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Jan Harold Brunvand

『消えるヒッチハイカー』

Jan Harold Brunvand著,大月隆寛・菅谷裕子・重信幸彦訳: 『消えるヒッチハイカー』,新宿書房,1997.02.28., ISBN4-88008-239-2, \2575+税.

書評

都市伝説研究の啓蒙書の代表格であり,トンデモを考える上で重要な参考図書の一つ.しばらく入手難だったが,1997年に新装版で復刊された.

「消えるヒッチハイカー」とは,道で出会った人を行きたいところに案内すると,着いたところでその人は消えており,行った先でその人が死んでいることを知るという話.日本にも流れ伝わってタクシーの消える乗客の話となっている.

このように,アメリカの都市伝説とはいえ,我々日本人にも馴染み深いものも多い.他には:

また,本書にある,レッド・ヴェルヴェット・ケーキを元ネタにしたと思われるチェーンメールが,「クッキーの作り方」と題して広まりつつあるらしい(Internet 秘宝館参照).

(1998.02.22.記)(1998.02.10.更新)

Jane Healy

『滅びゆく思考力』

Jane Healy著,西村辧作・新美明夫訳:『滅びゆく思考力』, 大修館書店,1992.06.01., ISBN4-469-21173-7

書評

ニューエイジ本でも七田眞氏の早期教育カルトでも何でも,ここ数年は右脳開発が流行である.しかし,この本によると,TVなど影像メディアの発達した今日,そして活字メディアの衰退しつつある今日,危機に瀕しているのは左脳的な能力とされる,読解力.そして,論理的思考能力だという.一例として『セサミストリート』がいかに教育に役にたっていないかという批判も展開される.タイトルにつられて読んでみたが,目からウロコの一冊であった.

追記:

いわゆる右脳左脳の機能分化は,世間に広まっている話ほど明確には分かっていないらしい.そもそも,言語中枢は多くの人は左脳にあるが,言葉を理解するためには,脳の様々な部位が共同して働くことが必要で,左脳だけで処理されるわけではない.言語中枢が右脳にある人もいるし.だから,単純に左脳は理論脳,右脳はイメージ脳と言い切ることもできない.

ただ,人間の脳の働きとして,理論重視の思考モードと,没理論で直感重視の思考モードとがあるのは実感として分かる.本書は,まさに前者のモードの危機を訴えている.

(1998.02.11.修正)

Joan Carol Ross, Ed.M. and Michael D.Langone, Ph.D.

『カルト教団からわが子を守る法』

Joan Carol Ross, Ed.M. and Michael D.Langone, Ph.D.著, 多賀幹子訳:『カルト教団からわが子を守る法』,朝日新聞社,1995.06.30., ISBN4-02-273055-2

書評

地下鉄サリン事件後,宗教カルトに関する問題意識の高まりを受けて日本に紹介された本.本書の内容は,新潟青陵女子短期大学碓井真史氏により,以下のサイトに要領良くまとめられている.

カルト教団から家族や親友を守る法

(1998.04.26.記)(1998.02.10.更新)



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