自衛隊の作戦行動のカッコ良さが話題になった作品. 友達も「札幌市内に非常線はるんだ!」とか言って絶賛していた. 私も,自衛官がSIG SAUER P220でミニレギオンを撃退するところとか, メカ成原よろしく津軽海峡上空を飛ぶレギオンにミサイルを命中させるF-15とか, かっこいいと思った.
でも,他にはあまり評価すべきところは見当たらない.だいたい, クライマックスのはずの北関東での戦闘シーンで, セット作成のためのロケハンをしていないのはどういうわけだ? 足利市内にジャスコなんてないぞ.また,足利から館林にかけて, あんなに市街地が続いているのはおかしい.市街地なんて描かず, 田園での戦闘にすればもっとリアリティがあったはずだ. 札幌市街地や仙台の駅ビルがリアルだっただけに大変残念.
(1999.09.19.記)(2003.08.01.更新)
平成ガメラの第3弾.何やら駄作との声もあるが, 私としてはそんなに悪くないと思う. 激しい戦いを暗示させて後はぶった切ってしまうラストも, 世の中にはけっこうある手だ.
評価すべきは,骨太で見通しのいい粗筋.ガメラ災害で両親を失った少女が, 怪獣を育てて復讐する.復讐の途中で怪獣に取り込まれてしまう少女. 自分を狙う相手と知りながらも,その少女を助けるガメラ.そして少女を救った後, 決死の戦いに飛び立つ.実にいい粗筋だ.少女を演じる前田愛がまた, 役柄をよくわきまえていてよかった.また,彼女を撮るフェティッシュな視線も, ツボを押さえている.要するに,これら以外の, いらん付属物をつけるからいかんのだ.そして, それがヒット作の続編が避けて通れない苦難なのだと思う.
何がいらんて,山咲千里とゲームデザイナーと藤谷文子. ヒット作の続編となれば,出たい出したいと言い出す人は少なくないはず. でもそれを全部出してはいかんでしょう. 山咲らはギャオス大量発生の説明に必要との声もあるかもしれないが, 「マナ」が減少してどうこうなんていう, お気楽なニューエイジ本に書いてありそうなフヌけた理屈だったら マスクして視聴者にゲタを預けたほうがよっぽどマシだ.
前田愛にしても,「ガメラ,なぜ私を助けたの?」 というセリフはいらなかったと思う.彼女はずっとガメラを憎んでいて, 複雑な心境にいるべきだったと思う.実際,役者が前田愛というか, 少女でなかったら,イリスと一緒に爆死しててもいいキャラではないか? それがガメラを最後の最後で許してしまうのは,絶対ヌルい.これはきっと, 目的を同じくする人はみな,気持ちが一つでなければいけない,という, 先入観のたまものだろう.密められたファシズム. 前田愛がガメラを許さなくても, ガメラの行動は何も変わらなかったのではないか?
京都に下り立ったイリスが,結局ろくに動かなかったのも いまいちといえばいまいち.だけど,もっと壮絶なのは, 長峰先生ほか京都駅にいた皆さん.ガメラの特性火の玉で天地を轟かす 大爆発に命を落すイリス.なのに,なんで君達はそう平気な顔しているんだ? まさに,「あれで酸欠にならないわけないじゃないか」という感想をもった.
なんだかんだと言っても,ガメラ2より面白かったのは確かだ. レンタルビデオの代金としては,元はとったと思う.
(1999.09.19.記)(2003.08.01.更新)
田中麗奈初主演映画.『BeRLiN』同様,新人のデビュー映画にありがちな, 作り手の思い入れの濃厚な作品. こっちの方がずっと健全でまともな映画になっていたが.
勝手邦題で『デスレース2000年』→『がんばって轢きまっしょぃ』 というのがよかった.
(2000.03.12.記)