全11回のシリーズで一話完結の話はここまで,それを意識してか,柴田と真山の掛け合いがこの回は特に多く,どれも面白かった.
高田「父の悲劇を繰り返したくないんです.どうか,あの絵の謎を解いてもらえないでしょうか?」
柴田手をあげ「私行きます」
野々村「そう,あ,じゃぁ真山君」
真山「何で?」
野々村「ええ,いや,君は独身だし,もし何かあっても,ね」
真山「そ,そんな」
柴田「私たちにお任せください」振り返って真山に向かってウインク「ねっ」
彩,近藤,谷口「ヒューヒュー」
真山「呪われてる〜!」
柴田「真山さん変ですよ」
オープニングにつながるこのシーン,2話の「ワンダフル」,4話の「エクセレント」と柴田のボケで来たが,7話ではなんと真山がボケた.
そりゃそうと,「ねっ」と振り返って右目でウインクする柴田,よく見ると反対の目も閉じている.柴田の目って,当然中谷美紀の目なわけで,ちょっとつり目で意外に鋭い.これでウインクできちゃうと,彼女の天然な味が損なわれるとの判断だと思う.細かいなぁ.
オープニング終わって墓地のシーン.
真山「なっ,何で俺が来なきゃいけないわけ?」
柴田「係長の命令だからじゃないでしょうか」
真山「畜生,独身だからっていつもいつも危険なことやらせやがって,来週にでも結婚してやろうか,もう」
柴田「真山さん,私のタイプじゃないです」
真山「撃つよ,銃で撃つよ」

気持ちは分かる(笑).誰と結婚するって言ったわけじゃないのに「私のタイプじゃないです」だもんなぁ.柴田と真山の微妙な位置関係を100%活かした名(迷)セリフ.冒頭の
谷口「あぁ,柴田警部補なんかいいんじゃないんですか?」
野々村「なるほど,この夏にはもうどこかの所轄の所長だからね」
近藤「あ,逆玉,ね,逆玉」
彩「処女やで,処女,処女」
真山「撃つよ,マジで.乱射するよ」
近藤「すいません」
野々村「ハハハ」
ピンポ〜ン(エレベーターの音)
野々村「お,来た来た」
柴田「すいません,遅くなりました」
彩「…さんが来たよ,おはよ」
真山「畜生,今月中に,ビックリするようないい女と結婚してやるからな」
野々村「うはははは」
谷口「うはは」
もあっただけに素直に笑ったし,あとで思い返して感服した.すぐ後の「入ります!」の婦警さんも婚約指輪見せびらかしてるし(笑).それにそれに,「撃つよ」ってのは1話から暖めてきた真山の危ないキャラクターと妙にシンクロしているし.
話は前後するが,冒頭のこれ,各人が柴田をどう見ているかが現れていて面白い.野々村係長には有望なエリートだということ,近藤にはお嬢さんというのが,ポイント高いらしい.彩からすると純情さか?(というか,他に推す所がないということか) 谷口がどう見てるのか,これだけでは不明なのが惜しいが.ところで,彩の「…さん」は「お嫁さん」かな? 私の耳では判別不能.謝っちゃう近藤もナイス.
「撃つよ」に続いて.
真山「な,さっきからよ,同じ所ぐるぐる回ってないか?」
柴田「気付いてました? ハハ」
真山,柴田の頭をはたく「早く言えよ,お前」
柴田「おかしいなぁ,港区神宮寺7-21-10ってこの辺なんですけどね」
と言いながら画面左に消える.
真山「こっちだよ,この方向音痴」
柴田「え,あ,そうでした,失礼しました」
真山の示す右方へ,画面を横切ってゆく柴田,それを目で追いつつ真山,画面奥へ駆けだす.
柴田「あれ? あれ?」
真山,何かに蹴つまづいて転ぶ.気付いた柴田,画面に戻ってくる.
柴田「真山さん,あ,真山さん,大丈夫ですか?」柴田駆け寄る.
真山「やめて!」
中谷美紀,渡部篤郎,二人とも上手すぎ.特に,路上に何もないのに,ハデにすっ転ぶ真山が見事.柴田のボケぶりが巧みにフォローしてて,こちらに考える暇を与えない.
そこは杉並区なので,いつまで歩いても港区には着かないよ,というのは蛇足.
それより,持っている地図が1話で使った高校の教材の地図帳だってことの方が問題か(笑).柴田はこれと調書を一緒に持っている.
しかし「撃つよ」の場所を見つけるのに谷中霊園と雑司が谷霊園と染井霊園と都心の大きな霊園を3つも回ってしまった(苦笑).近くに首都高の高架があるんだから,地図をちゃんと見ればすぐ分かったはずだね.そういう墓地は雑司が谷霊園の他は一つぐらいしかない.柴田を笑えないなぁ(1999.05.05.).
ついに山田画廊にたどり着く二人.
柴田「ここですかねぇ,匂います匂います」
真山「お前の頭も臭います」
1999年4月3日のTBSのNG特集で知ったのだが,実はこの後,「真山さんの足も臭います」というセリフがあった.これ,柴田のキャラクターが微妙に変わってしまうので外したのだと思う.ちなみにこのシーンのNGは以下.トチッただけで終わらず,アドリブの応報になってしまう.
柴田「ここですかねぇ,匂います匂います」
真山「お前の頭も臭います」
柴田「真山さんの足も臭います」セリフは合ってるが笑ってしまう.
真山「お前のワキ毛も臭います」
柴田「近藤さんの頭も臭います」
柴田「ここですかねぇ,匂います匂います」
真山「お前の頭も臭います」
柴田「真山さんの頭も臭います」今度はセリフが違う(笑).
真山「お前のウンコはコーロコロ」
コーロコロって,ウサギか? 奈良公園のシカか?
とにかく山田画廊で柴田は3回,真山にはたかれる.
1回目.「えぇ,きれい」とか言って絵を覗きこむ柴田.
真山「お前に絵の善し悪しが分かんの?」
柴田「分かりますよ.油彩とか水彩とかアクリルとか」
パシ! 柴田の頭を思いっきりはたく真山.このときは革の手袋.
真山「絵の種類だろ,お前」
2回目は,高田万由子が顔をしかめているのに気付かず,柴田スペシャルを真山に勧めて,「つぐんじゃねーよ」パシ!.しかしまだこれも手袋だ.
3回目.呪いの絵の前.「犀はいませんね」とボケをかましたあと,柴田,目を閉じて絵のにおいを嗅ぎ続ける.
真山「五千万!」
菊地「はい」
真山「作者不祥の絵が」
高田「私たちにとっては大切な作品です.たとえ一億と言われても売るつもりはございません」
真山,話を聞きながら,匂いを嗅ぎ続けてる柴田に気付く.不審な動き.そしてやおら柴田の頭をはたく.パーンッ!
なんとスリッパ.音がさっきまでとぜんぜん違う(笑).
真山「早く撮れよ」
柴田,頭をおさえて目をぱちくり.
まさか主演女優をスリッパで殴るとは思わなかった.それも明らかに底の方で.なんかもう,ゴキブリ扱い.ひどいわ(笑).
そりゃそうと,油彩水彩はともかく,アクリルがすっと出るのは驚いた.
山田画廊での会話.
柴田「とすると,現在の時点で絵が変わったというふうにおっしゃったのは,シゲさんだけですね」
シゲ「ま,しっかりしてらっしゃる.おいくつですの?」
柴田「24歳です」
シゲ「あらま,それじゃ,お嬢様と同い年ですわ」
柴田,嬉しくて照れる
真山「え! お前,全然違うぞ,なんとかしろよ」
柴田「え? 何をですか?」
真山「ん,生き方,存在,女としてのありがた味,な」
柴田「別に真山さんにありがたがってもらわなくても結構です」
真山「チッ,むかつくん(だ)」柴田の両頬をぎゅーっとつかむ.
シゲ「仲がおよろしくて」
いや本当(笑).なお,この時中谷美紀23歳.高田万由子は…,いや,とりあえず触れないでおこう.
風の便りに聞いたので7話のオープニングをよーく見直したら,このシーンを別の方向から写したカットが,やっぱり入ってた.確かにすごい顔(笑).
私,3回全部スリッパだと思ってたのですが,1999年5月にかずおさんから,最初の2回は真山の革手袋だとご指摘を受けました.それで早速確認しましたところ,確かに,真山の動作からしてスリッパは無理があること,それと,3回目のときのスリッパと音が全然違うこから,その通りだと分かりました.どうもありがとうございました.
1999年5月23日に読者の方から,彩のセリフは「処女やで」とのご指摘を受けました.確認しましたところ,確かに「やで」だと分かりました.「で」が聞こえるので「処女よ」ではありません.この修正も含めて,「乱射するよ」関連も,きちんと聞いて書き出しました.どうもありがとうございました.
(1999.03.27.記)(1999.05.24.更新)
高田万由子の叔父が呪いの絵が変わったのを見つけ,「殺される〜」と叫んで失踪してしまった.画廊は大騒ぎに.柴田,玄関にて,変わったという絵が気になる一方,外へ駆け出して行ってしまった真山に思いっきり呼ばれる.どうしていいか分からず,ただ足踏み.そこへ高田万由子の叫び声.
高田「キャァーーーーー!」
二階に駆けつける柴田.
高田「絵が,絵が」
柴田「あれ? 確か,ここにいたはずの子供がいなくなってますね.本当に,絵が変わったんだ」
柴田,やたらと嬉しそう.ブキミに笑い出す.誰はばかることなく絵の匂いをかぐ.
柴田の喜び方がブキミでよい.他のどんな刑事もののキャラクターでも,この状況でこういう笑い方ができて,しかもそれが板に付いてる者はまずいないだろう.しかもこれが,悪役じゃなくて主人公なんだからただ事じゃない(笑).
柴田,インスタントカメラ(ポラロイドでなくフジフイルム製)を出して,変わってしまった絵を写す.それから何かに気付く.
柴田「そうだ」
何をするかと思ったら,絵の前でポーズを作って,自分自身を写しはじめる.このときは真山がいなかったため,誰も適切なツッコミを入れることができず,観てるこちらが,一瞬どうしたらいいのか,対処に困った.
高田「あ,あの,柴田さん,このままでは叔父が」
柴田「あ,すいません」
変なところで自意識過剰.8話でも写るんです(モノクロ)で自分撮ってるし.普通,あんな服と頭で写ってる自分の写真見たら後悔すると思うんだけど.おまけに呪いの絵の前だ.
(1999.03.27.記)(2000.01.10.更新)
冒頭,二係でコーヒーが苦手だと言って自前の水筒を出す高田万由子.
高田「アトピー体質なんでね,いつもこうして水筒にハーブティーを持ち歩いてるんです.
野々村「はー」
柴田「私の水筒と同じだ,ホラ」
高田「この水筒,軽くていいんですよねー」
柴田,声を合わせて「ねー」
自分の水筒のキャップにお茶を注ぐ高田万由子.
柴田「いい匂いですね」
高田「あ,飲んでみます?」
柴田「すいません,私も最近ちょっとお肌の調子が」
真山「嘘つけ,ただ顔洗ってねぇだけだろ」
柴田「いただきます」
高田「どうぞ」
柴田「あぁ,おいしぃ〜」
彩「おいしいの?」寄ってきて「ちょっと頂戴」
柴田の水筒のキャップから一口口に含む.
彩「うぅ!」口を押さえて走り去る.
柴田「皆さんもいかがですか?
真山「俺はいいよ」
近藤「僕も」
谷口は黙って手を振る.
とりあえずこれが,柴田の味音痴が明らかとなる最初のシーン.この後,画面下で柴田がお茶のんでて,ピンボケになった状態でうっとりしているところが,こちらの笑いのツボにハマってしまった.
しばらく後,山田画廊で高田万由子に自分のお茶を差し出す柴田.
柴田「私もねぇ,最近ハーブティー始めたんです」
高田「えー」
柴田「青山にサン・テュールってお店があってね」
高田「あそこ,あの,オリジナルのブレンドしてくれるでしょう」
柴田「はい.これ,柴田スペシャルです」
高田「まぁ,どうもありがとう,じゃ,いただきます」
怪訝そうに柴田を眺める真山.
柴田「美味しいでしょう?」
顔をしかめる高田万由子「ええ」といいつつ匂いをかぐ.
柴田「真山さんもどうぞ」
真山「つぐんじゃねーよ」
パシ! またも柴田をはたく.
もう,キャラが出来すぎ(笑).墓場で目が覚めた時なんて「あ〜美味しい,どうしてこの美味しさが分かんないかな」まで言ってしまう.
これ自体は面白いからいいけど,伊藤園との関係を気にしなくていのか? その後,中谷は柴田そのものの格好で「おーいお茶」のCMやってるぐらいだから,こちらの気にしすぎなんだが.伊藤園にもカテキン・ウォーターというツワモノがいるし(笑).
(1999.04.25.記)(1999.06.11.更新)
噂の絵を初めて見る柴田と真山.
柴田「これですか?」
真山「何だか,楽しいんだか無気味なんだかねぇ」
菊地「何度見ても寒気がしますな」
柴田「犀はいませんね」
高杉「そりゃいませんよ」
BGM止まる(笑).
柴田「え?」
こらこら,東大出の本の虫が賽の河原知らないか? これはちょっと無理がある.
(1999.04.25.記)
失踪した平良氏の断末魔の声を聞いて,芝浦の山田画廊倉庫へ急ぐ柴田,真山,山田菜生子の3人.赤いボルボのワゴンの中で,
柴田「すいません」
山田「はい」
柴田「あと…どれぐらいで着きますか?」
山田「あと,5分ぐらでは着くと思うんだけど」
柴田「そんなにですか!」
真山「なんだよ…,あ,便所か? もう,その辺でしろ,その辺で.すいません,止めてもらえますか?」
柴田「だめです.そんなことしたらお嫁に行けなくなります」
真山「○×□?」(口パク)
たしかにそんなことしたらことによるとスポーツ紙の一面かざっちゃうぐらいの騒ぎになるかもしれない.いくら今時でもやっぱりまずい.にしてもだ.もうすぐ21世紀というときに,「お嫁に行けなくなります」という時代ずれしたセリフはすごいなぁ.まぁ,もうすぐ21世紀というときに,『3年B組金八先生』やってるTBSも相当なものだが.
真山の口パク,「行くの?」という風に解釈している人が多いので驚いた.私はやっぱり,「ウンコ?」だと思う.<それじゃしょうがねぇな>ってなところだろう.芝浦に着いたところで,結局どっちだったか分かるという中谷の演技力がまたすごい.
(2000.01.10.記)
夜,彩(所持金\300(笑))をお好み焼き屋(麻布らしい)において,再度山田画廊を目指す柴田.夜の墓地できっちり道に迷う.「もう,やだぁ」と珍しくイライラしている.その時,何者かの手が一瞬柴田の首にとりつく.「あれ?」.柴田のマフラーをとり首を締め上げる.必死で抵抗する柴田,犯人の右手に吉川線を残す.柴田が気を失うと,犯人(若い女性)は走り去る.その向こうで朝倉が不敵に笑う.
翌朝,墓地で目醒める柴田.
柴田「あの絵の呪いか?」
とりあえずポットを開けて柴田スペシャルを飲む.
柴田「ああ,美味しい,どうしてこの美味しさが分かんないかな」
昨晩殺されかかっておまけに一晩倒れてたのに,実に呑気なセリフ.
そこへ,様々な記憶が柴田の頭を駆けめぐる.ポットからこぼれるお茶.柴田,ついに事件のトリックに気付く.
墓地で倒れてたのに誰も起こさないというのが不思議.普通小坊主(いるのか?)か住職に見つかると思うんだが.もっとすごいのが,全然寒そうじゃないところ.5話の時はまだ室内だったけど,これは屋外だ.無茶苦茶寒さに強い.それとも柴田スペシャルの効能か?
なお,首を絞めた犯人は不明.状況証拠だと麻衣子なんだけど,8話じゃ右手に吉川線が見えなかった.8話じゃ婦警さんが左手首に包帯してたけど,これは7話まで順調だった婚約がパーになって自殺未遂したらしいということだし,そもそも右手にキズがない.体格だってぜんぜん違う.高田万由子じゃないかという説もあった.山田画廊事件も朝倉の陰謀という説.あとは誰が可能性があるか.真山の彼女の一人という線もないでもなく,1話のどーもでーす女(より子か?)がちょいとアヤシイとは思う(いや,あのヒトがその道のプロだとしたら犯人じゃないか.でもそれはそれで,真山は大事な常連客かもしれない.シュークリームサービスしてくれるぐらいだから).
真相は,とりあえず伏線作ったけど,活かすのが難しくなったので白ばっくれたというところだろうな.身もフタもないこと言っちゃうと.
柴田の首はマフラーで絞められていたのではとのご指摘を受けました.確認しました所確かにそうでしたので,文章を直しました.どうもありがとうございます.
(1999.05.20.記)(1999.06.24.更新)
第7話のゲストは葉加瀬太郎夫人こと高田万由子(3/31の遊佐未森のライブで初めて知って驚いた).この回は架空の東大卒と実際の東大卒の対決.
(1999.03.27.記)