数学遊園地−ちょっと辛口の数学パズル−
数学的センスは、@共通点や法則性を発見する力、A解決の筋道を構築する力、B筋道に従って着実に推論や論証をする力を強化することで
身につきます。
本メールマガジンは、これら3つの力をつけるようなちょっと辛口の数学パズルを紹介しています。
最新の問題と解答
帽子の色当てパズル その5
赤い帽子と白い帽子がいくつかあり、A、B、Cの3人にかぶらせ、自分のかぶっている帽子の色をあててもうことにしました。
3人は、前からA、B、Cの順に並んでいます。
自分より前にいる人の帽子は見えますが、自分や自分より後ろの人の帽子は見えません。すなわち、CにはAとBの帽子が見え、BにはAの帽子が見えますが、
Aは誰の帽子も見えません。
ここで、3人に赤い帽子と白い帽子がそれぞれいくつあるかを伝え、自分の帽子の色について、後ろから順に聞きました。
帽子は、各回ごとにかぶり直しますが、個数は変化しません。
また、A、B、Cは論理的に考えられる思考力をもち、かつ、うそをつかないものとします。
1回目
C「分かります。私の帽子は白です。」
帽子を取り替えて、2回目
C「分かりません。」
B「分かりました。私の帽子は・・・」
さらに帽子を取り替えて、3回目
C「分かりません。」
B「私も分かりません。」
A「分かりました。私の帽子は・・・」
さて、1回目、2回目、3回目のAの帽子の色は?
*** 解答と解説 ***
1回目のC の発言から、赤い帽子は多くても2つであることが分かります。
なぜなら、赤い帽子が3つ以上あると、たとえA、Bが共に赤い帽子であっても、Cの帽子も赤い可能性が残るからです。
2回目のC の発言から、赤い帽子は0ではないことが分かります。
赤い帽子が0なら、無条件にC は自分の帽子が白だと分かるからです。
そこで、赤い帽子が1つだと仮定すると、
C が「分かりません」と発言する場合は、A、B共に白い帽子をかぶっている場合だけですから、Bは必ず自分の帽子が白であると分かることになります。
しかし、3回目はC
が「分かりません」と発言しているのに、Bも自分の帽子の色が分かっていませんから、赤い帽子は1つではありません。よって、赤い帽子は2つであることに
なります。
以上を、前提にAの帽子の色を考えます。
1回目、C が自分の帽子が白だと分かっていますから、ABは共に赤い帽子をかぶっています。
よって、1回目のAの帽子は赤です。
2回目、C が「分かりません」と」発言していることから、A、Bの帽子の少なくとも一方は白です。ここでは、Bが自分の帽子の色が分かったのですから、
Aの帽子が赤でBの帽子が白の場合しかありません。
よって、2回目のAの帽子は赤です。
3回目、Bも「わかりません」と発言していますから、上で検討したように、Aの帽子が赤であってはいけません。
よって、3回目のAの帽子は白です。
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