バレエの発表会について
バレエを習い始めたら、興味が出てくるのが発表会。子どもと違って大人メンバーは参加が任意なことが多いですが、教室によっては生徒全員が参加するのが恒例となっている場合もあります。生徒の参加率が高ければ高いほど、ふだんのレッスンに発表会の練習の要素が入ってくるので、参加しない人はやりにくくなることもあります。
発表会のメリットとしては、レッスンの回数が増え、自分の意欲も高まるため、上達の良いきっかけになる、ということがあります。ダイエットにもハリが出るので、やせるのに成功することもあります。そうしたメリットの反面、発表会のレッスンやら衣装直しやらに多大な時間を取られたり、自分の踊りや教室内のゴタゴタでストレスを抱えたりして、ふだんの生活に影響を及ぼすこともあります。ある程度時間のやりくりがつき、精神的にも余裕がある状況でないと疲れ切ってしまう危険があります。せっかくなら、楽しく参加して、気持ちよく舞台を終えたいですよね。一度参加を決めたら、他の人への迷惑を考えると途中で止めることは容易でないので、自分の状況をよく考えて、参加するかどうか決めたらいいと思います。この辺の楽しさ、つらさは、やはり一回は発表会に参加してみないとわからないところですが。どんなに大変でも、舞台に魅せられて毎回参加する人もいれば、懲りてしまってその後は出ない人もいるので・・・。
費用負担の問題も、必ず確認したいところです。参加費は2万〜5万円くらいのところが多いように思います。これに加え、衣装のレンタル代や先生へのお礼、自主練習の場所代など諸雑費が必要になることがあります。男性と組むパ・ド・ドゥを踊る場合には、相手の男性ダンサー(たいていプロ)へのお礼や個別指導料が必要になり、自己負担が数十万円になるケースもあると聞きます。発表会でパ・ド・ドゥを踊る大人ビギナーは少ないと思いますが。
それから、大人からバレエを始めた場合、やはりバレエらしいなめらかな踊り(→これは表現が難しいのですが、技術の優劣だけでなく、パとパのつなぎのなめらかさや、空間の使い方、踊りのメリハリのつけ方など、子どものときから訓練を積んで来た人の踊りはやはり違います)ができるようになるのは相当難しいことも理解しておく必要があると思います。そもそも、バレエは子どものときから訓練を積み、身体の発達段階に合わせていろいろな技術を習得して初めて踊れるものですし、身体の骨格や筋肉、柔軟性などバレエ向きの身体を持っているかどうかも重要です。大人ビギナーは、そうした現実を了解した上で「舞台を楽しもう!」と割り切らないとつらくなりますのでご注意を。参加するからには、踊りの仕上がりについてはおおらかに構えて、舞台をみんなと作り上げる一体感や、きれいな衣装を着ることや、舞台の上でスポットライトを浴びて踊ることなど、非日常の体験を思い切り楽しむつもりで参加しましょう!
発表会の周期は2年ごとというサイクルの教室が多いようです。もちろん、毎年やっている教室もあります。その教室のみで行うこともあれば、いくつかの教室が集まって行う合同型の場合もあります。
まず、先生が発表会で踊る演目を紹介して、キャスティングを決めます。みんなで踊るもののほか、数人あるいは一人で踊るものにも出ることができる場合もあります。合同型の発表会では、全員参加の踊りのみということもあります。ヴァリエーションを踊るかどうかは教室によって違い、通っている年数が長い人は一人でのヴァリエーションを踊れるとか、希望者が踊れるとか、さまざまです。
次に、振付に入ります。この辺がいちばん、生徒にとってはストレスがたまるところです。振付のスケジュールが遅くて気をもんだり、振りが難しくて覚えられなかったり、できなくて困ったり・・・。基本的には、生徒ができそうなもの(今は出来なくても発表会までのレッスンの積み重ねでできそうなものを含めて)を見極めて先生が振付を決めるので、なるべく挑戦して踊れるように頑張ってみることが大切です。ただ、どうしても無理だと判断した場合は、申し出て変えてもらったほうがいいと思いますが、こうした申し出を快く思わない先生もいるので、なかなか難しいところです。
発表会の2週間前くらいになると、衣装合わせがあります。発表会では、ふつう、レンタル衣装を利用しますが、ソロで踊る人は自前で作る人もいます(ベースのチュチュのみ購入して、飾りつけは自分でやる人もいます)。レンタルの場合、アバウトなサイズ(S、M、L)で貸し出されるので、自分でホックの位置を調整する作業が必要になります。こうして着られる状態にした衣装を持参し、発表会直前には衣装を身に着けた練習も行います。スカートの広がり具合などによって手の位置が変わったりなど、衣装を着ると感覚が違うことがあるので、衣装をつけてのレッスンはとても重要です。
発表会前日までに、当日必要なものを購入しておきます。メイク用品は教室で用意してくれることもありますが、そうでない場合は自分で購入しなくてはなりません。当日必要な主なものは、以下の通りです。メイク用品は、バレエ用品の店で買ってもいいですが高いので、普段使わないような色のアイシャドーや、つけまつげや頬紅などは100円ショップでそろえる人も多いです。それから無駄毛の処理も、忘れずに・・・。
・レッスンウェア
・シューズ(バレエシューズ、トウシューズ、トウパッドやテーピングなど必要な付属品も)
・上着、レッグウォーマー、フリースソックスなど身体の冷えを防ぐもの(特に足)
・本番用のタイツ(2つあると安心)
・ボディファンデーション、バレエパンツ、必要な人はバスト部分用のパッド
・衣装(髪飾りや装身具(ネックレス等)など付属品、ハンガーを含む)
・メイク用品(化粧水、乳液、コールドクリーム、ドーラン、フェースパウダー、頬紅、アイシャドー、リキッドアイライナー、つけまつげ、マスカラ、眉ペン、口紅、メイク落とし、洗顔料、コットン、綿棒、各種ブラシ、紅筆、コーム、卓上鏡(←鏡のある台で全員がメイクできないこともあるので)、メイク手順を記したマニュアル)
・ボディ用クリーム
・ヘアメイク用品(ジェル、ハードスプレー、Uピン、アメリカピン、ヘアゴム、ネット、ブラシ、コーム)
・タオル
・裁縫セット
・軽食(弁当、つまみやすいお菓子など)、水
・ティッシュ(箱ティッシュを持参する人も。ウェットティッシュもあると便利)
・ビニール(ゴミ持ち帰りのときなど便利)
・カメラ
・ばんそうこう(トウシューズの人は特に。いざというときのため)
・MDウォークマン(待機時間にレッスンしたり、本番の曲を聴いたり・・・)
・ごみ袋
たいてい、朝早く集合します。当日のスケジュールはさまざまですが、だいたい、
基本レッスンで身体をほぐす → メイク → 場当たり(実際の舞台で踊るときの位置を確認) → ゲネプロ(本番と同じ進行で衣装もつけてリハーサル) → 本番
といった感じでしょうか。当日は、最初の基本レッスンのあとは、場当たりやゲネプロ、本番までの待機時間も長く、身体が冷えやすいので、上着やレッグウォーマーなどのウォームアップ・ウェアが必携です。また、合間を見て自主的に身体を動かすなどの工夫もして、身体が冷えないようにしましょう。また、場当たりやゲネプロで力を出し切ってしまい、肝心の本番で疲れてしまうことがあります。力の配分に気をつけましょう。
メイクは、大人は基本的に自分でやります。教室の助手さんや、当日のみの助っ人さんがメイクの手伝いをしてくれることもありますが、手順はきちんと事前に勉強しておきましょう。できれば、一回自分でやってみておくと良いと思います。独特のアイライナーやつけまつげなど、初めてだと苦労します。髪の毛はアップにして、つぶしたシニヨンにします。これもきれいに仕上げるにはコツがいるので、事前に練習しておきましょう。衣装を着る前にメイクします。手直しするときも、衣装を汚さないよう細心の注意を払います。
当日は、楽屋でおりにふれて写真をとったりするのも楽しいです。本番のあとも、みな集合写真や仲間との写真を撮ることに熱中します。ぜひカメラは持参することをオススメします。
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