3.ばかにするなぁぁぁ〜!!!
しかしやはりそこは日本人Metha、いくら頭に来ても、何も対処せずに長期の旅に出てしまうのはちょっと無謀だと思いました。それにこのまま放っておいて、あのBBCのドキュメンタリー番組みたいに1年後に数百万円の請求とかされたら困るではないですか!!後々やつらにつけこまれないためには、こちらはできることは全てやったのだという証拠を残しておかなければなりませんっ!
というわけでとりあえず、慇懃無礼な抗議文第二弾をしたためることにしたのです。
「ロンドン電力関係者各位 先日、同封のような通知を貴社から頂戴しましたが、残念ながら、このような差し迫った日時を突然ご指定いただいても、応じかねることをご理解いただきたいと思います。もし本件の目的が電気メーターの確認であるのでしたら、わたくしが在宅でなくても、同じ建物にあるポーター・オフィス(注:管理人さんのところです)を訪ねていただければ地下のメーターボックスを確認することができますので、一応お知らせしておきます。
いずれにしましても、本件を早急に解決していただくことを望んでおります。以上っ!!!」
そしてMethaは慇懃無礼な抗議文第二弾を投函し、1ヶ月の旅に出たのでした。
そして1ヶ月後、ロンドンの我が家に戻ってきたMethaはおそるおそるメールボックスを覗いてみましたが、とりあえずロンドン電力からの通知や請求書の類はありませんでした。
「よしよし。やつらは自らの非を認めたのだな?やはり正義は勝つのだ!」
Methaはその晩、「ロンドン電力に勝利した記念」の祝杯をあげました(?)・・・。
しかしMethaが旅に出ている間、指定されていた日に本当にロンドン電力はMethaの電気メーターをチェックしに来たのでしょうか?!祝杯をあげながらも、Methaは頭の片隅に疑惑を抱いていました。
来なかった可能性の方が高いな・・・。指定した日時を当然のように忘れるのがイギリスだからな・・・。
それにもし本当に来たのなら、ポーター(管理人)さんが、Methaのところに「●月●日●時、ロンドン電力がMethaさんを訪ねてポーター・オフィスに来ましたよ」というメモを残しておいてくれるはずなのです。Methaが旅から帰って来た時、そのようなメモは残されていませんでしたものっ!!
そうだ!ゼッタイ来なかったに違いないっ!
Methaの推理の素晴らしさはそれから程なくして証明されてしまいました。
ある日、とうとうMethaは、ポストに「それ」を発見してしまったのです!小窓のある封筒から覗く赤くグラデーションの入った紙。そこに黒々と刻まれる「London Electricity」の文字。そして、Methaの住所ではないのにMethaの名前が入ったあて先。
ははは・・・Methaは力無く笑いながら封を切りました。
そして次の瞬間、Methaの怒りはとうとう頂点に達したのでした・・・!!!!
「記載の電気料金に関し、再三ご請求申し上げておりますが、残念なことにまだお支払いが確認できません。至急お支払い下さるようお願いします。
もし財政上の理由によりお支払いが困難であれば、下記の番号にお電話下さい。お支払い方法についてご相談に応じます」
なんだとぉ??
財政上の理由によりお支払いが困難であればだとぉ??
問題をすりかえるなぁぁぁ!!
客をばかにするにもほどがあります。
この請求書が正当なものであれば、電気料金ぐらい、ナンボでも払ってやるぅ!!この電気が本当にMethaが使ったものであれば、何万ポンドだろうが払ってやるわい!!
人の財政状況の心配してるヒマがあったら、自分の会社のずさんな管理体制と顧客に対するその高飛車な態度をもう一度よーく考え直してみたらどうなんだッ!!!!
ここまで来るともう慣れたものです。怒り冷めやらぬうちに慇懃無礼な抗議文第三弾をしたためることにしました。
「過去に差し上げた文書にもかかわらず、またもや同封のような請求書をいただきました。幸いなことに、わたくしは財政的困難な状態にはございません。何万ポンドの料金であろうとお支払いする能力はあります・・・勿論、請求が正当なものである場合のみです。問題はこの請求が不当なものであるということではないのでしょうか。
わたくしの財政状況を心配されるヒマがおありなのでしたら、
貴社の顧客データベースを今一度丁寧にチェックされることをお奨めいたします。
以上っっっ!!」
今回の手紙は念には念を入れ、イギリス人の友人にチェックしてもらい、その慇懃無礼さを確認してもらいました(友人はバカウケで、死ぬほど笑っていました)。
・・・それから数ヶ月が経過しています。今のところ何も起こっていません。平穏な日々の最長記録を更新中です。やはり友人に英語をチェックしてもらったのが良かったのでしょうか。・・・外国語で慇懃無礼な雰囲気をかもし出すことの難しさを思い知るMethaなのでした。
でもこれでまた請求書が来てしまったら、次は一体どうしたらよいのでしょう??そのことを考えると夜も眠れない(?)毎日なのです・・・。
(イギリスが嫌いなわけ・電気料金編 おしまい)