『七人のナナ』, ACGT,キングレコード, TV東京, 2002.01.10.-06.27.
少年チャンピオン誌の漫画連載とTV東京でのアニメ放映のメディアミックス企画のオリジナル作品.TV東京にて毎週木曜日18:00より2002年1月10日〜6月27日まで25回放送.ほかにAT-Xなどでも放送.DVD発売中.DVDには未放送の19.5話が追加されている.
しかしこのタイトル.たった5文字にしてこのクドさは何事だろう(笑).
最初タイトルを聞いた時はごくありきたりのダメなギャルアニメかと思ったが,放送を見て案外古風な出来栄えで驚いた.
中味は受験と恋愛をからめた青春ドラマ.と,主人公が7人に分裂という設定から分かるようにドタバタ.ところが特筆すべきことに,青春ドラマとしてかなりまっとうにできていた.
受験にも片思いにも真剣に取り組もう.その報いはきっとある.そんなことを堂々と説いている(ややネタばれ).この一本筋の通ったところが本作の1番評価できること.作画がおかしくても所々奇妙なシーンがあっても,捨て置けない何かがある.
瞳というサブキャラのキャラクターもいい.眼鏡っ娘という枠を越えて,これほど性格のいいキャラクターはここ数年のアニメの中でもまずいまい.
「今川節」と呼ばれる独特のいぶし銀の雰囲気もいい.具体的には男気溢れるキャラや展開,マニアックなネタ,腰砕けのトホホさを伴う異様なギャグなど.これを受け入れられるか否かで作品の評価も真っ二つに分かれると思う.いや,逆に言うと…,いや,ええと,その.
本作は他に,若手声優のプロモーション的要素も強いようだ.放送開始時は2人が女子高生だった.当初誰が誰やら分からなかったが,いつの間にか私も声優の名前と声を覚えてしまった.
TVアニメであることが信じられないぐらい絵がよく動いていた.話もぶっとびまくり.
主人公の女の子が7人に分裂し,片思いの男の子にチョコケーキを渡すのにあたふたする.ラブコメなんだからノルマとしてはこれだけで十分.しかしそれでやめたら今川監督ではない.
だからといって,京都(作中では古都町)の名所を次々と破壊してゆくとは!(笑)
ど肝をぬく第1話だが,出来が普通によすぎて,人によってはただのギャルアニメだと思って視聴を打切ってしまった罠.それより,作画と動きで1話を上回る話が結局なかったことこそ問題か.
チョコケーキがどうなったかの描写はなかったが,漫画版と大きくは違わないはずだ.
7人がひとかたまりになるところはゴンズイとかの魚の群れみたい.
オープニングは2話から.マーチ,それも七五調.今時かなり古風な作り.でも「誰かのために役に立つ大人になりたいな」という歌詞はすごくいい.
ナナ達がセーラー服で乱闘するのはこの回のみ.というか,分裂すると女の子でもいきなり乱闘なのか>今川氏.
プリズムパワーで学校中を走りまわった挙げ句に「力は互角のようね」って,男気溢れ過ぎ.
窓割って地下室に飛び込んでくるオリジナルも.
朝学校に行くのに7人がこんがらがってる所や,す巻きにされたナナがプリズムで,1カットで家から学校まで飛んでったり,そういうのはちょっと他で見られない不思議なシーン.
ここで,7人のナナは1年後に1人に戻らないと全員消滅してしまう,と祖父さんのご託宣.以後そこはかとない切なさが漂うことになる.
ナナレンジャー登場.ナナレンジャーになってここぞとばかり3人組を張り倒すシーンが過激で笑える.
ナナさまのあまりに手慣れたピッキング,それを聞き当てる教頭の描写とか,他で見られない異様なギャグが油断してるとツボに来る.
4話が私にとって初めての『ナナ』との出会い.その週に5回ぐらい繰り返して見た.特に出来のいい回でもないのに,不思議と心地よくて何度も見たくなった.こういうのが運命的な出会いなんだろうか.
この回は脱力具合が心地いい.街中を珍走に追い回されるシーンで調子はずれでのんびりしたピアノが鳴ってたり(実はスコット・ジョプリンという大御所の曲),ナナレンジャーの決めポーズのゆるい動きとか.声優の演技もまだぎこちない.逆に声質は新鮮だけど.キャラクターがまた足が太くてぷにぷにしてるのもよし.
マターリしていてなかなか萌えるが,テンポが悪いのとちょっと鬱が入るあたり,『ななこSOS』に近いかもしれない.
舞台は京都をモデルにしているがセリフは標準語.舞台が名古屋ならナナレンジャーは「白黒抹茶小豆コーヒー柚桜」となろう.
舞台が東京なら『ひち人のナナ』か.
ゾンビネタとふとももの回.
基本設定の紹介が4話までで終わったので,この回からキャラクターの掘下げ回になっている.シリーズ構成は計算高い.5話の主役はナナぽん.
受験ネタのテーマも設定されていて,5話はプライバシー.ゾンビのパロディやりながらプライバシーは尊重しようっていうメッセージがかなり強引に入っている.
ナナさまの回.
作画もよかったし話も面白かった.当初思ったより人に薦められるかも.
でも実際に人気の出るAMラジオの番組って,もっと過激だとも思う.私の地元の方にあった地方局ではマッドテープを堂々と放送していた.「君は,歳はいくつだ?」「みっつ!」とか,ウルトラセブン三三七拍子とか.
祖父さんの作ったラジオの仰々しさに笑った.音声から画像を生成するという怪しさ大爆発なテクノロジー.
脚本は『プリンセスチュチュ』のメインライター横手美智子氏.
ナナっちの回.受験テーマは思いやり.
今回も面白い.今川監督で料理ネタなもんだから横尾まりがゲスト出演.夕やけの坂道をとぼとぼ帰るシーンはぐっとくる.
ナナっぺの回.受験テーマは英会話,というか英語で告白.
吉崎観音氏の別の漫画のキャラクター,メロディー・ハニーさん(以後おハニさん)がゲスト出演.怪しい関西弁を話す巨乳外人,という,対処に困るキャラクター.
なんというか,無茶苦茶な話だった.タンスから四角く固まって出てくるナナだとかナナレンジャーの反射衛星砲だとか,ネタもすごいが,英会話勝負というのもすごい.というか話はややイタい.
ナナっぺが母親に電話するとき水樹奈々の声になってるのが細かい(両親には分裂は内緒にしている).
ナナりんの回.受験テーマは結果がふるわなくても頑張ろう.「カンニングはいけません」とか「桃の木の下で帽子を直さないように」というのは別だろう.
今回も話はちょっとヘンだぞ.ゲストキャラの杉山さんはなかなかの人気.
ナナっこの回.受験テーマは無理のしすぎは逆効果.
予告編では使い回しの作画ばかりでヤキモキさせたが,無事放送された.ゴキブリ叩き潰すオリジナル萌え(笑).
も少しオリジナルと他6人の格差がなくて混乱する状況でもいいのかもとは思う.これだけハッキリ差がついてると,やっぱりラストはオリジナルに全員収束しちゃうんだろうなと展開読んでみたりする.でも一度生まれた6人の人格が消えてしまうというのはやはり寂しくはあり.
『アーケードゲーマーふぶき』のパロディがいい.テストで「おかわり!」とは(笑).
へけ! とっとこ鱧太郎.
なかなか気合が入っていた回.前回の作画のヘタれ具合は今週の方に注力したかららしい.
しかしアニメでハモ料理が出てくるとは.瞳の家は初期設定では寺だったのだが,いつの間にかハモ料理店になっていた.しかしあんな豪華な料理をおごってもらえるとは.しかも瞬く間に食ってるし.あんな店で機械的に食っちゃったらそれはまた失礼だろうに(笑).
キャラ掘下げは前回で終わり.今回からラブコメに力が入ってくる.11話はライバル萱野月枝登場.
写真撮るときにナナが異様に緊張してるのがいい.ここで「ナナは写真撮るとき顔が引きつる」という設定が追加されたらしい.
いい回だった.作画もよかったし話も面白かった.
作画は限りあるリソースをかなりメリハリをつけて配分している様子.しかし絵がヘタれている回でも味わいで(少なくとも一部のファンには)楽しめる作品にしてしまうところはさすがだと思う.
で第12問.天橋立が近くにあるらしい日本海側の禅寺で勉強合宿.禅寺の修行は,新入社員研修で2泊3日したことがある.それに比べればさすがに『ナナ』の禅寺は実に楽そうだった.
本式の禅寺だと,確か朝は3時半に起床.お勤めと座禅90分,その後寺の掃除.朝食.座禅,写経,昼食,講釈,座禅,夕食,就寝だったと記憶する.食事は正座.全員が残さず食べ終るまで正座.私語禁止.箸や茶碗を置く音がうるさいと注意されたりする.食後は茶碗でお茶をいただくが,そのお茶とたくあんで茶碗を掃除する.もちろんそのたくあんを最後に食べる.おかげで正座が少々得意になった.
『ナナ』で生徒たちが座禅のとき結跏趺坐でなく半趺坐にしていたけど,あれはリアル.私はトンビ座りができるので,結跏趺坐も楽勝で組めるから,それで試しに1/2セッションやってみた.が,痛いのと痺れがひどいのとでとんでもなく辛かった.残りは全て半趺坐にした.
まぁとにかくしんどい数十時間の体験だった.でも,薪の香りがちょっとする朝の粥とか梅干しはやたらと美味かった.また修行に行けと言われたらやっぱり断りたいけど.
この話での受験テーマはとってつけたように「集中力」.
「無理,無理,絶対無理の五段活用よ〜」に笑った.
飛行機の機内食で食中毒発生って『フライング・ハイ』をネタにするとは.
作画は今回ボロボロ.でも話は無茶苦茶でけっこう楽しめた.このヘナヘナくる感じはこの作品の大事な持ち味(笑).強引なストーリーの脚本は今川監督が自分で書いていた.
ただ,飛行機の描写は,わざとやってるんじゃないかと勘繰りたくなるほど何から何までデタラメだった.
そういうギャグをぶちかましながらも,<英語が分からない>といってコクピットでナナ達が見ていた英会話の本に「管制官との会話の例」とか出てこなかったのは,同じドタバタでもズッカー兄弟なんかとは傾向が違うってことだろう.
「管制官との会話の例」が見つかって通信に見事に成功,無事着陸ってナンセンスな展開.映画『トップシークレット』で靴磨きの男が何から何まで知ってる,っていう世界.でも,ナナレンジャーロボとか,こっちはこっちで凶悪なギャグ多数.だがロボは唇が気持ち悪い(笑).
飛行機もデタラメだったけど,時差があって試験に間に合わなかった,というオチもよく考えるとデタラメだ.ウラシマ効果と勘違いしてるとしか思えないし,サンフランシスコは光速で何時間もかかる距離じゃない.
前回に続き作画が中休み.こういう時こそ今川監督自らの脚本と絵コンテが冴える(笑).
またも無茶な話.頼まれてもいないのにアビィロードやってるし,「こっちじゃ『プリティレンジャー』なの」なんてのも戦隊ものがアメリカで案外受けているって知らないと分からんネタ.
金門橋壊すとは「受験ラブコメ」なんていう題目からは想像もつかない派手な展開.
それはそうと,鈴木みつ子ママンとワタシが同じ歳と知ってショック.この歳で受験生の娘とは.ニュータイプ誌によるとナナ父は鈴木五郎とか.『新車情報』見てるのか?>今川監督.鈴木一郎だとインチ鬼大王.ナナの名字もインチ鬼大王と同じで平凡さの記号だろう.祖父さんが六造ってのもストレートだなぁ.
補足するとこの回の冒頭,1話の再放送かと思ってしまった.予告が使い回しの絵+実写エフェクトだったから,間に合わなかったのかと心配した.
出来がいいときはあまり書く気が起こらないという罠.ナナレンジャーがアッパー系とダウナー系に別れて戦うというのは面白かった.
15,16,17話はラブコメに注力した回で,ナナの失恋とそれを克服しての成長を描いている.その中で,ライバルキャラの3人組をからめて3話分のストーリーをふくらませている.
今から見るとこの3人組のキャラ配置,このあたりの展開まで計算に入れて配置されてるようにも見えるが,どうもBGM集のライナーを見ると,シリーズ構成の後半で,「おう,3人組はここで使えるぞ!」と思いついたらしい.
15話は林葉.林葉を舞子学校に進めることで,高校に行けばいいってもんじゃないっていう声が聞こえてくる.この辺でシリーズをどうまとめるか,今川氏は腹をくくった模様.
いきなり鬱展開.けっこう容赦ない展開させる.一方で瞳がお姫様役で案外美味しい所持っていっていたりする.その瞳が白いドレス,六造祖父さんがあの格好とはカリ城だ(笑).
この回は木枯の回.
作画は1話以来の充実ぶりだと思った.作画監督はキャラクターデザインの西田亜沙子さん.ナナ達のムチムチぶりはこの人のこだわりのたまものだと思う.が,過剰なテレ東チェックのせいで散々なことに.立っている瞳のふとももまでカットするとはどういうことか.DVDではオリジナル版が収録されている.
話は,結論はいいと思うが途中が面白くない.こいつは今川監督にこそ書いてほしかったけど,当面最終話のまとめにかかりっきりなのだろうか.
ベッドの長〜〜〜〜い瞳ってのは,『フライング・コップ』からのネタ,ってことはないだろうな.
この回は森沼の回.唐突に出て来る「ボランティア好き」という設定に,3人組みがナナを助ける役回りが後付けだというのが伺える.
5月だってのにクリスマスの話.しかしたまたま寒い日だったのでなんとか雰囲気は出たか? それにしても今週はイイ話だった.
生活指導が(チャンピョンの連載含めて)イイ思いしすぎというのはあるが(40過ぎて独身とかいうあたり,今川監督の映し身か.監督本人が何度も出てるってのに).それにしても瞳話を生活指導と絡めてくるとは(笑).これだけ萌えて笑かしておきながらきちんと泣かせる所も押さえているんだからすごい.
神近君もまたいい.好きな女の子に渡すクリスマスプレゼントが無茶苦茶趣味の悪いシャーペンだよ(笑).それをタナボタでもらったナナ達がまた素直に喜んでるというのもイイ話だ.割れ鍋に閉じ蓋がオチなんだろうか.とにかく先が気になる.
しかし神近君,イヤだの何だのと言っても待ち合わせの場所に来てもらえるだけいいぞ.逆に言うと先が見えない.萱野嬢も根っからの悪役とは思えなくて,あの態度にはそれなりの背景がありそう.その背景とからめて神近君が萱野とナナの間を翻弄される展開なんだろうなと思う.これ本当にラブコメだったんだな. 萌えの入ったドタバタだという認識は甘かった.さすが今川監督,ただものではない.
ナナ達のクリスマスプレゼント,高崎のダルマに「お笑い国定忠治」と,なぜか群馬ネタが2題.深い意味はないだろうけど.
この回だけBGMはジャズで統一.雰囲気がすごくよかった.ビリーちゃんの着ぐるみは『魔法遊戯』のパクリか.尻尾が動く原理は謎(笑).雪が落ちてビリーちゃんが涙を流すように見える演出は上手い.
「なぜか逆らえませんな」「このお声には」は『スタートレック』にからめた声優ネタだとか.
泥棒にはならなかったけど,すごいママンになっていた>島本須美(;´Д`).祖父さんがビビるのも仕方がないか.でもナナ達のノスタルジー作戦が効くだけの心のゆとりのある人だからまだよかった.
車は調べようと思ったら2chにて既にキャロルの4ドアであると判明.物持ちいいな.ちらっとK12マーチもあった.アニメ初登場のはず.
井戸やかまどは懐かしいけど,考えてみれば1990年頃の話だ.本当に古い家という設定.
五郎パパの設定がちゃんと六造祖父さんとナナの中間になってるのが細かい.
ナナりんの歌はちょっと他人には真似できない.
今回はいい具合にヘタれてたなぁ(笑).前半はテンポがよかったけど,後半はどうかと思う.最後のナナお姉さんはいい感じだった.今日の萌え所は卵かけ瞳.
「バナナの皮」のお守りなんだが,アニメなんで判然としないけど,あれは本当にバナナの皮だったんじゃないか? カバンに生ゴミぶら下げていたと.あのあたりのナナは妙に恐かったから,そんな気がする.
なんと8人目のナナ登場.最終回に向けいよいよ話が転がり出したところ.「主人公が分裂」というこの無茶苦茶な話をどう収束させるのかは,やはり8人目の扱いにかかっていると思う.この8人目の描きようによっては,案外哲学的に突っ込んだ作品になるのでは,と期待している.
ひとまず8人目が他のコピーナナと違う点を挙げると, 声が水樹奈々でオリジナルと同じ. セーターのボンボンが青でこれまたオリジナルと同じ. 瞳にも見分けがつかないというのもオリジナルにいかに近いかを窺わせる. また,今の今まで存在を完全に隠し通せたあたり, 他のナナと違って人間離れしてる.
ラストの,7人とハチ合わせるシーンがなければ, オリジナルの一人二役状態で説明ついたんだけど,一応実体化してるので, それ以上の意味のある存在なのは確か.こいつの存在で, ナナ達の分裂の謎ももっともらしい理屈がつきそうな気がして興味がわいてくる. 「ドタバタなんだから理屈は要らない」でも許せる作品なのに, それを何か意外な理屈で説明してくれそうなので楽しみだ. 『七人のナナ』って,ラブコメで,しかもSFだったのか!
というのはさておき,今回のストーリー, 7人が喧嘩するから影ナナが出て悪さはするわ,祖父さんが怪我するわ, というよからぬことが起きる.という教訓めいた展開にもなっていた. でも,あれぐらいの喧嘩は漫画版ではいくらでもやってる. 1人が7人に分裂,って事態が全然リアルじゃないというのは置くとして, そういう状況になったらどういう事態になるかということでは, TVのナナは行儀良すぎで,やっぱり漫画の方がリアルだと思う.
8人目は肉体を自在に実体化したり消したりできるという怪しい能力がある模様. しかもお着替えなしでナナレンジャーに変身できるとは. さりげなく魔女っ娘もののパロディになってる.で, その黒レンジャーというか補色レンジャーというか,これがまたかっこいい. ライバルは自分自身,という展開でシリーズをまとめるらしい. 黒レンジャーがどことなく影山零士と奴のゲートロボを連想させるのは, 『ゲートキーパーズ』 総監督だった佐藤順一氏が一枚かんでるからか. 呼び名は「邪魔ナナ」に決まった様子.ちょっと抜けてていい.
「お受験アニメの決定版」て,他に受験アニメなんてあるんか? というツッコミはともかく,22話にして早くも合格決定というのはまた大胆. てんで先が読めない(面接がやけに常識外れなだけに, 常識外れな回答したナナが合格というのも納得してしまうな. あの校長ただものではない(笑)). 予告によると来週は萱野月枝に怪我させて合格取り消しの危機だとか. でもこれは漫画と同じオチと見た.それより, 2度目登場以降の悪月枝の正体がいよいよ分かるのかも.2chでは月枝たんも7人に分裂してるという推測があった(笑)が, どうだろう?
忘れる所だった.「最近変なのがうろちょろしているが云々」. それだけか? 教頭. ナナレンジャーが堂々と教室を闊歩できるとは, 古都町第三中学校もなんてシュールな(笑).だいたい,ナナが分裂して, しかもナナレンジャーに変身できるのは, 既に皆知ってるんじゃないかという気がする.そう思ってないのはナナ達だけと. ドテラマンとインチ鬼大王並みにバレバレだもんなぁ(笑).
八人目のナナは実は二人目の瞳ではないかと言ってみるテスト.
オリジナルナナには正体の察しがついてそうだということと, 八人目が瞳に見分けられないあたりがポイントか. プリズムが黒というより藍色なのも瞳に合ってる. ナナが分裂した現場に居合わせたんだから,何か影響されてても不思議はない.
急にナナサポーター化した三人組に冷たいのも,瞳だとすると納得いくのでは. 瞳に対し,八人目に「あなただって,あの連中と大差ない」と言わせるのも, 自分は三人組+コピーナナとは違うはずだという感情の裏返しとか. そう言えば予告で神近ひっぱたいてるのも瞳じゃないかと思う (生活指導と思わせる作りだが,手の袖がセーラー服).イカン. 百合の香りがする作品になってしまうな.
状況証拠を挙げてみよう.瞳がシャーペンの話題を出した直後に出てきた, プリズムが黒(というより藍色), ナナが全く知らない人ではないというかオリジナルは正体に気付いてる, オリジナル瞳に見分けられない,くくり猿を増やしてる(前に増やしたのは瞳), 実はナナの恋と受験を支援してる(と思ったが罠だったか(2002.06.16.)), 「ナナは嘘がつけない」発言, 三人組に怒鳴ったりコピーナナを役立たずと呼んだりというのは瞳の本音っぽい, ナナを迎えに行くのもたまには休みたいと思ったっぽい, 「Birdie Birdie」の歌いだしが「二つの瞳〜」(こいつは電波). 確かに主人公の親友が実は悪役だったというのは定番だからなぁ. 瞳がいい子すぎるというのもある.八人目じゃなかったとしても, 何かの裏はあるのでは(でも生活指導と相思相愛ってのは勘弁してくれ).
水樹奈々のオフィシャルサイトの掲示板によると, この回の頃に最終回のアフレコが終わったらしい. 事前にはニセ台本を渡し,アフレコの時に本当の台本を出したとのこと. ニクい手を使う>今川監督.かなり意外で泣ける展開らしいので大変気になる.
一方,八人目問題だけど,ワタシの推測が正しければ, 今週には正体が判明して収束してしまうと思う.引っ張ってもその次までだろう. 受験プレッシャーは実は瞳の方が重傷だったっていうのが,一番ありそう.ラストは, 八人目を介さずダイレクトに神近や月枝たんに対峙することになるのではないかな. 予想が外れるならそれはそれでいいけど.
泣けすぎ.それに17問以上に瞳が大活躍.最終回に向けて盛り上げる盛り上げる. 落ち込んで邪魔ナナの術中にハマるかと思えた ナナがラジオに助けられるところなんか,かなり素直に感動しちまった.
でその後.またも33目な瞳,それと生活指導の 「私には松来祐未さんがいますから」で今度は思いっきり笑わされた. するとどのみち,生活指導には瞳か松来未祐のどっちかを取られるってわけか. 愕然.εε目の瞳が眼鏡かけた途端に元に戻るのもお約束だろうけど (教頭も気付かないってのもお約束だな)ここもよかった.
自分の悪口を言っていると思ったクラスメートが, こぞってラジオでナナを励ますというのは確かに感動的だけど, 「他人の不幸はやっぱり皆大好きなんだな」とつい思ってしまう. そりゃともかくだ,夜の9時に2階の窓からナナが進入し, 気がついたら右手に火傷を負っていたと.よく話す気になってくれた, 月枝たん.私ならそんな勇気は出ない(笑).教頭が突っ込むのも無理ない (し格好よすぎ).しかし大人のあれこれで推薦は取り消しに. 結局普通に受験という展開でラストに向かうと.持ち上げて落とすという, 思い返せばごくノーマルな手だ.なぜにこんな王道の展開にハマる>自分(笑).
今週の萌え所は帰宅した瞳. 画面の外でセーラー服を脱ぎ捨てて和服に着替えるってだけで充分なのに, 和服をはおったところでラジカセに気がつくあたり, 襟元を押さえてるしぐさや表情など,なんとも素晴らしい.
盛り上げるなぁ.いよいよ来週は最終回.
予想に反して邪魔ナナの正体はまだ分からない. 邪魔ナナとの対決をクライマックスまでもってゆく様子だ. それが自分をナナだと思っている瞳の分身,というのが私のスタンスなんだけど, 当たるか外れるか.そもそもどうまとめるのか,まるで見当がつかない.
例えば,突然空から隕石が降ってきて, このままでは神近もろとも全滅と知った邪魔ナナが身を挺して隕石を破壊する, というのはどうか.さらに6人のコピーナナも邪魔ナナを支援して散華. しかし奇跡が.7人の個々の人間として復活するコピーナナ+邪魔ナナ. そして一言,「また七人のナナにしてくれよ」.我ながらクドすぎるネタだな.
「ここは江戸時代」とタイムスリップまでできるというすごい超能力, と思わせといて実は映画村のセットだったという, 案外ショボい技を使う邪魔ナナが不覚にも可愛い(笑).
『七人のナナ』最終回予想その2. ナナレンジャーの八つ巴の戦闘のさなか,瞳がかけつけてくる.
瞳「ナナ,学校が火事よ!」
プリズムパワーで雨を降らせ,火を消すナナ.しかし, 正体を知られたナナ達は人間界にいられなくなり,ナナの国に戻ってゆくのであった. 問題はナナの国をどう無理なく話に出すかだな.
ネタは置くとして.月枝たんに強引に携帯貢ぐ神近が痛いなぁ(笑). どさくさにまぎれて月枝たんとツーショット撮ってるし.気持ち分かり過ぎ. イタいネタが巧すぎるぞ,今川監督.
「認知不協和理論日記」にしようかとも思ったが,『ナナ』最終回の2回目を見てまた泣けてしまった. 何と言われようとこの最終回は素晴らしい. 最終回がどうあれほぼ確定していたことではあるが,これはもう,私にとっては『ケロケロちゃいむ』と並ぶ傑作だ. 確かに,ナナは八坂扇に合格,しかし6人のナナと涙のお別れ, の方が「感動した」と言ってくれる人は多いだろうし, DVDの売り上げも倍増したに違いない.でもあえてその道を選ばない. 今川監督,さすが漢だ.ギャルアニメとしてナナが男気溢れすぎる時もあるけど, それは置こう(笑)(例えば2話で地下室に飛び込んで来るところとか).
最終回前半については「ライバルは自分自身, という展開でシリーズをまとめるらしい」がソノママ. 神近との関係はやっぱり「割れ鍋に閉じ蓋」じゃないかと思う. 『ナナ』というのは,根幹の部分ではものすごく普遍的なことを ストレートに語ってる.正直,「健康的なふとももがチャームポイント」 とはナナの公式設定らしいが,話自体も健康的なふとももをしてるように感じる. 足腰がしっかりしているという方が常識的な表現か. キャラ設定と整合しているのも考えてみるとすごい. 普通の作品であれば運命の炎燃え盛る熱烈な恋愛やら 艱難辛苦の果ての勝ち取る夢だとか,そういうものを目指すものだろうけど (キャラクターはもっとスラっとした美形キャラを出すだろうし), 背伸びして受けた八坂扇には落ちた.だけどナナは消えなかったし, 神近君ともうまくいった.おまけに瞳とも同じ学校.こんな幸せの形がある, いや,それを描くことで作品が成り立つことがあるなんて. 「分相応」と言うと一言で済んでしまうのかもしれない. しかしそれを,少しも後ろ向きになることなく素晴らしい事だと言ってのけた, そういうまれな作品だと思う.
もっと短く言うと,一所懸命努力すれば結果は後からついてくる. 最初の目標と違う結果かもしれないが,それでもそれは価値のあるものだ. そんな話.ギャルアニメと思って見逃していたが, 実は直球勝負のテーマがあったのだ.
であれば,邪魔ナナの正体が瞳でないのは仕方ないところか(笑). 邪魔ナナが生活指導にからまなかったところで気付くべきだったな. 私まで生活指導を排除してものを考えていたとは. ともかく邪魔ナナの正体がかくもストレートだったり何だりで, ラブコメではあるがSFではなかったと気付いた.
ナナの成長をきっちり描いてるというのもこの作品の素晴らしい点. あこがれの存在の神近君.うるさい先生.邪魔な3人組. シリーズの出だしはかなり単純にキャラクターの配置がなされていた. これが神近は徐々に普通の小僧になっていくし, 先生は大人としてプロの仕事をこなしているのが見えてくる. 3人組もそれぞれの人柄が分かるようになる (後半もっとイジワルでもよかったと思うけど). ナナ本人も7人に分裂して8人目まで現れて複雑な存在になってゆくけど, ナナをとりまく世界も複雑になってゆく.子供から大人になってゆくにつれ, 世界がどんどん複雑になっていくのを,ごく丁寧に描いているので感心した.
まぁ本筋は置くとして,小ネタも良い.それ以前に作画もよかった. まず作画陣を称えたい.
廃墟でセーラー服に着替えるシーンに萌え萌え(笑).
八坂扇の試験日から高校の入学式まで6人のナナはどこにいたか. 祖父さんがかくまってたというのが順当だけど, 試験に落ちて神近と別かれ別かれだと思い込んだ時に実際消えていて, 同じ高校と気付いた途端に出てきたというのもあり. 普段着で消えてジャージで現れた前科があるから, 制服姿で現れても不思議はない(いや落ち着いて考えると不思議か? しかしこの作品でこの程度のことは気にしてられない).
伏線が色々生きてるのもこの作品の良さだけど, 過去のシーンを意図的に繰り返してるのも面白い.ただ, 神近がナナの気持ちに気付くのにビリーちゃんキーホルダーばかり出て, 1話のチョコレートケーキが忘れられているのはやや寂しい. 神近が開けた時はきっと中身がグズグズだったろうから, 神近にとってはあれは単にワケの分からない出来事の一つだったんだろう(笑).
ともかく無事完結してくれたので(でそれを無事見る事ができて) ほっとした.DVDのスケジュールを見ると全26話ということになっている. 未放送の1話が追加になるという話なので,ものすごく期待している. 何しろテレ東チェックもないというし.待ち遠しい.
2chの『七人のナナ』スレッドで瞳の人気がすごい. ならいっそ『二十四の瞳』をやればどうか,と思ったが, そういう話はもうチャンピオンでやっているとか. 24歳になってムチムチプリ〜ンな瞳. キャラの配置からいうと瞳はもっと痩せてていいような気がするんだが…. でもナナに負けないムチムチぶりがそれはそれで受けている様子.
アニメ版でも幽霊の話はやったから(フェスティバー!), 「二十四の瞳」もやるだろうか.漫画とはもちろん違う話. 例えば原作に忠実に24倍の身長になるとか.確か原作は, いつも背が小さくて「小石先生」「小石先生」と馬鹿にされている大石先生が, 祖父の栽培したオリーブの力で24倍に急成長, 今まで馬鹿にしていた人達を踏み潰すという話だったはず. 恨みは晴らしたが自転車に二度と乗れなくなっていて落ち込むというラストは 涙を誘った.
で,噂によるとDVDに追加される1話というのが, 本当に「二十四の瞳」らしい.まいっちんぐ.
(2002.04.17.記)(2005.10.09.更新)