アメリカにもコヴァはいる,というのがよ〜く分かった. いや,全編通して見たわけじゃないんだけど.そこはDVDの便利さ. 飛行機の出るシーン,戦闘シーン以外は一気に飛ばした.
戦闘シーンの特撮やCGは素晴らしかった.飛行機の飛び方, 船の爆発などはたいした迫力.
それでも色々ダメなところがあるんだけど. 分かりやすいところで零戦が緑色なのは嘘. 主翼もよく見ると52型の短い翼じゃない. カウリングも21型でなく22型以降の丸いやつだし (単排気管かどうかは確認できなかった).プレーンズ・オブ・フェームの零戦で飛行シーンなどを撮影する 都合じゃないかと思うけど,翼の長い22型も復元されてるんだから, なんとかならなかったかと思う. あと,99艦爆の主翼が楕円翼じゃなかったような….
で,コヴァだ.P40が零戦をあんな風に空中戦で撃墜することはありえない. マーチン・ケイディン氏の小説『ドッグ・ファイト』にはP40は零戦を追って 旋回上昇すると失速するという話があった.空中衝突させて一気に5機ぐらいの 零戦を葬るあたりはもはや漫画だ(いや漫画でもそうそうやるまい).
提案だが,飛行機のシーン,戦闘シーンを中心に, 80分ぐらいに編集したライト版を作ってほしい.ならDVDも買おう. もちろん,病院を銃撃したりという史実と異なるシーンはカットだ. 日本軍が屋外で会議してるシーンもカット. 日本軍にだって建物ぐらいある! ましてフンドシ….
でも一番いいのは,この特撮やCGの技術を使って, 『大空のサムライ』とか『零戦撃墜王』とか『空母零戦隊』とか 『空母艦爆隊』とか『秘めたる空戦』(これはフィクションだけど)とか 『飛燕対グラマン』とかを撮ればよいと思う.もちろん, ハリウッドに作ってもらうんじゃなく,日本で作ること.
(2002.05.01.記)(2004.03.29.更新)
マカオで実際にあった一家惨殺事件を題材にした香港映画.残酷描写で有名.
こう言うといかに他の映画を観ていないかバレバレなので恥ずかしいが, 『火垂るの墓』以来の胸クソの悪い映画だった.いや, 一家惨殺なんだから明るく爽やかでは困るわけだが.
上手いなと思うのは,猟奇シーン以上に時間をかけて 警察による拷問と警務所内のリンチシーンを描いている点. 因果応報をじっくり描写することで, 惨殺シーン目当てに観にくる観客の後ろめたさを軽減している.
若い刑事と上司の描き方も,ひと工夫あって感心した. 特に上司のキャラクターは管理職としてある種の理想かとも思う. だからといって拷問を指図していいわけはないが.
香港で上映された版はどうか知らないが,日本でレンタルされているビデオは, いわゆる肝心な部分は,フレームアウトさせていあった.もちろんそれでも, 映画としては残酷な方に入ると思うが,18禁ぐらいのレイティングを かければ充分どこでも上映できるレベルになっていた (借りたテープが18禁だった).
このところ仕事がきついので,この映画は気分転換に最適だった. カタルシスは充分.現物を観てから『悪趣味洋画劇場』のP.132〜135を読んだら, 不覚にも爆笑してしまった.このまとめ方はうまい.実際の犯人は, 人を散々苛め抜いて殺害しておきながら,自分が同じような目にあわされたら とっとと死んでしまうという,同情の余地がまったくない人物として 描かれていたのだが.
うまい,うますぎるは埼玉銘菓十万石饅頭.
参考資料:『悪趣味洋画劇場』,洋泉社,1994.11.25.
(1999.02.11.記)
ボンクラ映画の極めつけの一つ.ビンセント・ギャロのダメ男ぶりが シャレになっていなくてよい.ファミレスでクラスメートに 声かけられる所なんて痛すぎ(笑).短気で話聞かない両親とかもリアル.
それにしてもクリスティーナ・リッチだ! 脅迫されて引き回されていたのが, ギャロの嫁を演じるのが調子に乗って来てから完全に逆転. 心温まるラストには完全にたまげました.
ボーリング場ではキング・クリムゾンの'Moon Child'で彼女が踊るシーンあり.
彼女の車はAE86トレノのノッチバッククーペ. エンジンが分からないから86でないかもしれないが.
10年ぐらいして日本版,『タイガース'86』なんてできないだろうか(笑).
(2000.02.05.記)
前田亜季が出てるどころかほぼ主役と聞いて,『コメットさん☆』とのギャップが気になっていた.で見たら, コメットさん☆そのまま(笑).そう, 襲ってくる生徒達を星力でちぎっては投げちぎっては投げ. 違う! R指定だからってそういうのを期待してはいけない. R指定になった経緯のバカバカしさを思い出そう. この映画はちゃんとお約束を守って作られている. クラスメートが殺し合いをするという設定なんだから, 最後に生き残る奴の予想は簡単だろう.誰も殺さなかった奴が生き残る. だからコメットさん☆とキャラが一緒でも問題なし.
無人島で3日間の研修に来たコメットさん☆, そこでヒゲノシタからクラスメートと最後の一人になるまで 殺し合いをするよう言われる.そこには関西弁でガラの悪いケースケ, カスタネット星国のメテオ王女,回想に浸っていてなんだか ハッキリしないタンバリン星国の王子様,灯台守のミラさん, 廃墟でハッキングにいそしむパニッくんなどがいた. 食料と武器を渡されて表に追い出されるコメットさん☆, 武器はなんと双眼鏡だった.星を見ながらフランスパンはむぅ. 「とにかく大変なの,これからどうなるのかしらー」.
ストーリーを解説してる場合じゃない. 何もしないで話が進んでしまったコメットさん☆に比べて柴咲コウ演じる メテオさん★はかっこよかった.早死にが惜しい.
山本太郎演じるケースケは美味しい役.しかしキャラクターの意外性はゼロ. そもそも転校生が二人います,って時点で一方が超悪役,一方が裏切って味方になる, というのは見え見え.おかげでクラスメートが殺し合いという 設定の鬼畜度が70%程ダウンしてしまった. そもそもR指定を意識した作りじゃない次第.
ビデオのお姉さんは「この声は声優?」と思ったらやっぱり宮村優子サンだった. Tシャツのぽっちりが….すっかり怪しい女優になってるなぁ.
結び:『バトル・ロワイアル』は, 『コメットさん☆』のパクりってことでいいですか.
(2002.05.01.記)
篠田節子氏の小説,『ハルモニア』がTV化された. 主役の中谷美紀が実にいい.しかし,30台の「さえない君」, 東野の方が堂本光一というのは若すぎる. 車が紺の3代目シャレード5ドアという地味さはよかったのだが (実はあの車が新車で買える時期に一度欲しいと思ったことがある. 「さあ,ツーサム」.ツーサムって何だ?).
時間帯は『金田一少年の事件簿』とか『ぼくらの勇気』と 同じいわゆる日テレの土9.確かに,サヴァン症候群を, テレパシーとかテレキネシスとかも使えてしまう立派な超能力者として 捉えてしまっている軽い小説なので,ピッタリな時間帯ではある.
ハルモニアの放送開始は,あれだけ宣伝しておいて, 平気でナイターで30分遅れだった.いいかげんこういう習慣は止めたらどうだ? すぱっと22:00まで野球中継やればよろしい.
小説でも十分軽い話だったが,第一話,さっそく, 中谷美紀がペアウォッチに嫉妬してピアノを弾く矢田亜紀子の指を潰すという, 分かり易い展開になっている.TV化とは,こういうものなのだろう.
少年隊の歌う主題歌とシブい色合いのオープニングはよい. カラオケで歌ったらぜんぜん声が出なかったけど.
中谷美紀は結局一言もセリフがなかった.しかし, その演技はトリハダものだった.堤組でのこの仕事ぶりが, 後の傑作,『ケイゾク』につながることになる.
(1998.07.20.記)(2001.06.09.更新)
いかにもジョン・カーペンターが監督しそうな映画なのでもしかしたら ジョン・カーペンターかと思ったら,やっぱりジョン・カーペンター監督だった.
不満は音楽がジョン・カーペンターじゃなかったことぐらい.
(2002.06.22.記)(2002.07.01.記)