1922に作られた史上最初の吸血鬼映画,『吸血鬼ノスフェラトゥ』のリメイク.
クラウス・キンスキー演じるハゲ頭で尖った2本の前歯で独特の風貌の吸血鬼が強烈.中世のヨーロッパ小都市の頽廃した雰囲気がよく演出されていると思う.ホントのヨーロッパの中世はよく知らないが,映画としての世界観の出し方が巧みで,まるでそこにいるかのような気持ちになるということ.特に,ペストが大流行し,街中棺桶をかついだ行列が行き来し,ヤケクソになって宴会してる人がいたりしているところが,シュールでよい.もちろん,かの国では中世そのままの街並みが保存されていることも感心する.
ドラキュラ伯爵が飛んで移動するところは,ホンモノのコウモリを暗闇で飛ばして,スローモーションで撮っている.
全体に映像が美しく,特にドラキュラ伯爵を罠にかける奥さんがすごい奇麗.そうでなければストーリーに説得力がないとはいえ,並のセンスではこういう映画は撮れないだろう.
(2000.09.15.記)