皮だってむけるのよ」(フ〜ドル嬢)。いわゆる勃起ってやつですな。というのもクリトリスとペニスは、ほとんど同じ機能を持っているからだ。 だもんで、クリちゃんには boy や man など男性名詞を使ったスラングもある。boy in the boat(ボートの少年)、little man in the boat(ボートの中の男)…。ボートは女性器を表している。 このほかにもオンナの小さな突起は、bell(ベル)、bud(蕾み)、button(ボタン)、dot(点)、goalkeeper(ゴールキーパー)、pea(豆)ってな言い方もある。 ところが、なぜかクリトリスのスラングって意外なほど少ない。つまり、オトコの側にとって、勝手ながら快感を得られるのはバギナなんじゃ。クリトリスへの関心はバギナに比べるとず〜っと薄かったってことだ。 その証拠に、日本語でも、陰核、実さね、雛ひなさき、豆、小豆…。これまたクリトリスの隠語はごく限られている。だもんだから、ウーマン・リブの闘志たちがバギナ至上主義のオトコたちに、ガオ〜ッとばかり牙をむいたりもしたわけ。 「女のオルガスムスってのは、クリトリスでしか感じられないの。フン、オトコのペニスなんか、まったく必要としてないのよ」 なかには、筋肉増強剤(男性ホルモン)を使って、クリトリスを子供のオチンチンなみに、大きくしちゃうモサまでいたそうだ。 でもね、最近になって、「あらゆる性への刺激が最終的に集中し、やがて爆発するところは、クリトリスでなくクリトリス組織なのだ」というふうに、すこ〜し風向きがかわってきたようだ。 この組織はクリトリスを中心にバギナ、小陰唇まで広がっている。ピストン運動をくりかえすことで、クリトリス組織が単一ユニットとして刺激をうけ、バギナをリズミカルに収縮させるってことだな。でもよ、ミネラル魚田イマイチよくわかんねェ。 さて、 clitoris の綴りを解剖してみよう。 語根の cli には「接」「着」という意味がある。climb なら岩を這いつくばる「登山」だし、ボクシングの clinch「クリンチ」だってしがみついて離れないことだろう。clam「ハマグリ」も同じ仲間。一度口を閉じてしまったらピッタリくっいてしまうじゃん。 ちなみに、ハマグリってのは、形が栗に似ているので『浜栗』という当て字があるけど、ハマグリが美味いのは雛祭りまで。水温が上昇すると子をもちはじめ、煮ても焼いても食えなくなるらしい。こんなこと、どうでもいいか。 ともかく、clitoris は「くっついているもの」と解釈していいようだ。 clip「クリップ」は書類をくっつける(挟む)文房具。clipper は挟むことから「ハサミ」ってわけだ。clipped-dick なら「ユダヤ人」のこと。何故かっていうと、dick は男性の名 Richard の愛称で、さらに「ペニス」という意味ももっている。つまり、clipped-dick は、ペニスをちょきんと切ってしまうことで、割礼手術の意味になる。ユダヤ人にはこの割礼の習慣があるってわけだ。 手術で思い出した。 ペニスに真珠を埋め込むヤツは昔からおったけど、最近はピアスのように、手術でクリトリスに穴をあけてリングをぶら下げる clit ring「さね飾り」っていうのが流行っているそうだ。このクリットリングは、とくにレスビアンの間で人気があるらしい。 手術のときは痛いだろうな。 なんたって、クリトリスの神経はペニスの3倍もの集中しており、セックスの喜びも3倍も違うとされている。だから、手術でもペニスに真珠を埋め込むヤツなんかより、3倍は痛い勘定になるはずだ? それとも、[79]倍はナクほど痛いってか? すくなくとも、チクッやチクリと栗のイガに刺されたぐらいの痛さではすまないようだ。 赤貝の真珠を探る面白さ こちらの『真珠』はもちろんクリトリスのことをさしているが、これからさね飾り派がどんどん増えてくれば、「赤貝の真鍮を探る面白さ」ってなお楽しみも追加されることになる。やがて「真鍮の栗を拾う」なんて諺もできたりして。ごめん、ごめん。オンナの命ともいえるところに、真鍮なんて飾らないよな。 |