張り込み中,松田美由紀に,ご主人の事件について同情を示す柴田.めずらしく人の気持ちを察している.その後,
柴田「ある日突然,愛する夫を殺されて,しかもそれが愛人の差し金だったなんて,踏んだり蹴ったりもいい所ですよね」
真山「お前ならどうする」
柴田「え?」
真山「愛する夫を殺されて,自分の家庭も,将来もメチャメチャにされて,しかもそれが,旦那の浮気相手だったら,どうする?」
柴田,はにかみながら「私のダンナ様は,浮気しないと思うんですけど」
真山「ダンナ様…,バカじゃないの?」あきれて作業を再開.荷物を車に積み込む「えいしょ」
どこから来るんだ! その自信(笑).柴田のキーワーの一つ,「ダンナ様」登場.
柴田「そう言えば真山さんはどうなんですか?」
真山「オレだったら,やっぱ…」
柴田「浮気したことありますか?」
真山「浮気? だって独身だもん,知ってんじゃん」
柴田「そうですよね」
真山「知ってんじゃん」
柴田「そうかそうか,結婚しないと浮気はできないのか,なるほどど」ガサガサガサガサ.
真山「な,お前今,オムツとかしてないのか.お前ね,からかわれてるの.な,早く着替えなきゃ」
柴田,ガサガサガサガサ.
「オレだったら,やっぱ…」は,「やっぱ,復讐してやる」とか言おうとしたのか?
今振る返ると,「愛する夫を殺されて〜メチャメチャにされて」を,真山が妙に感情込めて話している訳が分かる.これだけマジで話してるのに,答えが「私のダンナ様は〜」なんだから,見事なボケだ(笑).
真山がどれぐらいここでマジになってるかは,柴田があれだけボケかました後にもかかわらず,聞き返されたとき,自分の身内が殺されたらどうするか(実際そうだった)という意味だと勘違いしてしまったことから伺える.柴田は「浮気」しか考えてなかった.それでやっと気がついて,柴田の目線にあった話をするようになる.オムツはいて「ダンナ様は〜」じゃ確かに同情するな.
張り込みといえば,ズッカー兄弟の『フライング・コップ』(『裸の銃を持つ男』のシリーズは,このドラマの映画版)が好きなんだけど,さすがに,あそこまで極端にはやらないか.このドラマでは,レスリー・ニールセン演じるドレビン警部補らが,張り込みのために鍵屋を開店する.まず,ドレビン警部補が不器用で,作っている合鍵がすぐグラインダーの勢いで吹っ飛んでしまう.吹っ飛んだ鍵は天井に刺さっていて,ドアを開け閉めする度に鍵が大量に落ちてくる.それにもかかわらず,なぜか鍵屋は大繁盛してしまい,二人の刑事は完全に商売人になってしまう.張り込みは完全にそっちのけ.この作品はレンタル屋の片隅に眠ってる可能性が高いので,見つけたら必見.何しろ,うちの近所の店にもあるぐらいだから.『ケイゾク』はないのに(プンスカ).
ドレビン警部補に「プンスカ」の組合せ,なぜか『Eiga Hi-Ho』のP.92にあった(笑).シンクロニシティってやつ? 階級が「警視」になってるのは置くとして("lieutenant"だからビデオの字幕の通り「警部補」.警視だと"inspector"とか.こっちも,さっきまで「警部」("captain"とか)って書いてたので,痛み分け).
99年秋に機会があって宮嶋茂樹カメラマンの『死んでもカメラを離しません』(クレスト社,1996.09.10.)を入手し,読んだ.ここには,写真週刊誌カメラマンの張り込みの実情が書かれている.なんでも,関西人が納豆を好きになってしまうぐらいツラいものらしい(笑).刑事のそれもツラさは同様だろう.オムツはいらないみたいだけど.「ただ見てればいいんですよね」なんて浮かれてる柴田君,これを心して読むように.
(1999.04.07.記)(1999.12.02.更新)
盗聴機の音に耳を済ます柴田,真山,近藤.不審なノイズが聞こえる.
柴田「どうしたんですか?」
真山「お前の頭,どうしたんですか?」
柴田「はい?」
真山「臭いよ,頭洗ってないだろうお前」
ハッとして頭を押さえる柴田.
これが柴田の頭臭いの第1号.この時はしまったという顔をしていて可愛かったが,この後だんだん開き直ってくる.TVが匂い伝えられなくて本当によかった.
(1999.04.08.記)
松田美由紀の家を朝早く訪れる柴田.前の晩の事件と容疑者逮捕の連絡のため.ここで柴田の意外な一面が.
柴田「すいません,朝早くから」
松田「ごめんなさい,バタバタしてて」
柴田「ああ,美味しそうなお弁当ですねぇ.私もね,お料理好きなんですよ.目玉焼きとかね,ゆで卵とか,サラダなんですけれど」
マサカズ「ママ〜」
松田「はぁい」
柴田「ああ,おはようございます」
マサカズ「おはようございます」
松田「早く着替えなさいマサカズ君.フフ」
柴田「えぇ,マサカズ君て言うんですか可愛いですねぇ」
松田「私,この子だけが生き甲斐なんです.はい,パパにおはよう言って」
マサカズ,パパの写真に向かって「おはよう」
そう,柴田は実は料理好き.レパートリーは目玉焼きとゆで卵とサラダ,って,小学校の家庭科か? そんなもん自慢すんなよ(笑).おまけに,どれも基本的に味付けなし,というのが素晴らしい.
でも,料理好きは本当だろう.でなければ6話の謎解きができなくなってしまう.逆に,これはぜひとも,柴田の手料理がまずくて大混乱,というシーンも観たかった(お約束かもしれないが).お茶でさえアレだったから,やはり料理となると…(笑).とりあえず,映画かスペシャルに期待しよう.
子供も好きそうだけと表参道まで連れて来ちゃったりはしないだろうな.
事件の話を聞いて,松田美由紀,おもむろに流し台に向かう.喋る前に一度水を出し,止める.落ち着くためらしい.こういうところの演出は細かい.
聴いた話によると,中谷は中学を出てから料理学校に進んだらしい.つまり,かなりマジで料理は上手そう.でも毎日青汁ってのは心配だなぁ>味覚.
柴田の料理のレパートリー,最後が「サラダ」らしいというのは,メールで教えていただきました.どうもありがとうございます.確かに「そうなんです」じゃ不自然ですね.
(1999.04.07.記)(1999.09.28.更新)
第3話の柴田の読書は俵万智の『チョコレート革命』.
(1999.04.08.記)
今回は携帯電話とノートPC(IBM ThinkPad)で毎日新聞のWebサイトへアクセスしたい会社員氏2名.画面がフリーズして困ったところへ,「ちょっといいですか?」(ウィッキーさんか?)とのり出す柴田.しばらく操作してからノートの液晶を会社員に向けると,そこにはCGの戦闘機がぐるぐる回っている軽佻浮薄なページが表示されていた.

もうこの辺でだんだんヤになってきたのだが,ダメ押しで電光掲示板,米国国防総省のスパコンをハッキングした容疑で会社員2名逮捕のニュース.国防省のサイトがひところ流行ったCD-ROMのマルチメディア図鑑なみにチャチなのは置くとして,アクセスしただけでいきなり逮捕はなかろう.だいたい,なんで米国のスパイ容疑で日本人が日本にいて逮捕されるんだ? しかもそれが即座にニュースになるのはなぜだ?
せっかくいい雰囲気のドラマも,コンピュータがからむと途端にしおしおになるのは,視聴者の水準を見限っているのか,それとも単に分かってないだけか.知らぬ間にハッキングしてて,捕まるんじゃないか.ネットに初めてアクセスしたら,確かにそういう心配も仕方ないだろう.しかし,『ケイゾク』ほどの濃いドラマで,それを具体的に描いてしまうとは弱った.もっとも,あの『エヴァンゲリオン』だって,スパコンに市政を任せてるっていう昔(穴開きテープを博士が「ふむふむ」と言って読んでいた頃だ)のSF映画もビックリの設定だったからやむを得ないか.テレビドラマというのは,今でも,EL&Pの『恐怖の頭脳改革』から,コンピュータの認識にいくらも進歩がない.
(1999.04.08.記)(1999.08.22.更新)
冒頭,近藤警部補が品川プリンスホテルに行った用事は,栃木県の出身小学校の同窓会.ただ,携帯電話で話している口調は,ぜんぜん栃木弁になっていなかった.惜しいなぁ.徳井さんは引っ越しのサカイのCMでも分かるように関西人で大阪出身.ドラマの撮影スケジュールの過密さを考えると方言指導が行き渡らないのは仕方ないか.
なお,脚本の西荻弓絵さんのお母様の出身が栃木県とのこと.本当の栃木弁は,日光猿軍団の猿回しの人やガッツ石松氏の喋り方を思い出していただければよいと思う.
そういえば,「お正月に飾る,ガッツ角松」というネタがあったな(CRT,栃木放送より).
(2000.01.03.記)
この回のゲストはなんと松田優作夫人の松田美由紀.初代柴田純(の奥方)対二代目柴田純の対決(笑).
(1999.04.07.記)