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羅刹の家,1997

『羅刹の家』はいつも家人と楽しく観ていた.素晴らしいコメディだった.

加藤紀子と山本陽子の泥仕合は,なんだかNIFTYのどっかの会議室の応報を観ているようでじつに笑える.二人がよりにもよって同じ水準で覇権を争っている構図である.無間地獄ってこういうのを言うのか?.例えば加藤紀子がオタクだったり山本陽子が何かのカルトにはまってたりしたらずいぶん違った展開になっていたろう.それじゃ話の根本が崩れてしまうが.それにしても加藤紀子は演技がねぇ….

加藤紀子の実家は群馬の館林ななだね.まぁそれだけだけど.

京都のシーン,背景は合成だった.ロケに行けよ,京都ぐらい.

藁人形に五寸釘の呪いが本当に効いちゃう描写も大笑いした.しかも加藤紀子がそれで人殺しだって本気で悩んじゃうのもすごい.『トリック』で説明された通り,藁人形で人が死んでも,不能犯ということで罪にはならない.因果関係が証明できないからだ.脅迫なども一緒に行えば,そっちの方で罪に問えるのだが.

『それゆけ!機動戦艦ヤマモトヨーコ』ってアニメ,タイトル聞くとこれ思い出しちゃうんだなぁ.まったく.

(1998.06.18.記)(2001.06.09.更新)

らせん,ポニーキャニオン,角川,1998

『リング』の続き.ストーリーはわけがわからないが,中谷美紀がすごい女優だということはとてもよく分かる.一番言いたいのはこれだけ.

「らせん」とはDNAの二重螺旋を示唆する様だが,ウィルスだの何だのと適当に科学っぽいネタを盛り込んであるものの,思ったとおり,基本は単純に貞子を悪役にした怪談にすぎない.ここから生命の神秘だのDNAの戦略だのを読み取るには相当の想像力が要る(ただし生物学の知識は要らない).原作者や脚本家は,いずれも,この怨念話に生物学的な説明をなんとかねじ込もうとしたため,科学考証が行き届かないばかりか,肝心のストーリーまでワケが分からなくなってしまった.

ウイルスは自発的に動いたりしないし,電子顕微鏡で生きた細胞は見られない.人工授精は受精前の卵子を取り出して行う.受精直後の卵子を細胞分裂前に取り出すなんてほぼ不可能だろう.ウィルスにしろバクテリアにしろ,キャリアが病原体の伝播に協力すると,その報酬としてキャリアから撤退するというのも,まず現実にはありえない.まして,ビデオを見た人や松島菜々子の日記を読んだ人が自分の体内でウィルスを合成するなんて,何をか言わんや.これでは「呪い」の方がよっぽどリアリティがあって恐い.

あとは細部の話になるが,日産が協力しているので,佐藤浩市の車に銀のC35ローレルが出る.CMそのままの役者と車の取り合わせ.ラスト,新生真田広之と新生中谷美紀のカップルの車はテラノだ.

主人公の職業で思いついた.『解剖医ビバップ』.いや,これだけなんだけど.

関連サイト:日本ホラー映画データベース内の『らせん』のページ

(1999.04.04.記)(1999.05.16.更新)



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