ラ・シルフィード 【La Sylphide】
音楽:ジャン・マドレーヌ・シュナイツホーファー、ヘルマン・ロヴェンショルド
版:ブルノンヴィル版、グソフスキー版、ラコット版
スコットランドを舞台にしたバレエで、男性も民族衣装であるキルト(日本人がぱっと見るとスカートに見える)を身に着けて登場。シルフィード役のバレリーナは、空気の精にふさわしい軽がるとした踊りを披露する。ほかの全幕もののバレエに比べて時間が短いので、そのほかの短いバレエ(舞踏会の場面のみのパキータなど)と一緒に上演されることも多い。
第一幕
スコットランドの農村のある家の中。暖炉でジェームズが眠っている。夢の中で、ジェームズは美しい空気の精、シルフィードと踊っている。そこへ、ほんとうにシルフィードが音もなく滑り込んできて、ジェームズの周りを舞う。気配を感じて目を覚ましたジェームズは驚き、シルフィードに手をのばすが、シルフィードは暖炉の中に消えてしまう。
今日はジェームズと恋人エフィの結婚式の日。シルフィードが消えた後、エフィ、友人アンナ、エフィに片思いしているグァーン(グルン)など大勢の若者がジェームズの家にやってくる。ジェームズはシルフィードのことが気になって上の空でエフィに応対する。みなが歓談していると、突然魔法使い(または占い師)のマッジが入り込んでくる。マッジは、ジェームズはエフィと結ばれないという予言を行い、ジェームズは怒ってマッジを家から追い出す。グァーンはこの予言にひそかに期待を寄せる。
やがてエフィが花嫁支度のために部屋に下がり、友人たちもいったん退出すると、ジェームズのもとに再びシルフィードが姿を現す。シルフィードは、ジェームズを愛していると告げ、エフィと結婚しないよう懇願する。そのうち、シルフィードはジェームズの指から婚約指輪を抜き取り、持って行ってしまう。ジェームズは迷うが、シルフィードの美しさに魅せられ、あとを追って家から出て行ってしまう。
第二幕
夜の森。不気味な火と鍋を囲むマッジとその手下たち。マッジはスカーフに呪いをかけている。
夜が明け、シルフィードを追ってきたジェームズが森に姿を現す。シルフィードは仲間の精霊たちにジェームズを紹介する。すっかりシルフィードの美しさの虜になったジェームズは、シルフィードを抱きしめようとするが、するりと逃げられてどうしても腕の中につかまえることができない。そこでジェームズはマッジからシルフィードが飛べないようにするスカーフを譲り受ける。ジェームズはシルフィードの肩にスカーフを巻きつけ、キスするが、実はそのスカーフはシルフィードの命を奪う呪いがかかっていた。シルフィードはジェームズの腕の中で息絶える。
悲嘆にくれるジェームズ。しかも、エフィを捨てて家をあとにしたため、エフィはグァーンと結婚してしまった。その祝いの行列が森のそばを通りかかる。シルフィードとエフィの両方を失ったジェームズは、愕然として森の中にたたずむのであった。
第一幕
空気の精という役柄ぴったりに、軽やかに踊るシルフィードの舞。また、村人たちの踊りも華やかです。全般的に細かい足技をつかった振りが多く取り入れられており(とくに男性)、見ごたえがある。
第二幕
シルフィードたちの群舞。真っ白で、腰の部分にかわいらしい羽をつけた空気の精霊たちが美しい群舞を繰り広げます。
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