第
4章 資格取得というプロジェクトを成功させる
資格取得もプロジェクトです! 「合格」という目標があって、いつまでに合格したいかという「期限」もあります。どのくらいならお金を
かけ
てよいかという「予算」も一応はあるのではないでしょうか。時間とお金を有効に使って資格取得というプロジェクトを成功させましょう。
1. 計画を立てて進める
よほど簡単な資格でもない限り、試験当日までの計画は必要です。計画がなければ、勉強が進んでいるのか遅れているのか分かりませんし、
それが分からないと対策も立てられませんから。
また、計画は一度立てたら終わりではなく、勉強の進行に応じて詳細化や変更をしてゆく必要があります。
(1) 最初の計画
取得すべき資格について「あなたにとっての」難易度が分かり、それに応じた勉強メニューが設定できた段階で最初の計画をします(勉強メニューについては第
3章【カスタマイズする】を見ていただくとして、ここではスケジュール、すなわち時間管理のはなしを中心にします)。
この段階では、まだテキストも読んでおらず、項目ごとの重み付けもできませんから、テキストのページ数をベースにした粗々の計画を立てることになります。
基本的に計画は次の手順で立案します。
ア 勉強に使える時間の洗い出し
1日あるいは1週間を、どのように過ごしているかを記録してみましょう。家を出る時間、電車に乗っている時間、会社に着く時間、仕事を開始する時間、休憩
のとり方、昼休み、・・・大体の時間割が見える程度に記録するのです。
その上で無駄に過ごしている時間を洗い出して勉強時間にあてる算段をします。どれくらい時間がとれそうでしょうか。
その一方で「無理な計画を立てない」という観点でもチェックします。特に、家族のいらっしゃる方は、「休日にしかできないこと」が意外とあります。あまり
に長い勉強時間を休日に押し込んでしまうと破綻しますので注意が必要です。
また、働いていると想定外の残業を余儀なくされることもあります。その埋め合わせのためにも休日のスケジュールにはある程度の余裕を持たせてください。
どうでしょう。休日に5〜7時間。平日は夜間3時間+通勤時間+昼休み。くらい取れれば上出来ではないでしょうか。このとき、通勤時間や昼休みにできる勉
強は限られていること、休日の何回かは模試に割かれることに注意が必要です。
イ 必要な勉強時間の算出
基準として使う予定のテキストのページ数や本試験の実施時間をベースに必要な勉強時間を算出します。具体的な例で説明すると、次のようになります。
「第1段階。メインに使う参考書は、300頁程度のものが5冊だから、一気読みで30時間位を予定する。過去問チェックその他の準備作業を含めても、40
時間もあれば終わりそうだ。
第2段階。参考書を理解しながら読み切るのに、第1段階の5倍程度の時間は必要そうだ。多肢選択式の過去10年分の過去問を3回まわし、その関連箇所を
チェックするとすれば、相当する試験時間の3倍程度はかかるだろうから、300時間程度を予定する。
さらに、論文試験対策が必要だ。全部で100本位練習するものとして200時間程度を予定する。残りは、短答式試験の後に回す。
第3段階は、弱点として絞り込まれる分量にもよるが、一気読みに必要な時間の3倍程度を予定しておく。
そして、試験直前1ヵ月は、直前対策のために取っておく。」
ウ 過不足の調整
「使える時間」と「必要な時間」。それに、通勤時間や昼休みの使い方を加味して大まかなスケジュールを組みます。
その上で、実際の試験日までの日数と見比べて過不足の調整をします。すなわち、適当な勉強メニューを厚くしたり薄くしたり、有効と思える勉強メニューを追
加したりします。
その上で、単純にページ数等を日数で割った程度の粗いスケジュールを作っておきます。
これがベースとなる全体スケジュールになります。
(2) 週単位の計画
全体スケジュールをベースに見通せる範囲の詳細なスケジュールを、学習の進行状況に応じて組んでいきます。1週間を一つの単位として考えるのが分かりやす
いと思います。
その際、すべての科目が同時並行的に進むようにスケジュールするのがいいでしょう。インプットした知識の定着化のためには、長いブランクは好ましくありま
せんから。
(3) 直前での計画
追い込みの1ヵ月あるいは2ヵ月間は、一通り全範囲を見ることができるよう詳細な計画を立てて取り組みます。得意な部分や弱点部分を考慮して、濃淡をつけ
るといった工夫も必要です。
計画は、日毎に実施する勉強内容を計画します。そして、一日の勉強の最後には、翌日の勉強計画をより具体化しながら進めます。
なお、追い込みの段階ですべきことは、これまでやってきたことの最終確認です。これまでやってきた部分についてはもう十分確実だというならともかく、この
期に及んで新しい知識をつめこむことは得策ではありません。
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