日産ブルーバードシルフィ


G10(2000年8月30日〜)

ブルーステージで販売される小型乗用車.パルサーの後継車で,ブルーバードの非SSS系も事実上統合したもの.U14ブルーバードも並売されているが,今後ブルーバードそのものがどうなるのかは不明.特にSSS系の行方は気になる.

このクラスのセダンではサニーが現在好調で,対象年齢を50台あたりに絞った戦略がけっこう当たっているようだ.

ブルーステージで同様の車を,ということでG10が投入された.対象年齢はサニーと同様らしく,その方向付けがサニー以上にはっきり出ている.なにしろ木目を大胆に使った明るいインテリアは全グレード共通だ.

この車は,元は欧州で発売されているアルメーラの4ドアセダンである.以前の日産であれば,欧州車のイメージでパルサーを売ってきたため,アルメーラそのままの車を販売したに違いない.

しかし,カルロス・ゴーン社長の進めるリバイバル・プランの中で,この車のキャラクターは大変貌した.ローバーやミラージュのクラシック仕様車とそっくりな縦桟グリルのついた渋い顔つきと,例のゴージャスな内装がその結果.推しも押されぬオッサン車である.

しかし,遠目に見ると肉感たっぷりの張りのある曲面で構成されたボディは力強さがかなり感じられ,その素性(欧州を高速で走りまわる小型セダン)をひそかに匂わせている.ウエッジが効いたロワーボディーとアーチを描くルーフラインがいい.

ただ「小さい高級車」というだけでは,「技術の日産」というブランドイメージは育たない.多分そう考えたのだろう,主力グレードのエンジンはセントラCAに載せて米国向けに出されているQG18DEを搭載してきた.若干ダウングレードしているため,ZCVではないが,U-LEV認定を獲得している.SRに続く次世代2000cc級4気筒エンジン,QRの第一弾,QR20DDもシルフィで初登場した.

シルフィの受注状況は幸い好調なようだ.キャラクターを絞り込んだことが功奏している様子である.しかし,私としては,やっぱりアルメーラそのものの車を日本でも出してほしい.

一つは,P12プリメーラがかなりでかいので,寸法がP10にそっくりなアルメーラをP10の位置付けで出してほしいということ.もう一つは,私は日産の2分割グリルが好きなので,あの顔のバージョンもぜひ出して欲しいということ.車体は5ドアだったら,シルフィと競合しないと思う.ライバルはカローラもシビックも5ドアが好評なので,日産もどどーんと行ってみてはと思う(その後程なくしてシビック5ドアは失速.ストリームがあっては止むなしか).

余談だが,アルメーラのフロントマスク,ゴーン社長に似てるなぁ.

アルメーラについては欧州の日産サイトをご覧願いたい.

(2000.11.12.記)(2002.11.01.更新)



Written by Spangle Maker.